【ブンデスリーガ第25節】グラードバッハ 3-3 ケルン
■ 2024年3月9日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
日本時間夜11時半のキックオフ。スカパーでリアタイ観戦した。早くサマータイムになればいいのに。前節、アウェイでのドローで勝ち点1を確保したが、それが生きるかどうかはこの試合次第。ホームで勝ちきらなければならないゲームになる。
板倉がベンチスタートととなり、ネッツが先発して4バックとなった。右SBにはスカリーが先発、ライナーはベンチとなった。
前半
ニコラス
スカリー エルヴェディ ヴェバー ネッツ
コネ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ エングム
前半
序盤は拮抗した立ち上がりだったが早い時間に試合は動いた。7分、左サイドのポケットを取られ、角度のないところからシュートを放たれると、これがニコラスの左腕に当たってゴールへ。直接ではほぼ入らない角度だったが図らずもボールを呼びこんでしまった。0-1と先制を許し多難な試合を予感させる。
直後の9分、右サイドのオノラからのクロスにノイハウスが中央で合わせたがGKにセーブされポストに当たってこぼれる。ここにエングムがさらに詰めるが枠に飛ばず、同点機を逸する。11分にはオノラのCKが敵にクリアされたボールをノイハウスがダイレクトで狙ったがわずかにバーの上に。
その後はグラードバッハがボールを持って優位に試合を進めるがケルンの守備も固くチャンスは限定的に。30分、エングムが左サイドを突破して切れこみ、ジーバチュにラストパスを送ったがシュートはわずかに枠をはずれる。
すると直後の32分、敵のパスを中盤でカットしたヴァイグルがノイハウスにつなぐと、右サイドのオノラにスルーパス。これを追って裏に抜けたオノラが落ち着いてGKとの一対一を制しゴールに流しこみ1-1と試合は振りだしに。
その後もグラードバッハは主導権を手ばなさず前半を終了。先制は許したものの前半のうちに追いついて五分に戻した。試合そのものはコントロールできており後半勝負。早い時間帯に逆転したい。
後半
50分、エングムのCKにエルヴェディが頭で合わせるが枠におさまらず。53分にはジーバチュとのワンツーでゴール前に入りこんだノイハウスが敵の位置を見てシュートを放ったがポストに嫌われる。いい動きだったが決めきれず。
62分、ネッツに代えてライナーを投入、スカリーが左SBにコンバートされる。ネッツの守備の軽さを危惧したか。しかしその直後の64分、左サイドで許したFKにファーで合わされ失点、1-2と再び勝ち越しを許してしまう。
69分、コネからのパスを受けたジーバチュがシュートを放つがGKにセーブされる。これで得たCKにはノイハウスが合わせるがDFにブロックされる。チャンスはつくれているが決められない。
70分、エングムとコネに代えてハックとライツを投入。すると71分、ライツからパスを受けたライナーが右サイドからクロスを入れたところにハックが頭で合わせゴール、グラードバッハが2-2と再び同点に追いつく。
72分、ヴェバーに代えて板倉を投入。ヴェバーはなにかのトラブルか。73分、オノラの右CKをファーの板倉が折り返すとスカリーがこれを落とし、ハックがけりこんでゴール。3-2と一気に逆転する。
しかし試合はこれで終らなかった。79分、スルーパスから裏に抜け出され、板倉が対応したがシュートを許してこれが決まってしまう。3-3と試合はまた同点に。その後も互いに攻撃を試み、90+4分にはハックのハットトリックになりそうなシュートもあったがこの日のゴールはここまでとなり、3-3で試合を終えた。
戦評
立ち上がりに失点したことから追いかける試合となったが、前半のうちに追いつき、後半に再び先行されたものの一時はハックの2ゴールで逆転までもちこんだ。最後の失点はよけいでありもったいなかったが、最後のところを締めて勝ち点1は確保した。
最初の失点は不幸な面もあり、またその後あきらめずに食らいついて3ゴールを奪ったことは評価されていいと思うが、3点取ったのに勝てないのは守備の問題であり、2点め、3点めは安い失点。シーズンのここにきても守備の落としこみができていないのは厳しい。
ホームで勝つべき試合を落としたのは痛い。ここ3試合1勝2分と負けていないとはいうものの、印象としては勝つべき試合に勝てていないという状況で特に今日落とした勝ち点2は痛い。一度は逆転しただけにしっかり勝ちきりたかった。
これで25試合を終え6勝10敗9分で勝ち点27(1試合あたり1.08)で順位は12位のまま。25試合やって6つしか勝てていないのは明らかに想定外であり、この詰めの甘さというかゲームマネジメントの下手くそさというのはなんなのか。
得点45はリーグ6位なのに、失点49はワースト3位。いくら取ってもそれ以上に取られるので勝ち点が積みあがらず、エルヴェディ、ヴェバー、板倉と守備の選手もそろっているはずなのに組織的な守備ができておらず失点が安い。今季も残り9試合となり、ここまで来た以上はまず残留を確かなものにしなければならないが、それなりの戦力をそろえつつこんな結果しか残せないことはしっかり総括する必要がある。
アディ・ヒュッター、ダニエル・ファルケと悪くない監督を連れてきたはずなのにいずれも一年で見限り、継続してチームの強化に取り組むことができていない。セオアネ監督の手腕をどう見るか、即効性を求めるのか、我慢して底上げを図るのか。残留してからの話だが今季のオフもむずかしい判断を迫られることになりそうだ。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「中身が詰まり見どころも多い、気持の入ったダービーだった。我々はたくさんの局面を作り出しそれを生かしたが、最後のところで精度を欠いてしまった。それに加え、我々は必要な局面で十分一貫して守ることができなかった。われわれはいくつかの場面でアクセルを踏んだためにコンパクトさをいくらか失くしていた。この試合のポジティブな場面のひとつはチームがあきらめることなく何度も試合に戻ってきたことで、二度もリードを追いつき、最後まで前を向いて攻め続けた。それにも関わらずファンにダービーでの勝利をプレゼントすることができず、最後に落胆することになった」
板倉は得点にも関与したが最後の失点にも関わった。パフォーマンスが落ちていると指摘されているようで心配だ。復調を期したい。福田はベンチ外。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?