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クライマキナ/CRYMACHINA 発表

去年の今頃(今更)遊んで刺さったCRYSTARの姉妹作的立場の作品ですね。

発売日が7月6日で良かったぜ……(場合によっては世界樹リマスターをまたぞろ積むことになるから)。
なお楽しみにしていたREDEMPTION REAPERSは歯医者と発熱と飼い猫がついに亡くなって家にあるペット用品の整理と年度末と艦これのイベントとマンスリー任務とEOがドサッと一気にやってきたせいで完全に積んでいる模様。
note書いている場合じゃない気がしますが現実逃避です。

【PV】

イラストレータはリウイチ氏から、ろるあ氏に変わったものの相変わらず睫毛バシバシのお耽美な絵柄で雰囲気は一貫しています。
以前別記事でも書きましたがENDERLILIESや伊咲ウタ作品に出てくるような、こういう系統の美少女絵には私は弱いです。刺さります。
ただし絵が刺さるだけで作品内容そのものが刺さるとは限らないのでCRYSTAR、ENDERLILIES、伊咲ウタ作品は希少です。ありがたいです。

【スタッフ】

公式サイトより

中核スタッフはCRYSTARの人たちが目立ちますね。
林Pを中心に、音楽関係は削除氏が続投。
CRYSTARではシナリオ担当だった久弥氏は監修になっていますが、ぶっちゃけこのへんの内部事情は実際に開発に関わった人にしか(場合によっては関わっていても)よくわからんので肩書きとかあんまり考えても仕方ない。

CRYSTARでは随所で強烈なインパクトのスチルをブチ込んで雰囲気作りに多大な貢献をしてくださったウエダハジメ氏も続投。

CRYSTARより

CRYSTARは正直なところゲーム本編のバトル部分は★10評価で★5くらいなのですが、とにかく演出とシナリオとBGMがほぼ全てを補ってくれているので、ウエダ氏と削除氏の続投は安心できるところ。

開発元はジェムドロップからアクリアになっていますが、林Pが以前手がけたMonarkのランカースでもないので、フリュー製RPGってのはそういうもんなんでしょう。
ぶっちゃけ背景と3Dモデルの雰囲気さえ良かったらバトル部分は多少粗があってもいいんだよ!!
そういう意味でCRYSTARのジェムドロップはよくやってくれたと思います。
ステージやキャラ自体は少ないけど、辺獄の雰囲気、零ちゃんの私室、リウイチ氏の絵柄の特徴がよく出た各キャラのモデリングはグッドでした。
敵はラスボス以外もうちょっとがんばって欲しかったですけどね(ラスボスは本当にカッコ良かった)。

※※※

(追記部分)
ファミ通でインタビュー記事あったのでリンク貼っておきます。


【BGM】

遠野ひかるによるボーカル曲がこの紹介動画では中心ですね。
ただ、9分5秒から始まるValiantなんかはヴァイオリンが印象的なロック曲といういかにも削除氏の曲ですし、10分5秒から始まるBlue fairyはCRYSTARのタイトル曲にして零のテーマ曲「0」に通じるところがあります。

【現状わかるところ】

CRYSTAR、Monark、CRYMACHINAと林Pの手がけた作品の一貫するテーマは「エゴを貫け」ですね。

エゴは否定的な使われ方をすることが多い単語であり、実際CRYSTARでもMonarkでもエゴを貫くと衝突が起きるとばっちり描かれていますし、衝突を恐れてエゴを引っ込めても結局ロクなことにはならないというジレンマの中で葛藤する人間模様が魅力です。
林Pの描く「エゴ」は「信念」と言い換えてもストーリー的にあまり問題はないのですが、あえて露悪的に表現して描きたいテーマなのだろうなと感じます。
このとても人間的で露悪的なドロドロしたテーマを、夢の中のようなファンタスティックで仄暗い世界観にブチ込んで上手く悪魔合体させているバランス感覚が気に入っているところです。というかだから背景やモデリングスタッフが優秀じゃないと不安でならねぇ。

※※※

CRYSTARからの繋がりは「ヨミガエリ」を前提とする「死」からストーリーが始まるというところ。
ENDERLILIESでもそうなのですが、この「もう何もかも終わってしまった後からストーリーが始まる」という退廃美溢れる世界観やストーリーは大好物です。こういうのがお耽美な絵柄によく合う。

CRYMACHINAでは個人の「ヨミガエリ」だけでなく、人類再生と目的が大規模になっているところが大きな違いですね。
各キャラがどのように「人間」を捉えているかは大きなテーマになっているようであり、建前上は「みんなで協力して人類再生しようね」というあたりが、バラバラな目的だった仲間たちが諍いを起こしたり支え合ったCRYSTARと正反対なところ。
でもキャッチフレーズが「すべてコロ してでも、生きてやる」という点でお察しです。

この点、CRYSTARでは「産まれることすら許されなかった我が子に対する復讐」「『正義』のために刃を取る」という仲間の立派な志に対して「自分で殺してしまった最愛の妹のヨミガエリのために契約した」罪の帳消しのために戦っている後ろめたさが大きな影を落としていた前作とはこれまたやっぱり正反対なところです。
なおCRYSTARのいいところは、結局はみんな自分のエゴのために戦っていて、最後にそのエゴを引っ込めて哀しい現実も無力で愚かだった自分も全て受け入れて、悪魔の飼い犬の首輪を噛み千切ったってところですね。
改めて語ると「エゴを貫け」がテーマのくせに最後の最後でエゴを引っ込めてそれで文句無しに締めるってすごいなCRYSTARのシナリオ。

※※※

なお3月3日の20時の生配信で改めて新情報があるかもしれないので追記するかもしれません。

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