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【ブンデスリーガ第5節】グラードバッハ 0-1 マインツ
■2022年9月4日(日) 17:30キックオフ
■Borussia-Park
月曜日未明の試合のため、朝5時前に起きて出勤前にスカパーの録画を見た。この時間だけはやめてほしいがしかたない。前節、アウェイでバイエルンから勝ち点1をもぎとってのホームゲームでありしっかり勝ち点3を積み上げたいところ。
ファルケ監督はメンバーをいじらないタイプなのか、負けてないから変えてないだけなのか。いずれにしてもベンゼバイニが先発に復帰した以外は前節と同じメンバー。新たに移籍加入したングムとヴァイグルがベンチ入り。
ゾマー
スカリー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
コネ クラマー
ホフマン ノイハウス プレア
テュラム
序盤はマインツのハイプレスが機能し、グラードバッハは自陣でつなぎに苦労する。低い位置でボールを失い、フィニッシュまで持ちこまれるシーンが散発、なかなか前線にボールを持ち出せない時間帯となる。ゾマーも試合開始早々からスーパー・セーブを惜しげもなく連発、多難な前途を予感させる。
しかし15分を過ぎたころから徐々にグラードバッハがボールを持てるようになる。マインツの高いラインの裏を使い23分、30分とたて続けにシュート・チャンスを迎えるが、敵GKの好セーブもあり、またバーにも嫌われて決めきれない。
34分には敵DFのクリアミスをさらって裏に抜けるが、最後のところでノイハウスにパスしたのを戻った敵DFにブロックされる。43分にも敵GKにシュートを防がれ、再々のビッグ・チャンスを生かしきれず。この時間帯に得点できなかったのは痛かった。
後半スタートからエルヴェディに代えてフリードリヒを投入。エルヴェディは前半傷んで治療を受けるシーンがあり、おそらくはそのための交代だろう。フリードリヒはCBの右に入り、板倉が左にスライド。
さらに52分にはプレアが負傷退場となりシュティンドルが入る。シュティンドルはケガ明けで今季初出場。
53分、裏に放りこまれたボールをフリードリヒが敵と競ったがボールは裏にこぼれてしまう。これを敵FWにさらわれたところで板倉が後ろからホールディング。決定的な得点機会の阻止との判定で板倉は退場となった。
フリードリヒが競った敵が裏にパスを送ったのであればオフサイドであったためVARが介入したが、映像ではフリードリヒが競り勝っていたためオンサイドとなる。55分、これで与えたFKを直接決められ0-1と先制を許す。
板倉を欠いたグラードバッハはベンチにヤンチュケもネッツもいたにもかかわらずクラマーをCBに下げて対応、ノイハウスが攻撃時はトップ下、守備時はダブルボランチの一画となるような4-2-3または4-4-1のようなフォーメーションとなる。
その後はビハインドを背負ったグラードバッハが一人少ない状態のなかでも積極的に攻撃をしかけるのに対しマインツがリスクを嫌って守る展開に。82分、スカリーに代えてングムを投入、ベンゼバイニが最終ラインに入った3バック気味で右を押し上げるような形になる。
86分にはホフマンのパスを受けて裏に抜けたシュティンドルがゴールに流しこんだがオフサイドの判定。87分にはコネに代えてヴァイグルを投入したが奏功せず、結局0-1で今季公式戦初めての敗戦を喫した。
前半は押しこまれる時間帯もありつつ基本的にはバチバチやりあってチャンスも作ったが決めきれず、後半セット・プレーで失点したうえ一人少なくなって最後まで敵のゴールをこじ開けることができなかった。想定外の交代でゲームプランの変更を余儀なくされた面はあるが、スクランブルに対応しきれなかったのは素直に反省点。
数字を見ればシュート数14-11、CK4-8、ポゼッション53-47と五分の渡り合いの印象で、チャンスを決めて一人多いアドバンテージを生かした試合運びができたマインツにしてやられた試合。内容的には退場はあったもののせめて引き分けにもちこみたかった。
この試合でエルヴェディとプレアが負傷、板倉は次節出場停止となる。レギュラーのCB2枚を欠く非常事態となるが、フリードリヒが無難なパフォーマンスを見せてくれたのと、ヤンチュケ、バイヤーもいることを思えばいる人でなんとかつなぐしかない。
ングムとヴァイグルは顔見世のデビューだったがどこまで戦力になるかはこれから。監督の選手起用にかなり偏りが見られるのが気になるところだ。まだ順位を見て一喜一憂する段階ではないし、いずれどこかでシーズン最初の敗戦もやってくるとはいえ、力負けではなく試合をコントロールできずに負けたのは残念。
メンバーにもう少し入れ替えがほしい。初めての敗戦のあととなる次節の指揮に注目している。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「結果についてはアンラッキーだったが、パフォーマンスについては立ち上がりを別にして本当によかった。我々はうまく試合に入れなかった。マインツはこの序盤にチャンスにチャンスを作ったわけではなかったが、それでも満足するわけには行かない。その後は試合に入るべく戦い、そこからはたくさんのことが実際うまくできるようになった。残念なことに前半にたくさんの大きなチャンスを不意にしてしまった。ハーフタイムにニコ・エルヴェディを下げなければならず、後半開始直後にもアラサンヌ・プレアもそうなった。その後は我々は非常に不運なレッドカードをもらってしまった。というのもカリム・オニシヴォは明らかにオフサイド・ポジションにおり、ただボールがマーヴィン・フリードリヒの肩に当たって彼にこぼれてしまったからだ。そこからの25メートルのFKをきっちり決められてしまった。フットボールではなにをやってもうまくいかないということがあり、そういうのが今日起こった。それが今日の試合に最終的に負けてしまった理由だ」
だとしても早起きしてこの負けは勘弁してくれ。