ただ、明けただけ
2024年になりました。
かつては「年取り」の祝いであった正月も、今は個人がそれぞれ「誕生日」をもつので、正月を祝う必要はもうないんですね。
日本人は調和を大事にする民族なので、おそらく誰も指摘できないのでしょう。それぞれが『本当はもう祝わなくていいのにな』と思いながら表では「あけましておめでとう」「謹賀新年!」「賀正!」など嘘の笑顔をはりつけて祝いあっている様は、薄気味悪い正月の風物詩と化しています。
私が唯一信じているスピリチュアル「しいたけ占い」ではみなさんにとっても、私にとっても2023年は激動の年だったと書かれていました。
確かに時事的なことを振り返ると、疫病の流行が落ち着いたことで行動範囲が広がり、大多数の人が忙しくも充実した一年になったのではないでしょうか。
私の周りの人に限って、の話ですが、すごく頑張っている人が多いです。勤勉な人が多い。そしてみんな優しい。
私はそんなみなさんが大好きです。
勤勉で優しい人は、人の痛みには敏感で、自分の痛みはなかったことにしがちです。その場では人を許しますが、夜にひとりで泣いているような人がいるのではないかと思っています。
あなたが感じた痛みは、誰に否定されようと「痛み」なのです。
例えば足を骨折して「痛い」と言っている人に「甘えないでください、私はもっと痛い経験をしたことがあります。」や「痛いのはあなただけではありません。」と言ってくる人がいます。
そんなことを言ってくる想像力のかけらもないバカは私が成敗しますので、どうかみなさんは世界に絶望しないでください。
毎日うんこを踏み、エンターキーは陥没、トイレの自動で出てくるタイプの石鹸は絶対に出てこない、入るラブホは全て満室、靴紐は5メートルごとに解け、ヘソから尋常じゃない異臭を放つ呪いをかけます。
あなたが勤勉に働き、優しく生きている限り世の中には味方の方が多いです。なにかあったらお互いに支え合いましょう。
2024年は2023年よりも、いいことが増えますように。
今田桃香