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企画部門のジレンマ

アイデアは会議室で生まれるんじゃない!現場で生まれるんだ!
とは言ってみたものの、踊る大捜査線はまだ観たことがないテナアダムのたなです。(GWで見ます!すみません汗汗)

さて、今回は、新規事業など企画の根幹とも言えるアイデア出しについて考えてみたいと思います。

そのアイデアは企業を反映している?

企業によってもちろん異なりますが、企画部門は概ね社内で優秀と言われる人材が多く集まっている部署だと思います。

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いち企業・いち企画部の社員が、数も多く流動的なユーザーインサイトを把握することは、超能力でもない限りすごく困難なことです。アナリティクスやアンケートなどのツールを使って把握することもできますが、それでも結局、数値のみの表示だったり、こちらの用意した設問からしか測れないもので見えない落とし穴は多いものです。

また、マーケットイン、プロダクトアウトなど様々な考え方があるとは思いますが、そもそも論で、いま会議室に存在するアイデアは本当に良質なものなのでしょうか?詰まるところ、企画部が達成したいこと、企業が達成すべきことのための十分な要素を含んでいるアイデアか?ということです。

当たり前のようで、意外に見落とされがちなのは、会議室に存在するアイデアはほんの一握りのアイデアでしかないということです。


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企業の成長と閉鎖性は比例する?

図にしてみたのでちょっとご覧ください。
企業内におけるアイデアには、そもそも

「採用の壁」「配属の壁」「業務の壁」

が存在しています。

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どういうことかというと、その業務の担当にならないとアイデア創出の根幹に関わらないことが多くなります。それ以前に企画部門に配属されていないと、その業務を担当することがありません。

👶「じゃあ社内公募すればいいじゃないか!?」

みたいなご意見もあると思いますが、そもそも採用の壁を越え、社員になっていない限り社内公募には参加できません。

企画室から出てくるアイデアの大きさとは

つまりは先ほど書きましたように、会議室に存在するアイデアはほんの一握り、もっというと無限に存在するアイデアの欠片、一握の砂の一粒くらいなものなのです。
※もちろん質は高いと思いますが🙇‍♂️

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ちなみに、イノベーションのジレンマでも言われていますが、企業内の企画部門は持続的イノベーションの思考になりがちなので、破壊的イノベーションは生まれづらいです。

本質的には今までにない新しいことを!的な意気込みと目的意識で取り組むべき部門にもかかわらず、仕組みとしてその目的を達成しづらい(できない可能性が高い)ようになってしまっているのです。

今でこそ社外人材の活用も多くなってきましたが、どのような人材にジョインしてもらうかすら、不要なフィルターをかけている(本来かけるべきでないフィルターをかけてしまっている)可能性は大きいとも言えます。

さいごに

少し乱暴な言い方かもしれませんが、本当の意味で破壊的イノベーションと向き合う気概で企画を検討するのであれば、既存顧客と全く関係ない消費者を含めてアイデアを広く外部に求めることが重要ではないかと思います。

これってとても勇気がいることですし、難しいことかもしれませんが、イノベーションのリアルはそういうことだと思います。

企業として、部署として求めていることを「そのまま」世の中に投げてみることで、しかもこの分野の人って関係あるの?みたいな人たちに投げてみることで、社内では生まれず出会えなかったであろうアイデアに出会えるのかもしれません。

ちなみに、私たなはそんな考えを持っていたので、こんなサービスをつくってみました。もしよければ覗いてみてください。

新しいイノベーションの生まれる、オープンでアイデアの豊富なプラットフォームになればと夢見ています。ご興味があれば、是非使ってみてください!

以上、たなでした!

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