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もう持ってた制服に気づく_あきやさんの2冊目を読んで


あきやさんの本を読みました

あきやあさみさん2冊目の書籍 "「一セットの服」で自分を好きになる" を読みました!
私はSNSであきやさんを知り、1冊目の"一年3セットの服で生きる"を読んで、私も自問自答はじめよ〜〜っ!と思ったわけですが、それらを通して感じてきたあきやさんの人柄がぎゅぅ!と詰まったとても良い本だなあとしみじみ思いました。
巻頭の写真もとっても素敵。JJGのみなさんと同じく私も執筆日記を読んでたので、見返しをめくってまず「ああこれが!」と胸が熱くなりました。

どの章、どの節も読み応えがあって、何度も読み返してワークに取り組んでみよう!と思っているのですが、読んでて「あれ…?」「あっ…!!」となったことがあったのでnoteに書き残します。
感想noteと見せかけて自分の話で申し訳ない。でもせっかく気づいたから…!書いておきたい…!


「服は、生き方」から

私の心にピン!と引っかかったのは、5章「服は、生き方」の一節。これから読む方もいるかもと思うので細かく書き出しませんが、その中には次の言葉がありました。

どちらも本来のDさんの姿ではあるけれど、場面によって「出す面」を変えて、ファッションで自分の表し方をコントロールしているのです。

「一セットの服」で自分を好きになる

ここに目を通したときに、「あれ…?」と私の頭に浮かんできたコーディネートがあったんです。それは、お仕事で雑誌の取材を受けたときの1セットと、同じくお仕事の中でポートレートを撮ってもらうことになったときの1セット。
どちらも当日朝まで考え抜いて着ていったその2セットは、「人からこう見られたい」という気持ちがしっかり詰まったものでした。


好きな仕事を看板にするとき

どこまで書くか迷うところでもあるのですが、私は社会に出てからずっと、いわゆるデザイン・クリエイティブのお仕事をしています。
そして今は、その中でもそこそこニッチで、マイナーな分野が専門になりました。最初からこれだけを目指して進路を決めたり、就活したりする人は殆どいないんじゃないかなあ。ルートも確立されてないし。私も美大での専攻と、新卒で入った会社での経験、今の会社との良きタイミングでの御縁が重なってこの仕事に辿り着きました。

そんなお仕事、私はすごく気に入っていて、面白いなあと思うし、これからもっと必要とされるデザインなんじゃない?と考えてます。基本的には企業勤めの一会社員なんだけど、このデザイン分野が少しでも盛り上がるなら!と会社が持ってくる外部からの取材なんかも快く受けることにしています。そんな経緯があっての取材・撮影。

好きな仕事を看板として背負って、私がそのデザイナーです、と人前に出る。たまたま誌面で目にされるのかもしれない、この分野のことをどこかで聞いて「どれどれ…」と検索してきた人が見るのかもしれない。どちらにしても、せっかくコレに興味を持ってもらえるかもしれないのだから「ワァ、こういう仕事をしている人たちは、堂々としててお洒落でカッコいいなあ!」と思ってほしい。あわよくば若人、「こんな風になりたい!この仕事、いいなぁ!」と憧れてくれ。
そんな気持ちを込めて選んだ2セットは、デザイナーである私の制服として充分なのではないか?と思ったのです。


なんでこれ、制服じゃないと思ってた?

そこまで思って、頭に浮かんでくる疑問がこれです。思い入れがあるのに制服じゃないと思ってたのは、なんでだ?と。

ひとつは単純に、自問自答に出会う前に組んだコーデだからだと思います。めっちゃ愚直に「よし、これからひとつひとつガチで組んでくわよ…」と意気込んでたので、視界に入ってなかった…。なんて間抜けな…。

もうひとつは「コンセプト全てにはハマらないから」。恐らくこっちの理由のほうが強いです。私がいま掲げるコンセプトは【文化と世俗をこよなく愛し、飄々として掴み所のない自由な隣人】。…ここをイメージすると、この2セットは個性的・文化的ではあるものの、ジャケットをベースにしてるせいか、ちょっとカチッとしすぎてるんだよなあ、という気がするのです。仕事してそうな感じがある。

わたし、このコンセプトでお隣に住んでるおば様か、女子中学生かに「あのひと、なにやってお金を得てるのかしら…」と思われたいんですよねぇ〜。あのひと、なんなの?と。何の願望やねん。でもそうありたい…。そうすると、この2セットはギリギリ仕事してる…。もっとラフで崩れた様相がいいのです。


で、「出す面を変える」に

やっとあきやさんの本のフレーズに戻ります。そうか、出す面が違うと思えば良いんだわ、と!
表に立つデザイナーとしての私の服、お隣さんに「えっ!?ジャケット着てる!?」って言われてたら「いやぁ、比較的マジメな仕事だったので…」と返して(仕事、してたんだ…)と思われる服。そういう一面と思うことで、その2セットをスッと受け入れられました。ニュアンス的にこの面はメインにならないんですが、幸い2セットはちょうど春夏服と秋冬服に分かれてます。それぞれを「各シーズン、デザイナーとしての表に立つときの制服」にして、あとはコンセプトに全振りしたセットをつくっていく。当分はこの方針で、自問自答していきたいと思います。

以上、本を読んだら実は制服を持ってたことに気づいたお話、でした!




オマケ、その「デザイナーとしての制服」であるジャケットをご紹介。
すみません、ちょっとだけ気になって有料です。もしも興味のある方いらっしゃったら!

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