【ブンデスリーガ第8節】ブレーメン 5-1 グラードバッハ
■2022年10月1日(土) 18:30キックオフ
■Weserstadion (Bremen)
FC東京の試合を鹿島に見に行ってそのまま現地泊としたので、この試合は日曜日の出発前にスカパーの配信で前半を、家に帰って午後に後半を見た。ライプツィヒに快勝したあと2週間ぶりの試合となるが、このいい流れをアウェイでもしっかりつなぎたい。フォーメーションは前節と同じだが、ケガで離脱していたプレアがベンチ入り。
ゾマー
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン クラマー シュティンドル
テュラム
試合はいきなり動いた。左サイドで裏を取られ、クロスボールに中央で合わされて失点、早くも0-1と先制点許す。下がりながらの守備となったが、クロスの出どころにもFWにも十分な圧をかけられなかった。
さらに8分、ハーフウェイで奪われたボールを前線に展開され、スルー・パスから裏抜けを許す。シュートはゾマーがセーブしたものの、こぼれ球を流しこまれ再び失点、0-2とリードを広げられる。
14分、今度は自陣でゾマーに頭でボールを戻そうとしたベンゼバイニのパスが中途半端になりこれをさらわれる。フリードリヒが対応したが、最後は並走した敵FWに出されたパスを決められ0-3に。試合開始から15分で3点のビハインドを背負ってしまう。完全なベンゼバイニのチョンボ。
やっていることはふだんと変わらないと思うが、ブレーメンの出足のいいハイ・プレスに押され、つなぎの精度が落ちたところをさらわれている。試合の序盤がこうしたハイ・エナジー・フェイズになることはよくあるが、強度で上回られシュートもしっかり決められて結果的に序盤で流れを完全に持って行かれた。
前に出るしかなくなったグラードバッハはそこからいくつかチャンスを作る。18分、CKからの流れで前線に放りこまれたボールにクラマーが抜け出し、GKと一対一のチャンスでダイレクト・ボレーを試みるがボールは枠に飛ばず。
直後の19分にはホフマンからのパスを追って前線に走りこんだスカリーが敵DFに競り勝ってシュートを放つが敵GKにセーブされた。この局面で1点でも返しておきたかったが決めきれない。
すると37分、右サイドからゴール前に放りこまれたクロスに、ベンゼバイニがクリアを試みるがこれがゴールに入ってしまいオウン・ゴールに。0-4とほぼ試合が決まってしまう。ベンゼバイニはジャンプしながら左足アウトサイドでCKに逃れようとしたが、いかにも軽いプレーでありゴール前でやることではなかった。
42分には右サイドを縦に抜けたスカリーがゴール前を横ぎるクロスを入れると、ファーに走りこんだシュティンドルがむずかしいバウンドに直接合わせるがこれも敵GKにセーブされる。0-4で前半を終了。アディショナル・タイムはなかった。
後半は安全圏のリードを得てリスクを取る必要のないブレーメンに対して、なんとかゴールを重ねたいグラードバッハがボールを持ってチャレンジする流れに。
48分、ヴァイグルが前線に送ったパスが敵DFの対応ミスで裏にこぼれ、これをさらったテュラムがシュートを放つが枠外に。その後は敵のシュートがポストをヒットするシーンなどもありつつグラードバッハがなんとかゴールをこじ開けに行く。
63分、中盤でポストしたシュティンドルが敵DFをかわして反転、前線にスルー・パスを送ると、これを受けたテュラムがGKをかわして流しこみようやくゴール。1-4と3点差になる。
しかし73分、左サイドから中央にクロスを入れられ、これを最後は中央に落とされて走りこんだ敵FWが流しこみゴール。1-5と再び4点差となり事実上試合終了。
77分、スカリーとシュティンドルに代えてライナーとヘアマンを投入。ヘアマンはそのまま左のウィングに。さらに83分にはクラマーに代えてエングムを投入、ホフマンが中央に入りエングムは右に開いたように見えた。
85分にはホフマンの右CKが敵GKのセーブに遭い後ろにこぼれたところ、ヘアマンがミドルシュートを放つが敵GKにセーブされる。強烈なシュートが枠に飛んだがやや正面だったか。このこぼれ球からのクロスにはフリードリヒが頭で合わせたがこれもGKにキャッチされる。
88分にはベンゼバイニとコネに代えてネッツとライツを投入。最後まであきらめずにゴールを狙いに行ったが結局テュラムの1ゴールにとどまり、1-5で大敗を喫した。
数字だけをみればシュート数13-14、CK5-4、ポゼッション52-48と互角。実際攻撃ではいつもどおり速いテンポでパスをつないで押し上げる戦術が機能しており、チャンスも作ったし1ゴールは決めることができた。
問題は守備の方で、序盤にハイ・プレスから裏返されての2失点に加え、ベンゼバイニの軽いプレーからさらに2失点と前半のうちに試合の流れを自ら手放した。強度と精度でチャンスを決めきってきたブレーメンが上手だったということか。
それでも最後まであきらめずしかけ続け、幾度となく得点機を作ったことは評価したいし、やっていること自体が間違っているわけではないのでやり続けるしかない。ゲーム・マネジメントという点で失敗はあったが、下を向く内容ではなかったと思う。
この試合展開であれば、後半もっと早い段階で他の選手を試してよかった。前半、0-3の間に1点でも返しておければまた展開は違っていただろうと悔やまれる。今季2敗めとなった。
グラードバッハは8試合を終了して3勝2敗3分で勝ち点12(1試合あたり1.50)。順位を9位に下げた。内容は悪くないが勝ちきれない試合が多く手ごたえの割りに勝ち点が伸びてこない。次節とホーム・ゲームとなるケルン戦では勝ち点3を積み上げなければならない。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「今日のようなことはフットボールでは残念ながらたまに起こることだ。最初の20分はピッチで戦っていた感覚がまったくなく、われわれの守備がまったくうまく行っていなかったことからすでに試合に負けていた。われわれは序盤、パスを通すことができずすべての一対一で競り負けていた。0-3となったゴールはまさにその象徴だ。選手たちを混乱させたくなかったので、大きなビハインドを背負ったあともやり方を大きく変えることはなかった。その後は彼らはいい反応を見せてくれた。われわれは何度もチャンスを作り、試合の流れにしっかりと戻り、調子に乗っているブレーメンにそれ以上は好きなようにはさせなかった。しかし最終的にはまったく妥当な敗戦だというほかない」
旅先で前半見ただけでゲッソリきた。ブレーメンが緑と白のユニだったので、グラードバッハはサードの黒だった。板倉はワールドカップ行けるんじゃないかとか言ってるがムリだけはしないでほしい。
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