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【ブンデスリーガ第28節】フランクフルト 1-1 グラードバッハ
■ 2023年4月15日(土) 18:30キックオフ
■ Deutsche Bank Park (Frankfurt)
日曜日の朝早めに起きて録画しておいたスカパーを時差視聴。もちろん結果情報は遮断。ホームでヴォルフスブルクに勝った勢いでアウェイでも勝ち点を持ち帰り、今季できるだけ積み上げて終えたい。
ヴァイグルが先発に復帰、前節警告累積で出場停止だったコネも先発。クラマー、シュティンドルがベンチ・スタートとなった。
オムラン
スカリー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン ノイハウス プレア
テュラム
立ち上がりはフランクフルトの前プレに苦しんだものの徐々にグラードバッハが主導権を握る。ダイレクト・プレーを多用してフランクフルトのプレスをはがしながら前進、敵陣に攻め上がるシーンを作る。
13分、スルー・パスを受けてドリブルで抜け出したテュラムが、エリア内まで運んだところで並走したホフマンにパス、これをホフマンが丁寧に流しこんでゴール、1-0と先制した。
その後もグラードバッハがフランクフルトの高い守備ラインの裏を突こうとするのに対し、フランクフルトは引き続き前プレで引っかけたボールを素早くゴール前に供給する戦術でハメようとするが、オムランの好セーブもありゴールは許さない。
時間が進むにつれて拮抗した試合になるがともに決め手を欠き1-0と最少得点差で前半を終えた。
後半に入るとフランクフルトが布陣を変更、ボールを持ちながらグラードバッハ陣内で波状的に攻撃をしかける流れになる。グラードバッハはボールを奪っても起点が低いため持ち上がれず、セカンド・ボールを回収されて守備に追われる苦しい展開に。
グラードバッハは自陣中央をしっかり締めてゴールを死守、フランクフルトの攻撃もアイデアを欠き試合は膠着したまま時計が進む。
64分、プレアに代えてエングムを投入。そのまま左ウィングに入る。プレアはケガか。ファルケ監督にすればかなり早い時間帯での交替。さらに74分にはノイハウスに代えてシュティンドルを投入。こういう交代を見るとようやく選手がそろってきたなと思う。
引き続き自陣に足止めされる展開のなか、オムランとゴールポストの奮闘もあってなんとか失点は回避していたが、83分、守備ラインに入った敵FWがパスをおさめターンしてシュート、これが決まって1-1の同点に追いつかれてしまう。
その後は勢いに乗って逆転をねらいにくるフランクフルトに対しアウェイでの勝ち点を守りたいグラードバッハの必死の守備という展開に。
アディショナル・タイム、ベンゼバイニとホフマンに代えてネッツとフリードリヒを投入、最終ラインを5バックにしてこのまま試合を終わらせる意志を明確に示し、なんとか1-1の引き分けで試合を終えた。
出足はよく得点後前半の途中まではヴァイグルが効いてボールを動かせたが、前半の残り15分あたりから押しこまれる時間が増え、後半はほぼ一方的に受けにまわってしまった。リードを得てリスク管理を意識するあまりラインが下がり危険なエリアで勝負せざるを得なくなって、ポジティブ・トランジションがうまく行かなくなってしまった。
シュート数4-10、CK2-10、ポゼッション41-59と終わってみれば完全にフランクフルトのゲームで、敵の攻撃を最少失点にとどめ先制点を生かしアウェイで引き分けにもちこんだことを評価するしかない。
しかしヴァイグルがボールを受けることで最終ラインと前線との連絡がよくなり、中継点が確立した感があった。ここのコネクションがうまく行っていなかったのは確かで、ヴァイグルの復帰は大きいと思うが、これですべてがうまく行くわけではないことは後半の戦いを見ても明らか。シーズンのここからなにをどこまで改善するのか、編成も含め考え始めなければならない。
これでグラードバッハは28試合を終え9勝10敗9分で勝ち点36(1試合あたり1.29)で順位は変わらず10位。残り6試合で勝ち点50まで持って行けるか、それくらいやらないと来季への布石にはならない。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「非常に集中した試合だった。前半は我々はうまく試合に入ることができ、非常に効果的な戦いを見せることができた。後半の立ち上がりは敵にポゼッションを譲り、カウンターをきれいにやりきることができなかった。その後はフランクフルトが圧を高めてきて、我々は大きく押しこまれた。我々はなんどもそれを守りきったが、フランクフルトはなんども放りこんできて危険な状況を作った。今日もまた非常に強力なGKに助けられた。終盤に同点にされたのは確かにがっかりしたが、相手の勢いからすれば妥当でないとはいえないだろう」
この日は緑ユニだった。