【ブンデスリーガ第26節】ハイデンハイム 1-1 グラードバッハ
■ 2024年3月16日(土) 15:30キックオフ
■ Voith-Arena (Heidenheim)
スカパーでリアタイ観戦。週央のDFBポカールでザールブリュッケンに屈辱の逆転負け、リーグ戦は3試合負けなしとはいうものの1勝のあと2分と勝てているわけでもない。アウェイだがここでしっかり勝ち点3を積み上げて残留の足場を固めたい試合。
最終ラインはエルヴェディとヴェバーをCBにした4バック、SBは右にライナー、左にスカリーとなった。板倉はベンチスタート、福田はメンバー外。
布陣
ニコラス
ライナー エルヴェディ ヴェバー スカリー
ライツ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ ハック
前半
序盤はグラードバッハがボールを握り積極的に攻撃をしかける。右サイドのオノラを走らせて中央でしとめる得意のパターンでチャンスを作る。
9分、自陣でボールを奪ったライツがオノラにパス。オノラは右サイドをドリブルで上がり、エリア手前でクロスを入れる。中央に入ったジーバチュがわずかにさわり、ファーのハックがダイレクトで左下隅に流しこんでゴール。早い時間帯にグラードバッハが1-0とリードを奪う。
しかしその後はリスクを嫌って守備的になったグラードバッハに対してハイデンハイムが攻勢に。グラードバッハは奪ったボールを素早く前線に展開してカウンターをねらうが決めきれない。40分、左サイドを持ちあがったスカリーが深いところから戻しのクロスを入れると、走りこんだノイハウスがダイレクトでシュートしたがバーの上。
45+1分、エルヴェディがエリア内でクリアしようとしたがボールにさわれずPKの判定を受ける。しかしVARの検証でその前にオフサイドがあったとされファウルはなかったことに。胸をなでおろす。そのまま1-0で前半を終了した。
後半
後半に入るとハイデンハイムが3人を交替、フォーメーションも変えて立て直してくる。グラードバッハは引き続き受け身の展開となる。グラードバッハはカウンターから追加点の機会を窺うがなかなか形にならない。
すると66分、当てて落とすビルドアップでゴール前に持ちこまれ、ボールに寄せられないままけりこまれて失点。1-1と追いつかれてしまう。ニコラスが一歩も動けずだれもボールに行けなかった。
71分、ジーバチュとノイハウスに代えてエングムと板倉を投入。3バックにするかと思ったが板倉はヴァイグルとダブルボランチを組んだように見えた。76分にはさらにライナーとオノラに代えてフリードリヒとネッツを投入、スカリーを右にまわしてこんどこそ3バックに。
終盤はオープンな展開になり、グラードバッハも勝ちこしをねらって前に出る。83分、ライツに代えてコネを投入、ボールを握るようになるがゴールのチャンスは多くない。結局互いに決め手を欠いたまま時間切れ。1-1の引き分けとなった。
戦評
先制しながらまたしてもリードを守れず、勝ち点1を持ち帰るのにとどまった。4試合負けなしだがその間に稼いだ勝ち点は6。間にポカールでの敗戦もはさまっており、今季の詰めの甘さがはっきり表れている。
守備の約束ごとが甘いのか、守るとなると急にドン引きしか選択肢がなくなるし、それでもスルスルと入りこまれて失点するケースも多い。それなりに得点は挙げているのに失点が多くて勝ち点を逃し二桁順位に低迷しているのはやはり戦術に問題があるというほかない。
この試合も早い時間帯にリードを奪ったところまではよかったが、終わってみればシュート数7-19、CK4-10、ポゼッション47-53と、負けなくてよかったという結果に。ゲームマネジメントが拙いのではないか。
シーズンもここまできているのでまずは残留して次を考えるしかないが、悪くない監督を呼んできているはずなのにチームが毎年リセットされて一向に積み上げがなされないのはほんとうにもどかしい。
26試合を終えて6勝10敗10分で勝ち点は28(1試合あたり1.08)で順位は12位と変わらず。残り8試合で降格圏の16位との勝ち点差は9と余裕はない。負けずに踏みとどまってはいるが、勝ち点が1ずつしか増えて行かないのではケツについた火は消えない。
残り試合をどう戦うかは来季もセオアネ監督で行くかを判断する大きな材料になるだろう。チームとしてのまとまりを失えば選手の流出も懸念される。しぶとく勝ち点を積み上げて行きたいが…。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「ポカールで負けたわずか3日後ということでむずかしい試合になるのはわかっていた。前半はうまく前を向いて連係できた局面もあり、そこからいくつかのチャンスを作ることもできていた。後半は、70分まで、あまりに深いところまで敵を引き入れてしまっていた。ハイデンハイムはなによりまずセットプレーで何度も危険な状況を作った。最後の15分は我々は再びボールを握って試合を支配した。若いチームだが、何日間か批判を受けた後、敢然と、連係し、まとまって戦ってくれたと思う」
白黒のサードユニを着てくれたのはうれしかった。
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