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【Jリーグ第34節】神戸 0-2 FC東京

■ 2024年10月18日(金) 19:00キックオフ
■ ノエビアスタジアム神戸

金曜日開催となり自宅DAZN観戦。前節はホームで鳥栖と引き分けたが、その前の三連勝と合わせ4試合負けなし。上位相手のむずかしい試合だが、失うものはなにもなく、しっかり前を向いて全力で胸を借りたい。

木本が警告累積で出場停止、仲川が肉離れで離脱、小泉、小柏の名前もメンバーになし。いったんは先発と発表された俵積田がアップ中のアクシデントで出場できず、急遽遠藤が先発し、東廉がメンバーに入った。帯同していたということか。

布陣

野澤大
中村 森重 岡 長友
東慶 高
安斎 荒木 遠藤
オリヴェイラ

前半

試合は立ち上がりから神戸のペース。神戸にボールを握られほぼハーフコートマッチ状態で守勢にまわる。野澤大のセーブもあってゴールは死守するが、攻撃の機会はなかなか訪れない。

しかし24分、高から左サイドでパスを受けた東慶がエリア内にクロスを入れると、荒木が胸で落とし、遠藤がこれをダイレクトでシュート。これがファーに決まって東京が1-0と先制する。アウトにかけた見事なシュートで決定力を見せた。

その後もボールは神戸に保持され守備に追われる時間が長いが、高い集中でゴールは許さない。45+5分、カウンターで持ちあがった右サイドの荒木からのクロスに、ニアに走りこんだ安斎が合わせたがわずかにゴール右にはずれる。1-0で前半を終えた。

内容的には明らかに押されているが、チャンスを決めきってリードしたことで試合の流れは手ばなしていない。リードはいったん忘れて前に出たい。隙を見せるとつけこまれる。細部を大事にしたい。

後半

後半に入ると東京が前からのプレスを強め、ボールの取りどころを高めにしたいという意図が見えるようになる。52分、高からのパスをエリア内で受けた荒木が、後ろ向きから反転してループシュートを放ったがギリで敵GKにセーブされる。惜しかった。

直後の54分、右寄りで得たFKを荒木がけると、ゴール前でバウンドして敵GKがクリアできなかったボールがファーに流れ、これを安斎が頭で押しこんでゴール。東京が2-0とリードを広げる。いい時間帯に貴重な追加点を得た。

59分、オリヴェイラに代えてガウディーノを投入。そのままトップに入る。あいかわらずボールは神戸が保持しているが、東京は自陣でブロックを構築、前プレとの使い分けも落ち着いてできており神戸にゴールを許さない。

野澤大が足をつり、いったんは治療してプレーを続けたが再びつって続行困難となり、66分、波多野と交代となる。波多野は満面の笑みで守備につく。

さらに東慶が足をつり、72分、東慶、遠藤、荒木に代えて土肥、野澤零、山下を投入する。土肥はそのままボランチに入り、ガウディーノと山下の2トップに。その後は神戸の攻撃も焦りと疲れから次第に散漫になり、東京がはね返しながら時計を進める流れに。

10分以上アディショナルタイムを戦ったが東京がしのぎきり、クリーンシートでアウェイでの勝ち点3を得た。

戦評

内容的には神戸に押しこまれたが、前半のワンチャンで先制したことから有利に試合を進め、後半の早い時間帯に追加点を得て流れを呼びこむと、その後は集中を切らさず守りきった。

シュート数5-14、CK1-6、ポゼッション35-65と内容的には一方的に押しこまれたが、先制、追加点と試合の主導権自体は手ばなさず、GKの交代というアクシデントも乗りこえて無失点での勝利となった。

前線の個の能力を頼んで手数をかけずに勝負をかけてくる神戸に対して、東京はボールを奪う位置が低く、攻撃も途中で引っかかることが多くなってチャンスをつくれなかったが、数少ないチャンスをしっかり生かして効果的にゴールを重ねた。

必ずしも思いどおりに行ったわけではなかったが、強度を落とさず、我慢すべきところをしっかり我慢できたことが勝利につながった。集中を切らさず手を抜かずあきらめず、最後までゴールを死守したことで活路が開けた試合。その意味では必然の勝利だった。

荒木がここいちばんのところで精度の高いプレーを披露し、そこからチャンスをつくった。2アシストだが、前半アディショナルタイムの安斎のシュートや後半のループシュートなど、ほかにもテクニックとセンスを見せており、試合を演出した。

ケガで欠けている選手も多いなか、今いる選手のベストを積み上げてそれを勝ち点と交換した意味は大きい。攻撃面で見るべきものが少なかったのは残念だが、課題は課題として持って行きながら、そういう試合でも勝ち点3が取れたことをむしろ喜びたい。

これで昨季までならシーズン終了となる34試合を終了し、14勝11敗9分で勝ち点51となり、1試合あたりの勝ち点をようやく1.50とした。残り4試合を2勝2敗でシーズン通算での勝ち点が1試合あたり1.50となるし、3勝1敗なら勝ち点60に届く。

ここ5試合で4勝1分と勝ち点を伸ばし、暫定ながら6位をキープ。4位との勝ち点差が3と上が狙えるところまできた。消化試合数の跛行があり星勘定はむずかしいが、とにかく残り試合勝てるだけ勝って、どうなってるか見てみたい。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
野澤大(3) 好セーブで試合をつくった。交代は心配。
中村(4) サイドを自由に使わせなかった。
森重(4) 敵の前線に手を焼いたが完封。
岡(4) CBでのプレーにも自信が窺えた。
長友(3.5) プレーでチームを引っ張った。
高(4) チャンスは少なかったが仕事した。
東慶(3.5) 身体を張って水準を示した。
安斎(3.5) 調子戻ってきた。もう1本決めたかった。
荒木(3) チャンスはすべて荒木が演出した。
遠藤(3.5) 大事な試合で頼りになる。
オリヴェイラ(4) 守備でも貢献大きかった。
===
ガウディーノ(4) FWとしては難しい試合だった。
波多野(3) 急な出場にも応えた。
野澤零(4) 試合をしっかり終わらせた。
土肥(4) 試合をしっかり終わらせた。
山下(4) 試合をしっかり終わらせた。

残り試合は湘南(H)、町田(A)、磐田(A)、C大阪(H)と試合は続く。町田戦は国立。磐田まで行くか悩む。

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