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グリーフケアちょぼん(絵本)
娘はクリスマスプレゼントに
絵本をもらった
それなのに新しい絵本は読んでくれず
「今日も『このあと どうしちゃおう』読む」
と言う
「このあと どうしちゃおう」は
私が買ってきた絵本の中で
珍しく気に入り、繰り返し何度も読んで
ついには最後まで1人で読めるようになった絵本だ
今年の夏頃
「パパにもう2度と会えない」という
人の"死"というものをだんだん理解し始めた娘
どうすれば
娘が辛い思いをすることなく
父親の死を受け入れられるのか考えていた
「絵本に頼るのはどうだろう」
と助言をもらったことがあった
ちょうどその頃娘も
「死」をテーマにした絵本を
いくつか借りてきたりしていた
今考えれば、
自分の中の戸惑いから抜け出すための答えを
探していたのかもしれない
「このあと どうしちゃおう」は
亡くなったおじいちゃんが残した
「どうしちゃおう」ノートを
読みすすめていく物語
天国の様子(おじいちゃんの想像)や
おじいちゃんの心境への考察が
孫にあたる子の目線でわかりやすく
描かれている
絵本を読み出してから
しばらくたったある時、
道端で風に飛ばされているレジ袋をみて
「パパかも」
と娘が言った
「えーそれはあんまりじゃ…」
と言ったものの
確かに絵本の中で、
亡くなったおじいちゃんは
様々なものに姿をかえて
遺された家族の様子をみにきていた
その中には風に飛ばされているレジ袋もあった
ちゃんと読んだ絵本のこと覚えてるんだなぁ…
それから
「天国ってどんなところかな?」
「神様ってどんな人だろう?」
「私も『生きている時は』どうしちゃおうノート書いてみたい!」
と話してくれるようになった
少しは娘の心が癒されただろうか…