【ブンデスリーガ第24節】マインツ 1-1 グラードバッハ
■ 2024年3月2日(土) 15:30キックオフ
■ Mewa Arena (Mainz)
土曜日夜11時半のキックオフ。スカパーでリアタイ観戦。前節ホームでボッフムに勝ち、勢いを駆って乗りこんだ敵地。連勝して勝ち点を積み上げたいところ。
前節出場停止だった板倉とエルヴェディが先発に復帰、ヴェバーを左SBに押し出しての4バックとなった。また前節ベンチスタートだったオノラも先発。
布陣
ニコラス
ライナー エルヴェディ 板倉 ヴェバー
コネ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ エングム
前半
立ち上がりこそボールを支配して敵陣に攻めこんだが、10分を過ぎたあたりからマインツに主導権を握られ自陣に押しこまれる時間が長くなる。12分、エリア内でシュートを許しこれを決められて0-1と先制を許した。人は揃っていたがすきまをボールが抜けて行った。
その後もマインツがいい出足からボールを確保しグラードバッハ陣内で攻撃をしかける。グラードバッハはプレスが効かず、セカンドボールも拾えず自陣からなかなか出られない。それでもなんとか身体を張った守備とニコラスのセーブで追加点を許さない。
ほとんど攻撃できないまま前半を終了。マインツが効果的にボールを動かし、グラードバッハは後追いになって振りまわされた。最小得点差で前半を終えられたのはラッキーも大きく、後半は修正が必要。
後半
セオアネ監督は後半からライナーに代えてネッツを投入、板倉を中央に置いた3バックにフォーメーションを変えた。ネッツとオノラがウィングバックの位置に入り、エングムはやや中に入ってジーバチュとの2トップになったか。
これでグラードバッハがボールを持てるようになる。55分、中盤で奪ったボールからのショートカウンターとなり、深いところでボールを持ったノイハウスがゴール前にクロスを放りこむと、中央でエングムがヘディングシュートを放つ。これが決まり1-1の同点に。
その後もグラードバッハが前半の恨みを晴らすかのように攻勢に出る。63分、エングムのクロスに中央のコネが頭で合わせたがGKがセーブ。65分にはオノラからのボールにノイハウスがダイレクトで合わせるがこれもGKにセーブされる。
78分、エングムとノイハウスに代えてハックとライツを投入、逆転をねらいに行く。83分、右CKがファーに流れたところを板倉が頭で押しこもうとしたが枠に入らず。84分、敵DFが主審への抗議でこの二度目の警告を受け退場に。グラードバッハが一人多くなる。
グラードバッハはこれを生かして逆転すべく圧力をかけたが決めきれない。90分、コネに代えてラノスを投入、90+2分にはオノラのクロスにラノスが合わせるがヒットしきれずボールは枠外に。これがラストチャンスとなり、試合はそのまま1-1のドローとなった。
戦評
前半は完全にマインツのゲームだったが、これを0-1で乗りきり、配置を変えたことで後半はグラードバッハが盛り返した。同点に追いつき、その後も逆転のチャンスを作ったうえ、最後は敵DFの退場もあって数的優位になったが生かしきれなかった。
特に終盤の押しこみ方からすれば勝てた試合であり、ここで決めきれないのが今季連勝できていない所以か。数字的にはシュート数14-19、CK6-12、ポゼッション56-44と前半の劣勢が影響しているが、前後半でまったく内容の違う試合になった。
敵地で追いついて勝ち点を持ち帰ったことはよかったが、アウェイとはいえ勝てた試合であり、逆転しきれなかったのは今の我々の力がこの程度だということだろう。落とした勝ち点2のことを考えるか、得た勝ち点1のことを考えるか、むずかしい試合だった。
ハーフタイムでの修正はよかったが、前半あと2、3点は取られていてもおかしくなく、もしそうであればハーフタイムは手遅れだっただろう。簡単に裏を取られ勝負をしかけられていた印象があり、特に前半の戦い方には危うさしか感じなかった。
24試合を終えて6勝10敗8分、勝ち点は26(1試合あたり1.08)で順位は12位と変わらず。連勝ができないと成績を安定させることはむずかしい。24試合して6つしか勝てていないというのが情けなく恥ずかしいし、さすがにこの成績では降格の可能性も念頭におかなければならない
残り10試合を全勝しても勝ち点は56。まずは残留を確実にしなければならないし、そのためには足踏みは一刻たりとも許されない。やはり後半流れが来たときに一気に逆転まで持って行けなかったのがこの試合のポイントだったかもしれない。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「我々は前半、守備であまりに好きにさせ過ぎたし、こちらはまったくゴールの脅威を与えられなかった。ハーフタイムまではまったくがっかりするパフォーマンスだった。試合の入り自体はまったく悪くなかったはずなのに、あっさりとつながりを見失ってしまった。決定的だったのはマインツのセットプレーが続いたことだ。我々は攻撃面のビルドアップでミスが多く、そこから抜け出すことができなかった。そのうえ、マインツは一対一でも競り勝っていた。後半は、システムも替え、まったく違ったエネルギーと攻撃性でピッチに向かった。後半は最低でも勝ち点1をホームに持ち帰るために十分なことをやった」
こういう試合に勝ちたい。スイカユニだった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?