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2024.10.18 スロバキア日本飲み会
仕事中にスマホが光った。
友人から飲みの誘いだ。
スロバキアに来て、友達と呼べる人は1人、2人しかおらず、これまで飲みに誘われることは皆無だった。先週彼女とお茶した時に「横のつながりが広がらない」と私がぼやくと、「来週、元々スロバキアに住んでいた日本人が旅行で戻ってくる。人脈のある人だから、飲み会が開催されるなら、誘うね」と声をかけてくれた。
どうやら、今日実現するみたいだ。
最近は誰にも会わないと思って、スッピンに近い薄化粧と眼鏡で生活していたが、久しぶりに、“ちゃんと”身だしなみを整え、指定された飲み屋に行く。
友達とその旦那さんと3人で店に入ると、そこには20人ちょっとの日本人とスロバキア人が入り混じっていた。薄暗い地下の店内には、日本語やスロバキア語が響いていた。私たしは入り口に近い席に陣をとり、各々飲み物を頼んだ。
主催者の男性が挨拶に来てくれた。すらっとした長身に、少し猫背姿の彼は、どうやら7年間スロバキアに滞在していたらしい。駐在中、ブラチスラバにあるコメニウス大学の日本語学科のスロバキア人学生と、当国の生活に馴染みたい日本人の橋渡しを実施していた。駐在の任期が終わり、今は日本で生活しているが、余暇に戻ってきて、再び飲み会を開催している。
4時間ほど飲んでいる中で、何度「彼がいないと...。スロバキアに戻っては来ないのか」という声を聞いたか分からない。彼が戻って来ただけで、2−30人が集まることからも、人望の深さが窺い知れる。
席で近かった、スロバキア人の女性と話をした。
妊娠8ヶ月で、12月に出産予定とのこと。私の友人も妊娠中のため、マタニティトークで盛り上がっていた。スロバキアでは、子どもが生まれる前から、子どもの担当医を決めておく必要があるが、どう決めたか。どちらも国際結婚をしているため、名前はどうするか。出産後、いつ異国に住む両親に見せに行くか。彼女たちの期待と不安を感じた。結婚・妊娠とキャリアの狭間にいる身としては、彼女たちが眩しく見える。
他にも、日本で1年間留学していたスロバキア人の子や、スロバキアの医大に通う日本人と話をした。
スロバキアの医大は、日本に比べて入学がしやすいらしい。他の欧米諸国の中でも、入学条件や資金面で学生に優しい上に、英語で授業が行われるらしく、この日だけでも3−4人の日本人医学生と出会った。また、交換留学でスロバキアを選択した学生もおり、この国で学ぼうと来た日本人の多さに驚いた。
久しぶりに、飲みながら日本語で話せて、なんとも楽しかった。
来週もあると聞き、それに向けて来週も仕事を頑張ろうと決めた。