火にかけられる焼き物一号、
まだ、焼きとれていないので、これは焼き物とはいえない。土で出来たヤカンらしきものってとこだな。ここまでで、でもちょっとは苦心したし、頑張った。
火にかけるという、まだ慣れぬ器の世界は、いろんなことを想像する。まず、厚みだ。市販の土鍋の厚さを何度かチェックした。手に持つ器は重さが大事だ。つまりは、薄さの加減。壺や花瓶にはそれなりの厚みが必要とも考えられるのだが、この土瓶、強度はどんなものか。
慎重さが厚みに加わり、重ーくなってしまった。きょうはまだ加工が可能な乾き段階だったので、底を切って内側を削り、張り合わせるというこの頃よくやるテクを使った。やや重みは減り、たぶんいい感じの重さになったんじゃないかな。それにしても、この大袈裟な取っ手があり、それなりには重いだろう。使いやすさが第一でなければいけないこの世界に通用するのか否か。
まだ、一号。これは家で使って様子をみるモノ。実験段階ではある。自家用ともいえる、こんな時がけっこう幸せなのだ。売るのが目的の世界は、もっとシビア。でも、そこまで行かねば素人ということになってしまう。
これに、釉薬を掛けて焼く。薪ストーブの上で湯気をあげる。その中に我が家摘み茶が熱湯踊りをしている。その時は近づいている。
2020.12.20.典栄