忍者と極道2023年度 連載再開
編集が直々に当然全話無料しますって言っていいのかな……まぁ違法サイトで読まれるよりはるかにマシだしな……。
【とはいえ……】
嫌慈戦から始まった忍者(しのは)、右龍、左虎の三忍者戦は話が連戦の乱戦で込み入っていて、瞬間的、直感的な感想は言えてもまとまった記事は書けない状況だったりします。
今度別記事で書きたい話ではありますが、瞬間的、直感的な感想というのはtwitterやまとめサイトで「短期的な共感」を獲得するために発信するモノだというのが私論です。
でもnoteで毎回数千文字の記事書いている私は「ごく少ない誰かの心の片隅にずっと残り続ける呪詛を打ち込む」ためなので……。
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それにしてもこの見開きといいコマ割りセンスが本当に神ってるな作者神の近藤センセイは……。
【好きな場面】
そういうわけでこのまま終わるのも虚無いので全話無料を機に、テキトーに今までの好きな場面を羅列します。
さっきは「瞬間的」「直感的」な感想を否定するようなことを書きましたが、個人の中の一つのシーンで感じたちょっとの「イイね!」がかけがえのない「大切」に替わっていくのだというのも持論です。
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お兄ちゃん登場シーン。
謎のセクシーなジョジョ立ちのうえに、左手で「お兄ちゃん」の連呼回数をカウントしているというこの細かさ。
本作でも屈指の美形キャラで知的キャラのくせにいちいち言動が軽いお兄ちゃん。好き。
でもたぶんあと10話くらいで死ぬんだよなぁ……順番と話の内容的に。
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そして頭悪いを自覚している右龍の方が時々まっとうな発言していることが……。
というか100話の行動といい、本当に右龍は戦っている時は常に「誰か」に配慮しながら戦っていますね。
表稼業がホストなだけあって、常に周囲に気配りしちゃうのは職業病なのかもしれませんね。
……右龍の死因コレになりそうだな?
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忍者(しのは)はすぐに手を暗刃にする……。
39話とのガムテとの接触は当然即戦闘態勢になるのは仕方ないですが、楽しくヲタ話している時も受賞席に上がる時に緊張っている時もごく自然に手が暗刃になるって地味にやべーぞこの子。
さすが推定年齢4~6歳児くらいの頃から忍者やっているだけあってもう心の芯そのものが暗刃になっている。
……ギャグっぽい表現だけど、44話の場面ですら暗刃作っちゃうのは結構哀しいですよ。二人目の親友が心からのお祝いを送ったごくごく日常的で平和なシーンなのに「高校生:多仲忍者(たなかしのは)」と「忍者:忍者(しのは)」がごっちゃになっているのは……。
忍者(しのは)も大概心が割れちゃった子どもだよなぁ……。
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強制ディープキスされたのを「ゴシゴシ」と手で即座に誤魔化そうとしている意外と乙女度の高い舞踏鳥の図。
大体極道(きわみ)もわかっていてやっているんだからひどい(今更だけど)。
年頃の乙女にすりゃ当然キスは大切な愛情表現のわけですが、舞踏鳥にとって舌を絡ませるキスはより深い意味を持っています。
ガムテとの絆ですね。
番外編で語られていますし本編でも端々で見えますが、舞踏鳥はガムテに母親の代替として扱われるの嫌がっており、彼を恩人として敬い、たぶん一人の男性としても愛している。
そしてガムテもそれをわかっていないわけではない。
背景ベタ塗りで包丁を動かす手が止まっているコマが舞踏鳥がどう返答すれば良いのか迷っている葛藤が伝わってきて哀しい。
ちなみに、言うまでもないことかもしれませんがガムテの母親から受けた暴行はこのコマでも「切ってくれた」となっているように、ガムテの中では全て愛情表現だと置換されているんですね。そうでなければ精神が保たないから。
……なおそうまでして保った精神は変形して粉々になって社会適応ができなくなった模様。
【読んでね!】
そういうわけで忍者と極道、絵のアクは強いわ話の内容はエグいわでめちゃくちゃ人を選びますけど、あいかわらず私の最推し漫画です。
全話無料の黄金期間中の今こそ!!!!!
………いやまぁホント人選ぶので無理して読む必要はありませんよ?
それに
忍者(しのは)の言うようにニワカは正直ウザいしな……。
でも
ちゃんと自分の意志で「好き」を言えるならニワカじゃないです。
まぁ
それはそれとして忍者は極道ブッ殺すんですけどね……。