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高ーい粘土を使うのは、

材料や原料は出来上がりに大きく影響が出るから、厳選したりしなければいけないし、決してケチったりしてはいけないという考え方がある。一方、どこにでも手に入る安価なものでも、やり方が優れていればいいモノができるさ、という思考。どちらも本当だろう。

今回使う粘土は、普段のものの3倍くらいの物。そりゃ、なかなかのものですぞ。気楽に進める作業をよしとして来たおいらには、別人の態度が出始めているだろう。もったいない。勿体なさ過ぎ。失敗も許されない雰囲気。

が、これまでとは別物が出来上がってくるとしたら、これはこれで新鮮だな。けど、売れるか?

火に掛けられる器。土鍋がその代表格。土瓶。‥‥‥。ずっと昔、まだ若かった頃に挑戦したことがあるが、見事に失敗した。その叶わなかった事を今頃リベンジしようというのだ。

リベンジは大袈裟で、「簡単に出来るのだよ」と教えてくれた人がいる。ふーん。と理解したが、きょうやっと一度の実験も経て、造り始めたのだ。

どーなべ、どなべ。と土鍋のデザインをノートに鉛筆で考えたが、なかなか出て来ん。そもそも、そういった造り方はあまりして来なかったから。とりあえず、我が家製の番茶をコトコト煮る土瓶から入ろう、と一個目を造り始めた。

高ーい土を使うのは緊張するし、くたびれる。けど、新鮮な楽しみもある。

2020.12.19.典栄

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