【ブンデスリーガ第6節】フライブルク 0-0 グラードバッハ
■2022年9月11日(日) 17:30キックオフ
■Europa-Park-Stadion (Freiburg)
夏休みで実家に帰っていたのでスカパーの配信動画を月曜日の日中に見た。板倉が前節退場となったため出場停止、エルヴェディ、プレアもケガのため欠場で、フリードリヒ、ヴァイグル、シュティンドルが先発した。CBにはクラマーが一列下がる形となった。
ゾマー
スカリー フリードリヒ クラマー ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン ノイハウス シュティンドル
テュラム
両チームとも序盤から飛ばして行く。2分、ファースト・シュートはフライブルクに譲ったが、これが枠外にはずれると、5分、右サイドの深いところからホフマンが折り返したボールにノイハウスがダイレクトでシュートを放つ。惜しくも敵GKのナイス・セーブに遭ったが先制の可能性はあった。
その後も14分にはノイハウスのスルー・パスからテュラムが裏に抜けGKと一対一になるがシュートはGKにセーブされてしまう。グラードバッハは中央から縦にボールをつなぐスタイルで積極的に攻めるが、フライブルクも奪ったボールは素早く前線につないで刺しにくる。どちらにゴールが決まってもおかしくない展開となる。
28分にはシュティンドルのパスを受けたホフマンがシュートを放つがGKがセーブ。29分にもシュティンドルのパスを左で受けたテュラムが狙うがこれもGKにセーブされる。33分、ノイハウスが敵DFと交錯して負傷退場、代わってエングムが入る。エングムは右に入り、ホフマンがトップ下にスライドしたように見えた。
結局前半はそのままスコアレスで終了。優位に試合を進めながらも決定機で取りきれず、ノイハウスをケガで失った。ピンチは最終ラインの集中した守備とゾマーの好セーブで乗りきっている。
後半に入るとテンポも落ち、グラードバッハがボールを保持するものの大きなチャンスはなかなかめぐってこない。58分、テュラムが敵陣でDFからボールを奪いそのままシュートに持ちこむがDFにブロックされる。
59分にも敵GKからのパスを引っかけて裏返すがシュティンドルに付けたパスがオフサイドとなる。その後は大きなチャンスもなく、また打開の手も打てずに時間が淡々と過ぎて行く。敵のビッグ・チャンスはゾマーが阻止。
82分、シュティンドルに代えてヴォルフを、エングムに代えてボルゲス・サンチェスを投入するが試合の動意自体が失われており、結局スコアレス・ドローとなった。
内容的には悪くなかったが、前節に続いて決めるべきところで決めきれず、後半に入るとモメンタムが失われて尻すぼみに終わった印象の試合。板倉、エルヴェディが同時に抜けて懸念された最終ラインはフリードリヒとクラマーの踏ん張りで支えたが、テュラムがこの試合でも絶好機をGKに阻まれるシーンが多く取りきれなかった。
数字を見ればシュート数14-12、CK6-7、ポゼッション58-42と、ゴールさえ決まっていれば十分勝ち点3を取れる試合だった。ホームでの敗戦の後、主力を何人か欠きながら(特にCBを2人とも入れ替えながら)アウェイで勝ち点1を持ち帰れたことは評価すべきだが、内容からすれば勝ちきれなかったという印象が強い。
サイドに振らず中央から割って入る傾向が顕著で、それでも結構やれているように見える。これをしっかり結果につなげるところをやり続けなければならない。見た目からして特徴のある監督だが、このスタイルでどこまでやれるのか、特に先発メンバーを固定し交替すら限定的な選手起用がこの後も続くのか、注目している。
これで6試合を消化、2勝1敗3分で勝ち点9(1試合あたり1.50)の8位。まだまだ一喜一憂する局面ではないが、勝ちきれない試合が続いているのが気がかり。やっていること自体はおかしくないが、ケガ人が出て層が薄くなっており踏ん張りどころだ。ここでふるい落とされてしまうとリカバーが苦しくなるので食らいついて行きたい。
その後、板倉が練習中に靭帯を負傷しワールドカップのブレイクまでは出場できないとのリリースがあった。せっかく開幕からCBに定着し、評価も高く監督やチームメイト、サポの信頼も得つつあった中でのこの負傷は痛い。ワールドカップ自体がどうなのかはわからないが、ムリせず回復第一で中断後に復帰してほしい。代表でつぶすのだけは勘弁。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「パフォーマンスからはほとんど満足できない。主力を3人も欠いて戦ったにもかかわらず、前半は圧倒的に優位で、試合をコントロールしいくつものいいチャンスを作った。しかし残念ながらリードを奪うことができなかった。後半は注意深く守備をすることが必要で、それはうまくいった。しかし前に進むためのポジショナルプレーという点ではそこまではっきりとやりきれなかった。そのため我々はそれほど多くのチャンスを作ることができなかったが、これほど人を変えなければならないのであればそれもまた仕方のないことだ。全体としては小じっかりしたパフォーマンスだった。首位のクラブに対して無失点で戦い勝ち点を手にした。フロリアン・ノイハウスについては十字靭帯に損傷があるようだ。診断がそれほど重くなく不幸中の幸いとなるよう祈っている」
スイカ感のある緑のセカンド・ユニでのプレー。昨季は黒ばっかり着て緑は来てくれなかったのに。フライブルクが赤なんだからファーストの白でよかった。緑と赤は色覚に異常のある人にはキツかったんじゃないかと思う。
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