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【ブンデスリーガ第20節】ヘルタ 4-1 グラードバッハ

■2023年2月12日(日) 15:30キックオフ
■Olympiastadion (Berlin)

日曜日の夜11時半からの試合。月曜日の仕事が気になるが見ないわけにも行かない。スカパーでリアタイ。前節シャルケにホームで引き分け、今節はアウェイながら勝ち点を積み上げて流れを呼びこみたい。

体調不良のベンゼバイニと警告累積で出場停止のヴァイグルに代えてネッツとヴォルフが先発。クラマーがボランチに入りヴォルフは右ウィングとなった。

オムラン
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
クラマー コネ
ヴォルフ ホフマン シュティンドル
テュラム

立ち上がりはグラードバッハがボールを握り攻撃的に試合を進める。当てて落とす繰り返しからボールを前線に運び、フィニッシュまで行けなくてもセット・プレーを取る戦いでリズムを作る。

17分、右CKをネッツがけるとニアのエルヴェディがほぼフリーでヘディング、このボールがファーに決まりグラードバッハが1-0と先制する。後手に回ってリスクを取らざるを得なくなり失点を重ねる悪いパターンにはならなさそうだとちょっとホッとしたが。

その後もグラードバッハが主導権を握りヘルタに大きなチャンスを与えなかったが、30分、左サイドを使われ深いところからクロスを入れられる。これを中央で押しこまれ失点、1-1と同点になってしまう。

その後は勢いに乗るヘルタの攻撃に耐える時間帯となるがなんとか同点のまま前半を終えた。

後半開始早々の52分、右サイドのクロスからボールがエリア外にこぼれたところを敵FWがダイレクト・ボレーでシュート。これがバーをたたいてゴールに入り1-2と逆転を許してしまう。これはシュートが見事だった。

66分、ヴォルフとシュティンドルに代えてノイハウスとプレアを投入、ノイハウスがトップ下、プレアが左ウィングに入り、ホフマンが右ウィングにスライドする。攻撃の迫力を増したい狙いだったと思うがヘルタの守備も堅く崩せない。

78分にはクラマーに代えてエングムを投入、ノイハウスがボランチに落ちてエングムは前線に。85分、ホフマンからの横パスを受けたスカリーがエリア外からシュートを放つが枠外に。87分にはホフマンからのパスを受けたテュラムのシュートが枠に飛んだが敵GKの好セーブに遭う。

アディショナル・タイム、DFラインを背負った敵FWにボールが入り、反転を許して失点。1-3と試合を決められる。ネッツとスカリーに代えてヘアマンとライナーを投入、ヘアマンが左SBに入る。

しかしその後さらにコネがエリア内で敵FWをトリッピングで倒してPKを与えてしまい、これを決められて最終的に1-4で試合終了となった。

最後の2点はともかくとして、先制しながら前半のうちに連係から崩されて失点、後半には敵のシュートがよかったとはいえ自陣に人のいたところでシュートを止められず逆転を許すなど、ピリッとしない試合で勝ち点を落とした。

球際やセカンド・ボールなどの強度でヘルタに競り負けているように見えた。シュート数8-13、CK6-4、ポゼッション69-31と、ボールは握りながらもチャンスはヘルタの方に多かったことが窺える。

ダメダメというわけでもないし、流れを支配している時間帯もあるのに、ズルズルと失点を重ねて自ら主導権を手ばなした感があり、先制してもそれを最後までドライブして行けない試合運びの拙さも含めて迫力の感じられなかった試合。

先発のチャンスをつかんだヴォルフが今イチ力を出しきれなかったのと、テュラムがこのところ精彩を欠いているのが残念だった。監督も苦労していると思うが、それなりの陣容を擁しながら勝ちきれない試合が続き、ズルズルと足場が悪くなっていることに対してはっきりした打ち手が見えないのはそろそろ不信を招く。

雑音が大きくなる前に結果が応えたいところだが考えはあるのか。クラマーの使い方をもうちょっと考えた方がいいのではないか。あるいはそんなにノイハウスが嫌いなのか。たまたまヴァイグルがいなかったからという試合ではなかったように思う。

これで20試合を終えて7勝8敗5分と負けが先行、勝ち点は26のままで1試合あたりでは1.30に低下し順位も10位と下半分に落ちた。次節はホームでのバイエルン戦となっており、今の状態でなにができるのか、意地を見たい。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「フットボールの試合というのは往々にしてわずかな瞬間に決まってしまうものだ。我々はそのわずかな瞬間をうまく使うことができず、はっきりしたチャンスを生かすことも、ゴールを徹底して守ることもできなかった。そのためにヘルタがこの試合に勝つことになった。我々は30分間、最もよいアウェイ・ゲームをしていたが、支配しながら結果につなげることができなかった。ヘルタの選手たちは信じられないくらいの運動量で命をつなぐために戦った。同点にされてから試合の勢いが変わってしまった。我々は二度も無用のボール・ロストをし、あまりに簡単に敵に渡してしまったのだから自業自得だ。だれが相手であろうと、我々はブンデスリーガのひとつひとつの勝ち点のために戦わなければならない。我々はこの試合から学び、バイエルン・ミュンヘンに対しても勝ち点のために戦う。順位表のなかではその勝ち点が必要なのだ」

端的に言って強度で負けたと思うが。

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