【ブンデスリーガ第10節】ライプツィヒ 0-0 グラードバッハ
■ 2024年11月9日(土) 18:30キックオフ
■ Red Bull Arena (Leipzig)
日曜日未明の試合、スカパーを録画して日曜日の午前中に見た。ポカールは2回戦で敗退したものの、リーグ戦はここ3試合負けなし(2勝1分)とやや上向き。この流れを大事にしたい。厳しい相手だがアウェイで勝ち点を持ち帰りたい。
前節ブレーメン戦で4-1と完勝したメンバーをそのまま起用、福田はメンバー外に。
布陣
ニコラス
スカリー フリードリヒ 板倉 ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト
前半
立ち上がりからグラードバッハがボールを保持、少ないタッチでボールを動かしながらアタッキングサードまで素早く入りこむ攻撃で主導権を握る。序盤はグラードバッハが優位に立った。
9分、中盤でボールを持ったハックが、敵GKの位置を見てミドルシュートを放つとボールはきれいな軌道でゴールに向かったが敵GKがギリでセーブ。10分、これで得たCKをオノラがけるとニアのライツが頭で合わせゴールをとらえたがこれも敵GKにセーブされた。
その後もグラードバッハが自陣での固い守備から奪ったボールを素早く展開、流れを手ばなさない。22分、右サイドのオノラからのクロスをクラインディーンストが受け、シュートを放ったが敵GKにセーブされる。
さらに24分にはオノラのCKにフリードリヒが頭で合わせたが敵GKがセーブ、さらにこぼれ球からフリードリヒが再び頭でねらったがゴール右にはずれる。このあたりで一本決めておきたかった。
30分、カウンターからソロで持ちあがったクラインディーンストがエリア手前からシュートを放ったがゴール右にはずれる。34分にはライツからのパスを受けたハックが裏に抜け、クラインディーンストにクロス。しかしシュートは敵DFにブロックされた。
43分、左サイドでボールを持ったクラインディーンストがDFを引きつけて中央にボールを出すと、オノラがこれを受けてシュートをはなったがバーをヒット。再三の好機にもかかわらずゴールを決めきれずスコアレスで前半を折り返した。
後半
後半に入ると様相が変わり、ライプツィヒがボールを持って攻撃をしかける流れに。グラードバッハは前半のように前に出ることができなくなり、自陣で守備に追われる時間が長くなる。
63分、プレアがエリア右よりからシュートを放ったがゴール左にはずれる。チャンスは散発でゴールの気配がしなくなる。一方でライプツィヒの攻撃も精度を欠き最後のところでしのげている。苦しい戦いになる。バランスを崩したくなく交代もむずかしい。
72分、プレアとライツに代えてノイハウスとザンダーを投入。しかしその後も自陣に押しこまれる展開が続く。攻撃のチャンスはほぼなく耐える時間帯。守備は集中しておりニコラスのセーブもあってなんとかゴールを守る。
81分、オノラとハックに代えてチュヴァンチャラとエングムを投入、チュヴァンチャラが右、エングムが左のウィングに入る。勝ちたいのはやまやまだが、ここまで来るとアウェイでの勝ち点1を意識した戦いに。
90分、ウルリヒに代えてキアロディアを投入、守備を固める。結局試合はそのままスコアレスで終了。後半の劣勢をしのぎきりアウェイで最低限の結果を持ち帰る結果となった。
戦評
前半優位に試合を進め、再三ゴールのチャンスがあったが決めきれず、後半は一転して自陣に押しこまれながらもなんとか守りきってのスコアレスドローとなった。
シュート数14-12、CK4-8、ポゼッション38-62とライプツィヒにボールを持たれたかっこうになったが、実際には前後半でまったく内容の異なる試合だった。グラードバッハのシュートの大半は前半に決めたもの。
主導権を握っていた前半に決めきれなかったのが痛かったが、後半押しこまれてもなんとかもちこたえ、勝ち点1を確保できたのは試合運びの進歩だといっていい。ホームでしっかり勝っていたのでアウェイでは最後に割りきる選択ができた。勝ちたかったが負けなくてよかったという試合で引き分けはまあ妥当な結果かもしれない。
この試合ではライツの活躍が光った。中盤でボールを狩りそのまま前に出て行く機動性でゲームをつくった。ザンダーに先発を譲ることもあったが今日のパフォーマンスを見ればライツが第一選択でいいと思わされた。
またクラインディーンストがこの試合でもポスト、カウンター、フィニッシュと中心になって試合を引っ張った。オノラ、プレアとの連係もよく、文字どおり攻撃の要になっている。ハックも徐々に調子を取り戻しつつあり、前線の流動性が出てきた。この試合ではシュテーガーをベンチに置いたままだった。
これで10試合を終えて4勝4敗2分で勝ち点14(1試合あたり1.40)で暫定9位。ここ4試合2勝2分と悪くないペースで勝ち点を積み上げているが、まだまだシーズン序盤の不調を埋め合わせただけの状態。
勝ち星を先行させて上位に食いこみたいが、そのためにもこの引き分けの価値は次節ホームでのザンクトパウリ戦の結果次第。インターナショナルマッチウィークのため2週間のブレイクがあり、この流れをしっかり落としこんで貯金しなければ。
ゲラルド・セオアネ監督談話
前後半で様子の異なった試合であり引き分けは問題のない結果だ。前半はリードを奪うための状況をいくつもつくりだした。ボール保持、切りかえ、セットプレーをうまくとりまぜ、何度も危険なかたちをつくった。後半は深く引いて守備から勝ち点を守る戦いになった。全員がコレクティブで非常にしっかり守れた。我々は攻撃ではいくつか切りかえからの局面があったが最後までやりきることができなかった」
ライプツィヒが白ユニだったのでまたしてもサードの黒ユニ。緑も見てみたい。