車で1時間のところにこんなものが、
ものと言ってはいけない。何しろ平安時代藤原時代の丈六仏なのだ。とにかく大きい。大仏ってほどではないが、丈六という学生の頃たしか習ったのだが、大きくて立派な仏像だ。
間違いなく、そこが奈良や京都ならば拝観料がいる、そんな立派さだ。でもここのは、なぜかこれまであまり注目されずに来てしまった。近年、保存会が立ち上がって、その文化財豊富、由緒正しきお寺を盛り上げよう、文化財を守ろうという流れだ。
彫刻を勉強した私は、写真を見て「ああ、これは会いに行かなくては」とそう思ったのだ。今日それが叶った。山に棲み、山で一日が終わる、そんなところで納得する日々ではあるが、たまには本物に対峙するのも大事だわ。
本物。
まがい物でない。
それは一瞬で分かるもの。
やっぱり、できれば本物を作らなくては、と思う今日でした。
2020.12.17.典栄