
2024.06.14 念願のイスタンブール!
「こっちが『アジア側』かぁ!」
1時間飛行機が遅延し、結局カドキョイに着いたのは16時。だが、まだ日は高い。
地下鉄のホームから地上に上がり、最初に目に映ったのはマルマラ海。ベンチに腰掛け、水辺を眺める人たち。乗船場の前に点々と並ぶシュミット(円形のパン)屋さん。思っていたほど暑くなく、半袖で気持ちが良いくらいだった。
イスタンブール。アジアとヨーロッパの狭間。
世界史の資料集の表紙がイスタンブールで、最初の授業のとき教わった。なんてきれいで、異国情緒溢れた素敵な場所なんだ。いつか行ってみたい!と高校2年生から夢描いていた。

2019年冬。社会人一年目でお給料も貯まった上に、教員ゆえに夏休みが1ヶ月取れる。そのため、2020年夏にはトルコに行こうと密かに企んでいた。だが、その計画も未曾有の感染症によって儚く散った。
コロナも落ち着いた2022年から2023年にイギリスの大学院に通っていた。その時、イスタンブールへ行こうかと何度も考えた。しかし、美しい場所に1人でバックパック旅行をし、誰とも感動を共有できないのは虚しい。いつかハネムーンで行きたい。
今回の4連休も、イスタンブールは除外していた。だが、往復16000円の安さに目が眩み、格安航空券でありながら離着陸時間も悪くない...。ハネムーンなんか、いつになるか分からないしな!と自分に言い聞かせ、ついに念願の国への切符を手に入れた。

少しの埃っぽさとタバコの煙。カラフルな飲食店の看板。歩いているだけで、声をかけてくる店員。行き交う人たち。
このごちゃごちゃ感が、愛おしくて仕方ない。私が望んで止まない情景が映っていた。

サバサンドと、鮮度が少し心配になる屋台のムール貝。
内陸国のスロバキアでは少ない海鮮料理に舌鼓を打つ。
なんって最高なんだ!
宿は「ヨーロッパ側」にあったため、船に乗って渡る。見えてくるモスクに心が躍る。
ついにきたんだ、イスタンブール!
