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【ブンデスリーガ第7節】グラードバッハ 3-0 ライプツィヒ

■2022年9月18日(日) 17:30キックオフ
■Borussia-Park

日曜日の朝早く起きてスカパーの録画を見た。前節フライブルクと引き分け、このところ内容は悪くないものの勝利から遠ざかっており、シーズン序盤の位置固めをするためにも勝ち点3を取らなければならないホーム・ゲーム。

エルヴェディが先発に復帰する一方でノイハウスが負傷離脱。そのためクラマーが前節のCBからトップ下にコンバートされた。ファルケ監督の信頼が厚いことが窺える。それ以外は前節と同様のフォーメーション。

ゾマー
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン クラマー シュティンドル
テュラム

グラードバッハは立ち上がりから強度の高いプレーで試合の主導権を握る。ボールを奪ってはワンタッチでパスをつなぎながら一気に押し上げる。早いテンポで試合を動かしライプツィヒに時間を与えない。

9分、ホフマンの左CKにエルヴェディが頭で合わせたシュートは敵GKにセーブされるが、直後の10分、敵陣でこぼれ球を拾ったスカリーが縦に抜け、ゴールライン際から折り返すとテュラムがヘディング・シュート、敵GKがセーブしたボールを右サイドのホフマンがけりこみグラードバッハが1-0と先制する。

その後は徐々に拮抗した戦いとなるが、ライプツィヒの攻撃はゾマーの好セーブもあって最後のところで止めている。35分、テュラムが自陣で敵のボールを奪い一気にカウンターをしかける。ドリブルで持ち上がり最後は右を並走したホフマンにパス。これを受けたホフマンがワントラップから流しこみ2-0とリードを広げる。

37分にもコネからパスを受けたホフマンが狙うがわずかにゴール右にはずれる。アディショナル・タイムにはシュティンドルがホフマンからのパスに合わせるがバーの上に。グラードバッハが2-0と内容に見合ったリードを得て前半を終えた。

後半に入るとライプツィヒが選手交代で前に出てくる。自陣で守備に追われる時間が長くなるがこの局面も集中した守備でしのぐ。

52分にはテュラムのパスを受けたホフマンがシュートを放つが敵GKがセーブ。53分、CKからの流れでいったん後ろにこぼれたボールをシュティンドルが前線に放りこむと、ベンゼバイニがワントラップからGKの頭の上を越えるループ・シュートで決め3-0とする。

その後はややオープンな展開となるがライプツィヒの攻撃も散発となり、グラードバッハが主導権を手ばなさないまま時間を進める。82分、シュティンドルに代えてヴォルフを投入したが敵と交錯して右肩を傷め、86分ヘアマンと交代する。せっかくの出番だっただけに気の毒だ。

アディショナル・タイムにはヴァイグル、ホフマン、テュラムに代えてヤンチュケ、ライナー、エングムを投入してそのまま試合をクローズ、3-0での完勝となった。3人入れてどんな立ち位置になったのかは不明。

序盤から一気に押しこんで先制点、追加点を積み上げ、その後は敵の攻撃を受けて守勢にまわる時間帯もあったものの(いつもどおり)ゾマーの再三の好セーブもあってしのぎ、後半にダメ押しのゴールを決めて流れを引き寄せてからは危なげなく勝ちきった。

ファルケ監督のやりたいフットボールがはっきりと表現されたナイス・ゲームであり、不調とはいえ決して弱くはない相手にこの戦いができた意味は大きい。バイエルン戦と異なり、試合の主導権を握っての勝利だけにチームとして今季のひとつの水準点となるだろう。

ホフマン、テュラム、シュティンドルはもう何年もこの顔ぶれで戦い続けており、連係面での不安はない。プレア、ノイハウスが相次いで離脱したが、クラマーのトップ下起用が当たった。意外ではあったが安定感があり適応力の高さを見せた。

数字的にはシュート数21-12、CK8-3、ポゼッション45-55と、ボール保持は譲った形に。先制以降、ライプツィヒがボールを持ちグラードバッハがカウンターで追加点を狙う形になったということか。

気になったのは、エルヴェディやコネが明らかに足をつっているのに最後まで交代させなかったこと。厳しい戦いであればバランスを崩さないために先発を引っ張るのももちろん考えられるが、3-0でリードしている残り15分や20分なら交代させてチーム全体のパフォーマンスを保ち、ケガも避けるのが常道ではないか。

そこまで交代選手がいないわけでもなく、エルヴェディにはヤンチュケがいたし、コネにはヘアマンを入れてホフマンを中央に移しクラマーを一列落とすやり方もあった。またネッツ、エングム、ボルゲス・サンチェスらにも出場機会を与えてよかった。

これで7試合を終えて3勝1敗3分となり勝ち点12(1試合あたり1.71)、暫定ながら6位に浮上し首位BVBとの勝ち点差を3とした。インターナショナル・マッチ・デイのため次節は10月となるが、中断前に悪くない位置につけることができた。

今季はワールドカップが12月に予定されているため、11月に15節まで消化したところでリーグ戦は年内終了となり、短いウィンター・ブレイクをはさんで来年1月下旬から再開となる。まずは年内あと8試合で上が望めるところにいる必要があるが、その足がかりを作った試合だった。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「我々は非常によく、高度なパフォーマンスを見せることができた。前半の我々のプレッシングの強度は想像し難いほど高かった。我々は試合をよく支配していたし、ボールを持てば非常にいい組み立てができていた。それに加えて我々はボールをよくキープし、カウンターの守備もよかった。前半2-0とリードしたのは妥当だった。後半はカウンターを受けないようにやや深めに守った。それでも我々はよく試合をコントロールし、ボールを持つ局面も多かった。3点めを取った後もトランジションがよく機能し追加点の大きなチャンスを作った。守備もそこからはなにもさせなかった」

上機嫌すぎてコメント短いのがよかった。

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