干支の置物つくりは、
もうそこまで新年が近づいています。ここ赤神野窯では来年のえと、牛の置物を作っています。12種類ある干支ですが、比較的作りやすいモノもあれば、これはムズイというモノもあります。牛はまあ作りやすい方でしょう。
えと、って不思議ですよね。人間に動物を当てはめてしまうという習慣、暴挙。おれは人間だ、と誰もが言うでしょう。猿だ、へびだ、などと当てられても困ってしまう。でも個人的見解ですが、これがまんざらでもなく当たっている気もする時が多々ある。
ともかく。お正月には干支を飾るみたいな風習があり、焼き物屋も木工作家も年末にかけて作ります。忙しい。稼ぎ時。
そこで、おいらはといえば、真剣に取り組まないという姿勢がある。こんなことを言うこと自体許されるものではないだろう。干支の置物を甘くみている。この違い。
動物などを作ることは、むしろ好きな分野だと思う。おいらは大学で彫刻を学んだし、そこそこの自信もある。妻はそこを気にしていて、自分は勉強していないからという。ところが違うのだ。彼女は人形作家である。ファンもちゃんといる。毎年干支を作ってほしいという注文を受けている。だから、真剣に取り組んでいるのだ。
始めは、本などから真似るところから入る。だが、しだいに変化して、あーだこーだしながらオリジナルに持って行く。ここは見習うべき。そんな自慢の妻なのです。
おいらも、作ろうかな。
こののんびりが、いけない。
2020.12.9.典栄