【ブンデスリーガ第23節】グラードバッハ 5-2 ボッフム
■ 2024年2月24日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
土曜日夜11時半のキックオフ。実家にいたのでスカパーが映らず、ネットの配信で見た。シーズン後半に入って勝てておらず、ついに降格圏と勝ち点差5の15位まで落ちてしまっている。このホームゲームで勝ち点3を積み上げなければ非常事態になる。
板倉、エルヴェディがそろって警告累積で出場停止、またネッツが体調不良でメンバー外となり、ライナーが先発復帰するとともにスカリーを左SBに配した4バックの布陣となった。オノラはこの試合もベンチスタートに。
布陣
ニコラス
ライナー フリードリヒ ヴェバー スカリー
ヴァイグル
コネ ノイハウス
エングム ジーバチュ ハック
前半
試合は立ち上がりからバタついた展開に。4分、CKから押しこまれ先制を許したかと思われたが、ゴールチェックの結果攻撃側のハンドがあったとの判断になりゴールは認められず。これが認められていれば流れが大きく変わった可能性はあった。
直後の6分にはライナーのクロスをハックが頭でつなぎ、さらにジーバチュがヘディングシュートを放ったがバーに嫌われた。その後も互いに積極的に前に出る流れとなりそれぞれチャンスも作ったがフィニッシュまではなかなか持ちこめない。
28分、ハックのCKにニアでヴェバーがつなぎ、エングムがシュートしたボールを敵GKがかき出したが、これをフリードリヒが押しこみ1-0と先制。ゴールチェックでエングムのシュートの時点でボールはゴールラインを越えていたと判定された。
さらに32分、ドリブルでエリア内につっかけたコネが敵DFに倒されPKを得る。接触があったかどうか微妙だったがVARのチェックでも判定フォローとなり、このPKをヴァイグルが落ち着いて決め2-0に。これで試合の流れは大きくグラードバッハに傾いた。
44分にはノイハウスがジーバチュとのワンツーでエリアに入りこみシュートを放つとこれがゴール右隅に決まり3-0になったかと思われたが、VARが介入、ノイハウスに落としたジーバチュがDFのユニを引っ張って守備を妨げたとしてノーゴールの判定に。
その後はプレーをめぐって何度かもみあいが発生するなど騒然とした雰囲気にもなったが2-0で前半を終えた。双方で二つのゴールがチェックの結果認められない一方で微妙なPKがあるなどバタついたが流れはグラードバッハに。後半突きはなしたい。
後半
後半に入ってもグラードバッハが優位に試合を動かすが、56分のノイハウスのクロスに合わせたジーバチュのシュートがファーに外れるなど決めきれず。67分、ハックとノイハウスに代えてライツとオノラを投入。
72分、オノラがサイドチェンジすると左でこれを受けたエングムがゴール前にクロスを入れる。これにライツが頭で合わせてゴール。3-0とリードを広げる。ボッフムは充電がなくなったかモラルが下がったか、ぽっかりとスペースが空くようになっている。
75分、左サイドから入れられたクロスを中央でクリアしきれず、敵FWに押しこまれて失点。3-1と2点差にされる。
しかし直後の78分、右サイドのオノラがクロスを入れると、中央のライツは合わせられなかったがファーのジーバチュが頭で流しこみゴール、4-1として再び3点差に。このへんで試合の趨勢は決まったと思う。
82分、エングムに代えてクラマーを投入、ヴァイグルとのダブルボランチにして4-4-2にシフトしたか。88分、左から放りこまれたクロスにファーでヘディングシュートを許し失点、4-2となるが残り時間も考えれば落ち着いて試合をクローズしたい。
直後の88分、ライナーとジョーダンに代えてヤンチュケとヘアマンを投入。逃げきりでよかったが、90+6分、右サイドでオノラとコネがワンツーを試みたボールが敵DFにブロックされたが、このボールがオノラの元に戻る。オノラがこれを落ち着いてゴールに突き刺し5-2と試合を決め、そのまま5-2で試合終了となった。
戦評
両方合わせて7点が入り、そのほかにゴールチェックで認められなかったゴールが二つとよくボールがゴールに入る試合だった。前半2-0としたことで流れを引き寄せ、その後は2点を返されながらもリードは譲らず、都度突きはなして勝ちきった。
シュート数22-16、CK5-6、ポゼッション49-51と数字のうえでは必ずしもグラードバッハが一方的だったわけではないが、特に後半に入るとボッフムがリスクを取って前に重心をかけた分、後ろの攻略が容易になり大量点につながったということか。
キックオフ直後のボッフムのゴールが幻となったことで救われ、先制したことで試合の主導権を握ることができた。今季はこのゲームをコントロールするということが全然できていなかったが、下位との試合とはいえその感覚を実際に再確認できたのはよかった。
タレントがそれぞれ役割を果たせばこれくらいのことはできるという試合で、これを単発にせずにここから積み上げて行かなければならない。次節、板倉、エルヴェディも戻ってくるなかでどんな戦いをするか、これを継続できるかが問われる試合になる。
これで23試合を終了して6勝10敗7分、勝ち点を25(1試合あたり1.09)に伸ばし12位に浮上したものの、12位から15位までは勝ち点25で並んでいる状態でまったく安心はできない。次節アウェイで連勝できるかはひとつの判断材料になるかもしれない。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「気持ちの入った起伏のある試合でゴールシーンもたくさんあった。試合のスタートはあまりうまく行かなかった。しかしその後はよりはっきりと、ひたむきに前を向いて戦い、たくさんのゴールのチャンスを作ったし非常によく守った。試合全体にわたってこんなにいいパフォーマンスができたことはとてもうれしい。我々は最後まで前を向いて戦い、失点にも判定にも影響されることはなかった。五人の異なる選手がゴールを決めたこともうれしい。そして特にすばらしいのは、スティーヴィー・ライナーが離脱から戻って再び先発し、とてもいいパフォーマンスを見せてくれたことだ」
ライナーの復帰はマジ喜ばしい。プレアとチュヴァンチャラ早く帰ってきてくれ。
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