3分で読める本日の注目ニュース(2025年1月5日): 経済、芸能、スポーツ、話題
経済ニュース
・日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収計画の中止をバイデン米大統領が命令したことを受け、両社は3日、米政府への訴訟などを通じ、引き続き買収の実現を目指すと表明した。ただ現状では、提訴以外に打つ手は見当たらず、事態打開のハードルは非常に高い。
バイデン氏は国家安全保障上の懸念や強靱(きょうじん)なサプライチェーン(供給網)の維持などを理由として、原則30日以内に「買収計画を完全かつ永久に放棄するために必要な全ての措置」を講じるよう両社に命じた。2月上旬が期限となる。
一方、両社は、米政府の対米外国投資委員会(CFIUS)による買収計画の審査が「著しく適正さを欠いていた。バイデン政権の政治的目的を満たすためにあらかじめ決定されたものだ」と非難した。「法的権利を守るためのあらゆる措置を講じていく」とし、手続きの適正さなどを争い、提訴などに踏み切る方針だ。
USスチールのデビッド・ブリット最高経営責任者(CEO)は「バイデン氏の行動は恥ずべきもので、腐敗している」とコメントした。
両社は共同声明で「米国で事業を遂行することを決してあきらめない」と、今後も買収計画の実現を目指す方針を示した。しかし、20日に就任するトランプ次期大統領も計画には「全面的に反対」の立場で、決定は覆らないとみられる。
買収計画では、今年6月までに買収が完了しなければ、日鉄がUSスチールに5億6500万ドル(約890億円)の違約金を支払う義務が生じる可能性もあり、日鉄には重荷となる。
同盟国の民間企業が合意したM&A(合併・買収)を米大統領が阻止する異例の決定は、日本企業の対米投資に影響する可能性もある。武藤経済産業相は3日、「理解しがたく、残念だ。日本政府としても重く受け止めざるを得ない」とコメントした。
一方、米国のジョン・カービー大統領補佐官は3日、記者団に「これは日本を巡る決定ではない。あくまで米国最大の製鉄企業の一つを米国所有の企業として維持し、鉄鋼の国内生産能力を保つためだ」との見解を示した。
日鉄は2023年12月に買収計画を発表し、USスチールは24年4月の臨時株主総会で承認した。CFIUSは、審査期限の24年12月23日までに買収に伴う安全保障上のリスクを巡って合意できず、バイデン氏に最終判断を委ねていた。
芸能ニュース
・7人組男性グループ「WEST.」の公式YouTubeチャンネルの登録者が、1月3日から2日間で約2万人減少。3日にはメンバーの桐山照史さんが結婚を発表していました。
2024年に活動10周年を迎えた同グループは、YouTubeのチャンネル登録者数100万人を目標に掲げてきました。2024年12月に100万人を達成し、31日には101万人を突破。
しかし、2025年1月3日に桐山さんが元バレーボール女子日本代表の狩野舞子さんとの結婚を発表すると、増加していた登録者数は4日にかけて約2万人減少しました。
4日は22時の時点で99万8000人、23時30分の時点で99万4000人と現在も減少を続けています。
ファンからは「全部水の泡」「せっかく達成したのに悲しい……」「登録者数が減ってるの本当に辛い」「チームで頑張ってきたから悲しいね、みんなで頑張ったのにね」「登録者数バンバン増えるわけじゃないからやっと100万人達成してすっごく嬉しかったのに」など悲しみの声が広がっています。
スポーツニュース
・バレーボール男子・SVリーグの大阪ブルテオンは4日、公式X(旧ツイッター)を更新。この日行われた今年初戦のジェイテクトSTINGS愛知戦で負傷した日本代表・西田有志(24)について「右鼓膜損傷」と診断されたことを発表した。
西田はこの試合で20得点を挙げてセットカウント3―1の勝利に貢献したものの、試合途中で右耳付近へのボールの直撃を受けていた。
チームは公式Xで「本日の試合で右耳にボールを受けて受傷した西田有志選手について、検査の結果『右鼓膜損傷』と診断されました」と発表。
全治などは明かされていないが、「皆様にはご心配をおかけしました。引き続き西田選手へのご声援よろしくお願いいたします!」と呼びかけた。
話題のニュース
・金価格の上昇を受け、スイスの高級腕時計メーカー、ロレックスの金時計の価格が今年に入り約14%上昇したことが分かった。価格動向を追跡する複数の愛好家のウェブサイトから明らかになった。スチール製モデルの上昇幅が平均3%にとどまったのとは対照的だ。
ロレックス有数の人気モデル「デイトナ」の上昇幅が最も大きい。例えば、オイスターフレックスブレスレットを備えたホワイトゴールドモデルの場合、希望小売価格は3万8100ドル(約599万3900円)と昨年の3万5000ドルから急上昇。イエローゴールドの「GMTマスター」もロレックスのウェブサイト上で、7%近い上昇となる4万3300ドルの値段が付いている。
CNNはロレックスにコメントを求めたものの、返答は得られていない。ただ、ロレックスは毎年値上げを行っており、昨年は金価格の上昇が主因で金時計の値段が2倍に跳ね上がった。
世界の中央銀行が利下げに動いた昨年、金価格は27%上昇した。投資家の間では金を経済的混乱やインフレの時期の安全な避難先とみなすケースが多く、利下げが行われると、債券のような利回り資産に比べ投資妙味が増す場合がある。
ただ、価格上昇で買い手やコレクターが敬遠する見込みは乏しい。むしろ富裕層の顧客は資金が潤沢なため、「普通の消費者に影響を与える市場の変動に左右されることはめったにない」。アントニオ・サッソ氏はウェブサイト「イタリアン・ウォッチ・スポッター」でそう指摘し、「価格引き上げは大きな顧客離れにつながらないだけでなく、重要な戦略になる」と述べている。