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新環境でジェスカイデッキはどう生きていくのか~コントロール冬の時代~(最終更新日2023/01/23)

年も明け、仕事が始まった方も多いことでしょう。皆様いかがお過ごしでしょうか?今年も頑張っていきましょう。(喪中のため新年のご挨拶は控えさせていただきます)

1.イニシアチブストンピィの台頭により環境はどう変わったのか

年末頃に急に姿を現したイニシアチブストンピィというアーキタイプ。
赤単プリズンでもちらほら出てきていたイニシアチブというギミックは一度動き出してしまうと遅延こそできるものの止める術はなく、基本的には相手を攻撃して奪うという行動をしないとアドバンテージ差がどんどん広がる厄介なギミックである。
そのためイニシアチブストンピィというデッキは殴らないデッキに対してめっぽう強く、コントロールをはじめとしたクリーチャーを最小限に抑えて呪文で抵抗するデッキは駆逐されてしまった。
周りのプレイヤーも「流石に無理だよ……」と様々なデッキにアーキタイプを変更している様子が伺える。
では自分はどうするか?様々寄り道こそしてきたものの、コントロールという枠組みから大きく外れたことがなくあまりカード資産がない中でなんとかかんとか頑張ってデッキを作ってみた。

2.新環境用デッキの叩き台と去年からの変更点(あえて変更しなかった点も一部紹介)

デッキリスト

3 Snapcaster Mage
4 Monastery Mentor
1 True-Name Nemesis
2 Timeless Dragon
4 Triumph of Saint Katherine
3 March of Otherworldly Light
4 Swords to Plowshares
4 Brainstorm
4 Force of Will
1 Prismatic Ending
4 Ponder
3 Expressive Iteration
2 Fable of the Mirror-Breaker
1 Teferi, Time Raveler
1 Arid Mesa
4 Flooded Strand
2 Island
1 Mountain
2 Plains
2 Plateau
4 Scalding Tarn
2 Tundra
2 Volcanic Island

1 Flusterstorm
2 Hydroblast
1 Meltdown
4 Pyroblast
1 Red Elemental Blast
1 Damn
1 Brotherhood's End
2 Comet, Stellar Pup
1 Supreme Verdict
1 Ruination

デルバーだけを意識していた頃とはかなりデッキの中身が異なっており、クリーチャーの数が7→14と2倍になっている。

《僧院の導師/Monastery Mentor》

去年はサイドボードに入っていたメンターをメインに採用。枚数も2枚からフル投入の4枚である。
イニシアチブストンピィは呪文のほぼ全てをクリーチャーで占めており、対イニシアチブは殴ることを要求されるため少しでも攻撃を通す/相手の攻撃を通さないために4枚投入となった。

《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》


プロテクションお前で有名なネメシス君。数の暴力を無視して相手を殴りにいける殴り合いを必要とする今の環境では優秀なクリーチャーである。
1枚しか入れてないのは単純に1枚しか持ってないからである。
メンター1枚減らしてこっち増やすかは検討中。

《永久のドラゴン/Timeless Dragon》


抜くかどうか滅茶苦茶悩んだ1枚。
採用を続行した理由はイニシアチブストンピィに飛行が多いからという理由もあるが何より大きな理由はイニシアチブストンピィに《エメリアのアルコン/Archon of Emeria》が入っているからである。
デッキの性質上呪文が一つしか唱えられなくなるとかなり苦しくなってしまうため、それを少しでも緩和してくれる(サイクリングも永遠も起動能力のため)永久のドラゴンは採用を続けることにした。

《聖カトリーヌの凱旋/Triumph of Saint Katherine》


年末から採用はしていたが、ダメージレースをより有利に進められるように枚数を増やした。赤単プリズンはこれが着地したら基本的に勝てなくなるらしいのでそれも枚数を増やすきっかけとなった。

《溶融/Meltdown》


点数で見たマナ・コストがX以下のすべてのアーティファクトを破壊する。

《溶融/Meltdown》を抜いて《兄弟仲の終焉/Brotherhood's End》を採用していたが最速の8-Castに対しては溶融でしか対抗できないという点から再び採用し《溶融/Meltdown》1枚《兄弟仲の終焉/Brotherhood's End》1枚という形となった。

《至高の評決/Supreme Verdict》と《滅ぼし/Damn》


全除去をすべてサイドに持っていくというかなり賭けに出る形となってしまったが、メンターがフル投入されて全除去をかなり打ちにくくなってしまったため致し方なし。

《Comet, Stellar Pup》


15000文字もコメットについて書いたのにサイド落ちである。正直サイドからも抜けそうである。
愛がなくなったわけではない。イニシアチブ相手に出してる暇がないのである。
対デルバー戦においてはずっと話しているように一定の強さがあるためとりあえずサイドに入れてある。

3.採用を疑問視してるカードと検討中のカード

《表現の反復/Expressive Iteration》


1を2にするという明確にアドバンテージを取れる数少ないカード。
ただし前々からわかっているように土地がめくれなければ1が2になるどころか死に札が増えたり、余計にマナを使う羽目になってしまったりする難しいカード。
エメリアのアルコン1枚で完全に仕事をしなくなってしまう点も踏まえ、採用をやめて《虹色の終焉/Prismatic Ending》などの枚数を増やすことも検討している。

《対抗呪文/Counterspell》


コメットで回収できる打消しということで採用していたがコメットのサイド落ち、イニシアチブストンピィが《魂の洞窟/Cavern of Souls》を介してクリーチャーを召喚してくるなどのことから採用を取りやめた。
が、打消しを《意志の力/Force of Will》4枚だけにしていいのか疑問が残る。

今年一発目のデッキからかなり不穏なことになっている。今後ジェスカイカラーは生き残っていけるのか…
生き残れなかったら他のデッキを組むだけの力はないためレガシーお休みになってしまう。どうにか生き残りたいところである。

4.レガシー神決定戦が明けて

第21期レガシー神決定戦、優勝者が使っていたデッキは4cコントロールでした。
聞いた話になりますが、コントロールを冬の時代にしている白単イニシアチブは神決では12~13人程度だったらしく、割合で言えば10%未満だったようです。
もちろん地域性もあるとは思いますが、現状は白単イニシアチブよりもデルバーに重きを置いた方がいいのかもしれません。

5.レガシー神決定戦を踏まえてのデッキリスト

デッキリスト

3 Empty-Shrine Kannushi
3 Snapcaster Mage
2 True-Name Nemesis
2 Timeless Dragon
4 Triumph of Saint Katherine
2 March of Otherworldly Light
4 Swords to Plowshares
4 Brainstorm
4 Force of Will
2 Prismatic Ending
4 Ponder
3 Expressive Iteration
2 Fable of the Mirror-Breaker
1 Comet, Stellar Pup
1 Arid Mesa
4 Flooded Strand
2 Island
1 Mountain
2 Plains
2 Plateau
4 Scalding Tarn
2 Tundra
2 Volcanic Island

2 Hydroblast
2 Surgical Extraction
1 Meltdown
4 Pyroblast
2 Counterbalance
1 Brotherhood's End
1 Comet, Stellar Pup
1 Supreme Verdict
1 Ruination

前回からの変更点

メンターを採用してみたがそれ以外のクリーチャーも増やしてしまったせいでトークンを増やせず再び不採用となりました、悲しいね。
また、白マーチ減らしてエンディング増やしました。4cコン増えないならまた白マーチ増やします。正直エンディングでミンスク倒そうとすると宝物トークン必要になるからあんまり信用できないんだけどね。
メインのリストラ枠以外はまた1枚ずつ紹介していきましょう。

《廃院の神主/Empty-Shrine Kannushi》


《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》、《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon's Rage Channeler》をはじめとした1マナ域のクリーチャーを採用したいと思い、色々考えてみたのだがチャネラーを採用するには落としても問題なさそうなカードが少なく、デルバーはインスタントソーサリーがちょっと心もとない上にカトリーヌと喧嘩してしまう可能性があり却下となった。
エスパーの歩哨は相手ターンにドローしてそのままカトリーヌの奇跡が誘発できれば強いと考えたが、そもそもこいつ自身を強化する術がなく、あまり活躍しないのでは…?となり、それなら最低限白単イニシアチブに対して仕事が出来そうな廃院の神主でいいかという結論に。
カトリーヌさえ着地すれば対デルバー戦でも殴り合う時間が長くなるため白と青のプロテクションが付きやすいこのカードは悪くないかもしれないと考えてます。赤は…難しそうだなぁ。

《Comet, Stellar Pup》


おかえりコメット。
デルバーを見ているとサイドにネメシスがよくネメシスが入っているので除去枠にできないかなぁという甘い考え。まぁ3テフェよりは活躍してくれるのではないでしょうか。

《外科的摘出/Surgical Extraction》


全除去や《狼狽の嵐/Flusterstorm》を削って無理矢理入れました。ウーロはやっぱり潰しておかないとダメみたい。

《相殺/Counterbalance》


正直「本当に必要か…?」と悩んでるカード第1位。
1マナ域19枚…デルバーとやり合うにはちょっと心もとないし、《濁浪の執政/Murktide Regent》を止められるカードでもない。次の更新ではいないかもしれない…。

さて今年も大迷走中。頑張ってデッキの工事していきます。

6.《初心に帰れ》

話は少し変わり、1/22は晴れ横にて「ビギワン!レガシー」でした。
予想通りというかなんというか本当のビギナーは0。一番ビギナーっぽい方は『「レガシーは」ビギナーです。』とおっしゃるモダンプレイヤーの方。脳みそ赤ちゃんの自分より強かったから多分あの場で一番のビギナーは自分だったんだろう…。
参加者の皆さんには意図がちゃんと伝わったようでデルバーとイニシアチブでごった返すことはなく、みんなわいわいプレイをしていた。みんな空気を読んだデッキ選択をありがとう…!!
今回はビギワンだったため、初心に帰れと言わんばかりにあのカードを採用してみた。

7.デッキリスト

4 Dragon's Rage Channeler
2 Timeless Dragon
4 Triumph of Saint Katherine
2 Murktide Regent
4 Swords to Plowshares
4 Brainstorm
4 Force of Will
2 Prismatic Ending
4 Ponder
4 Expressive Iteration
1 Supreme Verdict
2 Counterbalance
3 Lotus Petal
1 Teferi, Hero of Dominaria
1 Arid Mesa
4 Flooded Strand
2 Island
1 Karakas
1 Plains
2 Plateau
4 Scalding Tarn
2 Tundra
2 Volcanic Island

1 Flusterstorm
2 Hydroblast
2 Surgical Extraction
1 Meltdown
4 Pyroblast
1 Containment Priest
1 Ashiok, Dream Render
1 Force of Negation
1 Brotherhood's End
1 Ruination

かなり前回からリストが変わり、イゼットドラゴンをたたき台にした形のデッキとなった。

《ドラゴンの怒りの媒介者》


今レガシーで一番強いかもしれないクリーチャー。呪文打つたびに諜報して墓地に4種類以上カードタイプあると怒り狂うやつ。
諜報してもずーっと落とさずにデッキトップに置いておくことになり「こいつである必要ないじゃないか!」とコメントをいただきました。ぼくもそうおもいます。
また、この型にしてから2回目の大会参加だったのですが覚えてるだけで3回くらい諜報忘れました。ぼくはびぎなーです。

《水蓮の花びら》


(T),水蓮の花びらを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。

0マナから1マナ生み出すあれ。最近で言う宝物トークンである。
元々この枠には《ミシュラのガラクタ》が採用されていたが、このデッキドローよりもマナかもしれないとなりペタルが採用された。

《ドミナリアの英雄、テフェリー》


一番最初にマジックに触れたときにテキスト読んで衝撃を受けたカード。なんだこの奥義強すぎだろ。
最近全く使っていないけど自分のマジックの始まりはこの一枚だったため、「初心に帰れ」な意味で採用。当たり前だけど維持できれば強かった。

8.試合結果

1R デッドガイエイル


○×○
一戦目からよく知っているお相手。そりゃそうだ6/7知ってる人なんだから。いつも様々なアドバイスをくださる大変ありがたい方である。本当にいつもありがとうございます。(今回のデッキ何も活かされてなくね?と言われたらぐうの音も出ない)
このマッチ「だけ」カトリーヌがめっちゃデレてくれた。
1試合目チャネラーとカトリーヌでつついてたら勝ち。
2試合目調子乗りすぎてクリーチャー9割処られて負け
3試合目カラカスで相手クリーチャー戻し続けて勝ち。
カラカスとカトリーヌめっちゃ強かった。ついでにチャネラーも強かった。でも諜報はずっとトップだったよ。

2R 4Cコントロール

××
神のリストとたぶん同じ。あのリスト見たとき「これで勝てるのか…」と思ったけどいざやられてみてわかった。強いわ。
1試合目土地ペタル相殺でスタートダッシュ決めるも忍耐にずっとどつかれて負け
2試合目ウーロをソープロで処理して時間を稼ごうとしたがやっぱり忍耐にどつかれ、ミンブー出てきて終わり。カラカスで1回しのいだがちゃんと不毛の大地持ってました。
カトリーヌはお腹が痛かったようで見かけませんでした。

3R アグロローム?デプス?


××
ビギナーの自分でも知っている有名プレイヤーがデッキをビギワン使用にして参戦!
わかってたけど勝てません!!!
どこで止めていいのかも全くわからず( ・∇・)?ってなりながら呪文通してたら負けました。
1試合目デプス出てきたからソープロ打ったらプロ白付けられて負け。
2試合目全除去打つのが1ターン早くて負け。
結局あれは何を止めたら勝てたのでしょうか。あとこういうマッチに当たると白マーチが欲しくなる。
カトリーヌは頭が痛かったようで見かけませんでした。
デプスと思いながら土地単と口に出してしまうバグ修正したい。

9.大会開始時の盛り上がり

日常の光景になりすぎて驚きもしませんでしたがみんな盛り上がってました。
今回はストレージ1本だったので少ない方です。あのデッキ1600ストレージだった時代があります。という小話を添えておこうと思います。
次回は自分も変わったデッキ持ち込もうかな。


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