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【ブンデスリーガ第7節】グラードバッハ 3-2 ハイデンハイム
■ 2024年10月19日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
金曜日の夜にFC東京が勝ったので気持ちに余裕がある週末。グラードバッハもサクッと勝ってほしい。スカパーでリアタイ観戦。もうすぐサマータイムが終わりこの時間帯の試合も日本時間では23時半キックオフになってしまう。
開幕から2勝4敗と負けが先行、監督を留任させ継続性のあるチーム作りをしてきたはずなのにその成果が窺えずむずかしい状況になりつつある。このホームゲームでしっかり勝ち点3を積み上げないことには監督の去就の議論も出てくることになる。
エルヴェディ、ネッツが離脱、他にもザンダー、シュテーガーといった今季加入の選手をベンチに置き布陣を入れかえた。オノラが負傷から復帰、福田がベンチ入りした。
布陣
ニコラス
ライナー フリードリヒ 板倉 スカリー
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト
前半
立ち上がりからグラードバッハがボールを握り敵陣で攻撃をしかける展開に。2分、ゴール前で敵DFがクリアしきれなかったボールをオノラが直接ねらったがミートしきれずGKがセーブ。3分にはCKの流れからライツの落としたボールをフリードリヒがシュートしたがバーの上にはずれた。
その後もグラードバッハが優位に試合を進めるがゴールには迫れない。すると12分、自陣でヴァイグルがクリアしそこなったボールが裏に落ちショートカウンターを受ける。シュートはニコラスがセーブしたものの、このこぼれを角度のないところから押しこまれ、ニアを抜かれて失点、0-1と先制を許す。
チーム状態がよくないだけに重い失点になったが、22分、CKからのこぼれ球をライツが拾いプレアにパス、さらに右サイドでパスを受けた板倉がこれをけりこんでゴール。1-1と同点に追いついた。落ち着いてコースに決めた。
その後もグラードバッハが主導権を握り攻勢に。26分にはオノラのクロスをスカリーが頭で伸ばし、ハックが強いヘディングシュートを枠に飛ばしたが敵GKのセーブに遭う。この時間帯に一気に逆転したいところだったが決めきれず。
前半残り時間もグラードバッハが試合を支配したが勝ち越せず、1-1のままで前半を終了。板倉のゴールで追いついたのはよかったが、試合を優位に進めながらもリードを奪えていないのはキツい。しっかり前から行って後半の早い時間帯に逆転しなければ焦りが出る。
後半
後半もグラードバッハがボールを握る。51分、敵ゴール前でのクリアミスを拾ったクラインディーンストがターンしてシュートを放ったがバーの上。すると62分、ルーズボールを右サイドで拾ったプレアのゴール前へのクロスを、クラインディーンストが中央でヒールで合わせゴール、グラードバッハが2-1と逆転する。
さらに74分、エリア内でドリブルしたプレアを敵DFが引っかけて倒しPKの判定となる。もらいに行った感もあったがまあいい。75分、これをクラインディーンストがゴール右下隅に決めて3-1となる。ここで試合は決まった感があった。
ところが直後の77分、自陣エリア内でヴァイグルとハイボールを競った敵FWが倒れる。VARが介入し、この際にファウルがあったのではないかの検証となる。映像ではなんともいえない感じだったが、OFRの結果、ヴァイグルが上げた腕がボールに触れているとの判定となりハンドでPKを与える。80分、これを決められて3-2と再び1点差に。
81分、オノラとハックに代えてチュヴァンチャラとシュテーガーを投入、さらに85分にはライツに代えてザンダーを投入する。90分にはスカリーとプレアに代えてキアロディアとノイハウスを投入して試合をクローズしに行く。リスクを取って前に出るハイデンハイムと奪ったボールからカウンターをねらうグラードバッハのオープンな戦いに。
90+2分、教科書通りのカウンターで持ちあがったチュヴァンチャラがGKをはずしてシュートを放ったがポストをヒットして外にはずれる。90+4分にはクラインディーンストがフリーで放ったシュートが敵GKにセーブされ、こぼれ球をチュヴァンチャラが押しこもうとしたがバーの上に。
さらに90+6分にもシュテーガーからのパスを受けたチュヴァンチャラがねらったがやはりGKがセーブ。試合はそのまま終了、3-2でグラードバッハが逆転勝ちをおさめた。
戦評
優位に試合に入ったがワンチャンを決められて先制を許し、またしても試合運びのマズさを見せられるかと思ったが、セットプレーから追いついて前半を折り返した。後半、逆転、追加点といい流れになったもののPKを与えてわざわざスリリングな展開に持ちこみ、最後はなんとか逃げきった。
シュート数20-19,CK6-3、ポゼッション66-34とグラードバッハがボールを支配し追いついて以降は試合の流れもコントロールできたが、本来ならもっと楽に勝てたはずの試合だったと思う。
ホームでしっかり勝てたのはよかったが、あっさり先制されるところ、終盤にPKを与えて詰め寄られるところなどあいかわらずゲームマネジメントがカツカツ。「取られてもそれよりたくさん取ればいい」というには攻撃にも迫力が足りず、決めそこねも多かった。特にチュヴァンチャラはここで決めれば試合が終わるというシーンを四つくらい外した。
チームとしての戦い方の形はあるが、時間帯ごとの戦い方や割りきり、メリハリははっきりせず、つねにのっぺり戦ってて、状況判断とかあんのかって感じ。それって監督の仕事やろ。この試合勝ったから解任はないだろうが早々に見きってほしいのは変わらない。
これで7試合を終えて3勝4敗、勝ち点は9(1試合あたり1.29)に伸ばし暫定10位に浮上したもののまだ負けが先行しており借金生活。このあとマインツ(A) 、ブレーメン(H)と試合が続き、そのあいだにDFBポカールのフランクフルト戦もある。
結果を積み上げながら内容も進歩させたいが、このマネジメントで進歩はあるのか。次、アウェイでしっかり勝ち点取ろう。話はそこからや。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「我々はアウグスブルクでの試合に比べて多くのいいパフォーマンスを見せた。我々はしっかりゲームを支配し、ボールを持ちながら多くの危険な動きやフィニッシュの局面をつくりだした。守備でもしっかりやらなければならず、メンバーが何人も入れ替わったのにもかかわらず長い時間よく守った。最後の15分はどちらの側でもワイルドな戦いになった。同点にされなかったという点は喜ばなければならないが、逆の側ではあと1点か2点取らなければならなかった」
とはいえチュヴァンチャラは嫌いじゃない。