【ブンデスリーガ第27節】グラードバッハ 0-3 フライブルク
■ 2024年3月30日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
スカパーでリアタイ観戦。なかなか勝ち点が伸びず降格の危機も依然として去ってはいない。ホームで勝ち点3を積み上げたい。
肩の負傷から復帰したオムリンが先発。またヴェバーとライナーに代わって板倉とネッツが先発した。練習試合でゴールを決め先発かとも報じられた福田はメンバー外。
布陣
オムリン
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ライツ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ ハック
前半
立ち上がりはグラードバッハが両翼を生かした攻撃からチャンスを作ったが決めきれず。すると7分、左サイドからファーポストに向けてあげられたクロスを、ゴールラインぎわから押しこまれて失点、0-1と早い時間に先制点を献上してしまう。
それでもグラードバッハは主導権を握って攻撃をしかける。12分、ネッツがヒールで落としたボールをライツが受けてシュートを放つがDFにブロックされる。13分にはこれで得たCKを板倉が折り返しジーバチュが合わせようとしたがわずかに届かず。
22分にはオノラのCKにゴール前でエルヴェディが頭で合わせるがDFにブロックされて枠外に。31分にもCKにジーバチュが合わせようとするが敵DFが直前でクリア。さらにこれで得たCKにエルヴェディが頭で合わせたがバーの上に。
セットプレーでなんどもチャンスを作ったが決めきれず、0-1のまま前半を終了。内容的には優位に立ったが早い時間の失点が重く追いつけなかった。ベンチにはプレア、チュヴァンチャラ、エングムらもおり後半さらにギアを上げて行きたい。
後半
しかし立ち上がりの47分、角度のないところから放たれたシュートをオムリンがセーブするがこぼれ球を拾われ、エリア外からミドルを決められる。0-2となりこれで流れが大きくフライブルクに傾いてしまった。
さらに57分、ショートカウンターからヒールパスでポケットを取られ、ここからの折り返しをワンツーで流しこまれて失点、0-3と点差を広げられる。事実上ここで試合は決まったと言っていい。あまりに簡単にやられすぎた。
62分、ハック、ジーバチュ、ノイハウスに代えてエングム、チュヴァンチャラ、プレアを投入、チュヴァンチャラとプレアを2トップにした4-4-2にシフトしたように見えたが、すでに3点差ついてからではなかなかモラルも上がってこない。
70分、ももを傷めたエルヴェディに代えてヴェバーを投入。打開を試みるが主導権はフライブルクに握られ糸口が見えない。75分、スカリーに代えてライナーを投入するが意図が今ひとつわからない感じ。
その後も攻撃を続けるものの散発。86分にはCKに板倉が頭で合わせ枠にシュートを飛ばしたが敵GKにセーブされ、結局ゴールが遠いまま0-3で試合終了。序盤の失点を返せないままホームで完敗となった。
戦評
前半優位に試合を進めながらも早い時間帯の失点を取り返せなかったことで時間の経過とともにむずかしい展開になってしまった。後半立ち上がりから続けて失点、試合の流れを完全に手ばなし、ゴールが生まれないことで追撃の意気も上がらなかった。
シュート数19-14、CK14-1、ポゼッション54-46と内容自体は押し負けていたわけではなく、勝機もあったが、ゴールが遠く、効果的に加点したフライブルクに試合を持って行かれた感。いつものことだがゲームマネジメントが拙かった。
いいシーンもあり攻撃の形もあるのに試合を支配できず、先制を許せば追いつけず、先制してもリードを保てないのは局面ごとの約束ごとに問題があるからではないか。守備といえばドン引きしか選択肢がないところに今季の戦術のもろさを感じる。
攻撃面では手ごたえのある部分もあり、再現性のあるパターンも持っているが、それを生かした試合のメリハリがコントロールできないのは残念ながらこの監督の限界かもしれない。交代や起用も工夫が見られず、この時期になっても改善の兆しが見えない。
27試合を終えて6勝11敗10分で勝ち点28(1試合あたり1.04)となり、順位はひとつ下がって13位。降格圏の16位とは勝ち点差8しかなく、なりふり構わない残留争いを意識せざるを得ない状況になった。
次節は同じ勝ち点で残留を争うヴォルフスブルクとアウェイでの対戦となる。星勘定や残留を考えるうえでは重要な試合で、なんとか勝ち点3をもぎとらないと監督更迭などの騒ぎになってあわただしいシーズン終盤を迎えることになる。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「この結果にはとてもがっかりしている。ペナルティエリア内では両方のチームに大きな違いがあった。我々ははっきりせず、不正確で、決め手を欠いた。0-2になるまでは守備では敵に好きなようにやらせず、うまくプレーできていたと思う。早い時間に失点したがしっかり試合に戻って戦えていた。後半始まってすぐに次の失点をこうむったことは、メンタル面で試合に当然大きなインパクトがあった。選手らはそこからもう一度抵抗しようとしたが、0-3となってコンセントが抜けてしまった。それはムリもない。この敗戦を克服し、次の週末にはヴォルフスブルクで異なった顔を見せなければならない」
来週から夏時間になるので日本との時差は7時間に。
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