きょうだい児だから、思うこと。
最初にいっておくことがあります。
きょうだいの仲が良い方は、不快に感じることがあると思います。仲が良い方は、スルーすることをお勧めします。
そして自分の家庭の場合のことを、書いてます。そのため全てのきょうだい児がみんな私と同じとは限りません。そこのところは、ご了承ください。
きょうだい児とは
ご存知の方も、多いと思います。障がいがあるきょうだいがいる、健常のきょうだいのことを指します。ちなみに私には、ダウン症の妹がいます。
きょうだい児の親に思うこと
最初に申し上げましたが、基本自分の親に思うことを書かせていただきます。その他同じきょうだい児の方と交流したときの意見も、少し混ぜていきますね。
過干渉
障がいがある人は、他よりどうしても手がかかります。うまれたときから親は、あれこれ手出しするのです。それがきょうだい児にも、同じように扱われます。具体的に、いくつか例をあげます。(これは友達や主人に言われたことを基にしてます。)
服装を自分好みにしようとする
トレンドのものであったり、私自身が「この服いいな」と思って買います。そうすると「おかしい」とか「お前と同じ年代の人は、そんな服着てない。着ているのは、お前だけだ。」という返答が返ってきます。そして以前友達にそのことを、言いました。そしたら「いとの親、そんなことまで口出しするの?私、親からそこまで言われたことないよ」と友達から言われました。これを聞き、正直唖然としました。
推しのグッツを買っただけで文句を言う
コロナ前に、実家に行った時です。私の推しの雑誌を買って、親に見せました。そしたら「いい年して、そんなもの買ってるの?」と言われました。まさか雑誌かっただけで、そんなこと言われると思ってませんでした。だから親とは、自分の趣味について話すことはほとんどないです。あと細かいことでいえば、文房具や読む小説などもそうです。それに引き換え妹には、幼い子供が見るアニメとか見せてるよね。本人が好きならかまいませんが、それもどうかと・・・
帰る時間を勝手に決める
学生時代のことです。学校帰りに友達と、ちょっと寄り道して帰りたい時もあります。少しでも寄り道して遅くなった時、すごい激がとびます。その他バイトしようと思っても、妹が家にいる時は私がいないとダメという固定概念が親にはあったようです。妹がいる時間に間に合うようなバイトを探して親に言っても、許可してもらえませんでした。
障がい者は否定されない、けどきょうだい児は否定される
親なき後のことを考え、施設やグループホームに入れる話をします。そうすると「きょうだいが面倒を見て当たり前」と言われました。その他父の兄が老人ホームに入ったとき、きちんとみてもらえなかったそうです。だから「施設は信用できない」と言われました。全部が全部、そんなことにないのにと思いますが・・・。あと私がグループホームなどの話をすると「妹は、そういうところは無理だから」と言われます。おのずと親なき後は、私が見るのが当たり前となってきてます。
あのですね。こちらにも、家族がいます。だから簡単に受け入れられません。というか私の家族、壊さないでほしいのですが・・・
子供のころの話です。テレビをみていても、妹には「おもしろいか?」と優しく声をかける両親。しかし私が見ていると、「何見ているんだ。さっさと勉強しろ」と言われました。そして私を部屋から追い出し、追い出された部屋からは笑い声が聞こえてきました。この時から私は、親とほとんど話さなくなりました。
障がい者を可哀そう呼ばわりする
親せきを含め、私の家では何かにつけ妹のことを「あのこは、かわいそうな子だから」を強調します。だから本人が欲しいといえば、すぐ親は買ってきてました。
学生の時ずっとほしくて父の姉が、私の誕生日にラジカセを買ってくれました。そしたら父が妹がかわいそうと、私が持っているのより良いものを買い与えてましたね。私が少しでも触ろうとすると、「妹のだ。お前のではない」と触らせてもくれませんでした。
食べ物もそう。結婚してからですが、旦那と娘を連れて実家に行った時。夕飯をみんなで一緒に食べてました。食べている最中妹が急に「パンがたべたい」と言い始めたのです。母は「え~」と困った様子。それを見た父は「食べさせてやれよ。この子は、かわいそうな子なんだから」といって、母に用意させました。後々旦那とそのことについて話したのですが、「甘やかしすぎて、ちょっとひく」と言ってきました。私も、その通りだと思います。
障がい者に親は甘い
これ言うと障がい者の親は「そんなことない」と言われます。ですがきょうだい児や、健常のきょうだいから見たらそう思うのです。
あるテレビにて、障がいをもった親子が映ってました。障がいがある方は40代。その方に対し親は、頭をナデナデ。健常の子供を持つ親が、40代の子供に同じことしますか?みていて、驚きました。逆にいつまでも子ども扱いで、大人として見てもらえない方がかわいそうだと感じます。
妹に関しては朝起きれないからと、作業所に行くのはいつも午後から。以前はバスで行っていたのですが、今は父が送り迎え。身支度も、母が言わないとやりません。服も自分で出そうとはせず、母が出すまで待っている感じ。
私たち家族が実家に行ったときです。車で移動するときのこと。妹・私・娘と順番に並んで、これから車の中に入ろうとしました。妹はなんと自分だけ中に入り、車のドアを閉めたのです。普通なら妹のことを、親は注意しますよね。私が「え?」という表情をしたら、父は「反対側から回ればいいだろう」と一言。甘やかすにもほどがありすぎて、言葉になりませんでした。
終わりに
きょうだい児としてのことや、障がい者の親の対応について、私が感じたことを書きました。何度も言いますが、決して全ての障がい者そして親が同じではありません。私の親は、こういった感じです。次にきょうだい児は、常々つらい思いをしてきた人多いと思います。だからこそ、幸せになってほしいと思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。