【ブンデスリーガ第12節】フライブルク 3-1 グラードバッハ
■ 2024年11月30日(土) 15:30キックオフ
■ Europa-Park-Stasion (Freiburg)
スカパーでリアタイ観戦。このところホームで勝ち、アウェイでも引き分けるというサイクルで好調を維持しており、この試合も最低限の勝ち点を持ち帰りたい。簡単な相手ではないが臆することなく自分たちのペースで戦いたい。
勝っているチームはいじらないセオリーのとおり、最近固定となっているメンバーが引き続き先発し、オムリン、エルヴェディはベンチスタート。前節脳震盪で前半途中に退いたスカリーも先発した。福田が前節に続いてベンチ入りした。
布陣
ニコラス
スカリー フリードリヒ 板倉 ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト
前半
立ち上がりはグラードバッハがハイプレスから奪ったボールを速い切りかえでバイタルにもちこむ形に。8分にはライツが敵エリア内で奪ったボールをクラインディーンストに展開、パスを受けたプレアがフリーでシュートを放ったがゴール左にはずれた。絶好機だったが決めきれず。
その後はフライブルクが徐々に前に出るようになり拮抗した攻防に。グラードバッハは自陣では固いブロックを形成し、フライブルクにスペースを与えない。ボールは持たれるものの大きなチャンスはつくらせず、カウンターをねらう流れになる。
34分、スカリーから大きなサイドチェンジを左で受けたプレアが持ちあがってシュートを放ったがわずかに右にはずれる。すると41分、ロングフィード一本で裏を取られシュートを放たれる。ニコラスがセーブしたがこぼれ球を押しこまれて失点、0-1と先制を許す。
前半はそのまま0-1で終了。しっかりした守備からの切りかえでゴールをねらったが逸機が響き、前半終了間際にワンチャンを決められてビハインドを背負った。後半早い時間帯に追いつきたい。
後半
しかし後半開始早々の49分、またしてもロングフィードからボールを裏に送られる。敵のシュートを一度はスカリーがブロックしたものの、こぼれ球を拾った敵FWにブラインドからファーに流しこまれて失点、0-2とリードを広げられた。
リスクを取らざるを得なくなったグラードバッハは積極的に前に出る。61分、ウルリヒが左サイドから上げたクロスに中央のクラインディーンが頭で合わせゴール、1-2と1点差に追いつく。早い時間に1点を返し追撃ムードに火がついたと思った。
しかし直後の62分、三度ロングフィードからワンタッチで裏に流しこまれたボールを敵FWがシュート。これがニコラスの股を抜いて決まり1-3と再び2点差に。得点直後の失点で盛り上がりかけたムードが一気にしぼんでしまう。メンタルに効く失点で流れはフライブルクに大きく傾いた。
63分、ハックとウルリヒに代えてエングムとライナーを投入、スカリーを左SBにまわす。72分にはエングムがシュートを放つが敵DFがブロック。77分にはプレアからのパスを受けたオノラのシュートがDFにブロックされ、こぼれ球をヴァイグルが詰めたがGK正面に。
78分、ライツ、オノラ、ヴァイグルに代えてシュテーガー、チュヴァンチャラ、ザンダーを投入し前線を厚くしてゴールをねらいに行く。80分にはエングムのシュートが敵DFにブロックされる。
87分にはシュテーガーが左CKをエリア手前へ流すサインプレー。ここに走りこんだザンダーがダイレクトでシュートしたが敵DFにブロックされる。最後まで果敢に攻めたがゴールが遠く、いったん手ばなした流れは帰ってこなかった。
戦評
押しこんだ序盤に先制できず、前半終了間際に痛恨の先制を許すと、後半開始早々に追加点を奪われて試合を持って行かれ、1点は返したものの直後に3点めを取られて、結局最後までフライブルクの遠い背中を追いかける試合になった。
シュート数15-17、CK6-4、ポゼッション52-48と数字的には拮抗しているが、試合運びとしては序盤以外主導権を握ることができなかった。先制できていればまったく違った試合になってしたと思うがこちらの流れにできなかった。
アウェイで先制されたことがすべてで、後半の早い時間帯に追いつければまだ望みもあったがそれもできなかった。悪い試合ではなかったが細かいところで違いをつくられてしまった。クラインディーンストのゴールが救い。
ここでしっかり踏んばるか、ズルズル後退するか、次節からホーム2連戦(BVB、キール)の日程となっており、ここでしっかり勝ち点6を積み上げなければならない。簡単ではないが、ここ5試合ほどの好調がたまたまなのか、裏づけのあるものなのか、真価が問われる。
ここまで12試合を終了、5勝5敗2分と再び五分の星取りとなり、勝ち点17(1試合あたり1.42)で10位に後退。5位BVBとの勝ち点差が3、13位アウグスブルクとは2差と上下ともに混戦となっている。ひとつの勝敗が大きく順位を変える。踏んばりどころだ。
負けたことでメンバーもいじりやすくなる。次節勝てばBVBに勝ち点で追いつく試合、主導権を握って勝ちたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「前半は非常に拮抗していた。フライブルクがボールをより多く保持していたのに対して、我々はいい切りかえのチャンスがあった。危険な状況もつくったが生かすことができず、個人的なミスからビハインドを背負ってしまった。2点めの失点では一貫した守備ができなかった。ここ数週間はうまくできていたことで、しっかり分析する必要がある。そのうえ、失点のタイミングがどれも具合いの悪いもので、特に1-3のゴールは我々が1点を返した直後だった。これが終盤の方向性を決めてしまった」
連敗しないことがなにより重要だ。