【ブンデスリーガ第5節】グラードバッハ 0-1 ライプツィヒ
■ 2023年9月23日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
いちばん見やすい時間帯の試合。スカパーでリアタイ観戦した。開幕から4試合で2敗2分と危機的な状況であるがこの試合もホーム・ゲームとはいえ相手は上位のライプツィヒ。今季初勝利を挙げることができるかむずかしい試合になる。
結局2027年まで契約を延長したエルヴェディが先発し、前節後半機能した3バックでスタート。ケガから復帰のコネも先発した。チュヴァンチャラがケガで離脱している。
布陣
ニコラス
エルヴェディ 板倉 ヴェバー
ヴァイグル
スカリー ライツ コネ ネッツ
オノラ ヨーダン
前半
グラードバッハは守備を重視した戦い。中盤をコンパクトに保ちつつ、敵陣で積極的にプレスを敢行しライプツィヒを封じこめる。プレスをかいくぐられても自陣で5バックのブロックを形成し、ポゼッションをライプツィヒに譲りながらも試合をコントロールする。
攻撃では奪ったボールをヨーダン、オノラに預けてカウンター気味に攻め上がるが、いかんせん単発、散発であり大きなチャンスは作れない。
6分、ニコラスからのフィードをセンターサークルあたりヨーダンが落とすとこれを受けたライツがドリブルで持ちあがってそのままシュートを放つが敵DFに当たり枠におさまらず。さらにこれで得たオノラの右CKにヴェバーが頭で合わせるがバーの上に。23分にはヴァイグルがFKを直接狙い枠に飛んだが敵DFにブロックされる。
中盤で激しくやり合うテンションの高い試合となったが、互いに前線でのシーンは多くはなく、フィニッシュまでもちこめないままスコアレスで前半を終えた。このコンパクトな守備が後半どこまで維持できるかがポイントになりそうだ。
後半
後半になっても流れは変わらないが、ライプツィヒが圧を高めてくるのに反比例してグラードバッハは疲れが蓄積、次第に苦しい戦いになる。63分には左サイドに開いたオノラからのクロスにライツがゴール正面至近でヘディング・シュートを放つがバーを越える。
64分、ヨーダンとオノラに代えてプレアとエングムを投入、前線を入れかえてゴールを狙う。69分にはヴェバーがプレアのCKに頭で合わせたがこれも枠に飛ばず。
しかし75分、敵FWに縦に抜けられ、角度のないところまで追いこんだがゴールラインいっぱいのところからファーポストに当たるシュートを決められ失点、0-1と先制を許してしまう。ちょっとふつうは入らないシュートだった。
79分、ライツ、スカリー、コネに代えてクラマー、ノイハウス、ハックを投入。おそらくエルヴェディを右サイドに押し出して4バックにし、クラマーとノイハウスがインサイド・ハーフ、プレアをトップに、右にエングム、左にハックをウィングとして配する布陣に。クラマーは負傷明けで今季初出場。
84分、右サイドのエングムのクロスにファーのハックが頭で合わせるがバーの上。90+5分にはエングムがエリア手前からミドル・シュートを狙ったがやはり枠におさまらず。ビハインドを背負って残り時間でゴールを狙いに行ったが崩しきれず、結局0-1で終盤の失点に泣いた。
戦評
コンパクトな守備を保ちライプツィヒの攻撃を抑えこみ、スコアレスの時間を長くしてワンチャンに賭けたが、終盤に技術の高いゴールを決められ地力の差が出たかっこうに。開幕から5試合勝ちなしとなった。
シュート数14-8、CK11-6、ポゼッション45-55と、ポゼッションを譲りながらもライプツィヒに思うような攻撃をさせなかった流れは見てとれるが、攻撃に再現性になく散発で決めきれず、むしろ敵のワンチャンにヤられた。
やろうとしているフットボールがまだよく見えず、決してカウンター一発をやりたいわけではないのだろうと思うが、試合展開的に攻撃面での主導権が握れず試行錯誤が続いている。開幕からホームではレバークーゼン、バイエルン、ライプツィヒと上位との対戦が続き、アウェイでやりきれていないことで苦しいシーズンのスタートとなってしまった。
今日の試合は内容的には少なくとも守備面で手ごたえがあったと思うが、ここから積み上げが可能なのか、なにかの泥沼にハマっているのかは微妙な感じで、試合日程のせいだけにして大丈夫なのかという気はする。評価のむずかしい試合になった。
次節、アウェイのボッフム戦でなにか見るべきものが示せないと監督の去就が云々される状況になる可能性が高い。コネやクラマーが戻ってきて、特にコネはこの試合でも存在感を示しているだけに、次節結果を出してひと息つきたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「チームのパフォーマンスについては大きな賞賛をしなければならない。ここ数週間に比べれば一歩前に進んでくれた。我々は非常にコンパクトにポジションを取り、一対一の競り合いでもしっかり戦い、積極的に守備をした。しかし我々はおそらくスッキリ整理しきれていない部分があり、切りかえの部分で急ぎ過ぎた。セットプレーでは常に危険な状況を作った。1点かそれ以上のゴールを決めることも可能だったはずだ。失点のシーンでは我々には二つか三つの間違った判断があった。ライプツィヒのようなクラブに対しては完璧な試合をする必要があるしミスがあってはいけない。そこが残念ながらうまく行かなかった」
早く気持ちよく勝ちたい。エルヴェディ残留は嬉しい。
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