3分で読める本日の注目ニュース(2024年10月8日): 経済、芸能、スポーツ、話題
経済ニュース
・ ドジャースの大谷翔平投手が2024年に生み出した経済効果は約1168億1181万円になると、関西大学の宮本勝浩名誉教授が推定した。関西大学が7日に発表した。
宮本氏は「2024年のドジャースにおける大谷選手の経済効果は約1168億1181万円という空前絶後の金額になった。この非常に大きな経済効果は、1人のアスリートの活躍結果というレベルのものではない」と説明。
さらに「大谷選手がコマーシャルに出演している企業が信頼を高めて、それらの企業の品物やサービスを購入するという『社会現象』が起こっている。つまり、大谷選手が『社会現象』として経済効果を拡大しているのである」とコメントした。
大谷は10年総額7億ドル(約1039億円)でドジャースに加入。これに伴って観客動員数は増加し、グッズの売り上げも上昇、応援観戦ツアーは盛況だ。多くの日本企業がドジャースと契約した。個人としてもポルシェ、日本航空、三菱UFJ銀行、セイコー、コーセー、伊藤園、西川、ラプソードなどとスポンサー契約を結び、副収入は100億円超ともされている。
宮本氏が試算した経済効果は2021年から約240億円、2022年が約457億円、2023年が約504億円と推移。ドジャース加入で約2.3倍の経済効果を生み出すとしている。
芸能ニュース
・ロケバス内で20代女性に性的暴行を加えたとして、警視庁は7日、不同意性交などの疑いでお笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二メンバー(41)を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると「軽率な行為で、相手や自分の家族に迷惑をかけ、反省している」と容疑を認めている。
書類送検容疑は7月、東京都新宿区に止まっていたロケバスの中で、女性に性的暴行を加えた疑い。当時、車内で女性と2人きりだった。女性は「許すことは絶対にできません」と話しているという。
所属事務所である吉本興業の広報担当者は「現状を確認中で、何もお答えできません」としている。
同社ホームページでは、9月20日、斉藤メンバーについて「先月来、入院するなど体調不良が続いていたが、本人から当面の活動を休止したい旨の申し入れがあった」との文章を出していた。ジャングルポケットは2006年に結成。コントの日本一を競う「キングオブコント」で準優勝するなど活躍していた。
スポーツニュース
・<ナ・リーグ地区シリーズ:ドジャース2-10パドレス>◇第2戦◇6日(日本時間7日)◇ドジャースタジアム
パドレスのダルビッシュ有投手(38)が、7回3安打1失点で勝利に貢献した。
ドジャース大谷翔平投手(30)を空三振、一ゴロ、投ゴロに完璧に封じるなど好投。2回の無死満塁のピンチを1失点で切り抜けると、7回まで三塁を踏ませない投球だった。
7回の登板前にはドジャースファンからボールや缶がグラウンドに投げ込まれ、約10分間試合が中断。騒然とした雰囲気にも動じず、7回3安打2四球1失点3三振でマウンドを降りた。
次戦は8日(同9日)、パドレスの本拠地ペトコ・パークで2連戦を戦う。
話題のニュース
・声優事務所・青二プロダクションと株式会社CoeFontは7日、AI音声技術を活用したグローバル戦略を展開するためのパートナーシップを締結したことを発表した。第1弾では、野沢雅子や銀河万丈ら青二プロダクションに所属する10人の声優が参画し、日本語で収録した音声データを、英語をはじめとする多言語のAI音声に変換し提供する予定。
青二プロダクションに所属する声優たちの魅力的な音声データを、CoeFontのAI音声技術で、英語や中国語をはじめとした多言語化への対応を行う。多言語化対応をした高品質なAI音声を、主に音声アシスタント(ex.Amazon Alexa、Google アシスタント)、ロボット・音声ナビゲーション搭載製品(ex.Pepper、医療機器)等への提供・提案を進めていく。
これにより、グローバルな市場における音声認識技術の普及や社会福祉に貢献し、より多くのユーザーに、親しみのある声優の声でサービスを利用してもらうことを目指す。
AI音声技術を活用したグローバル戦略パートナーシップ締結の背景は、昨今、生成AIへの注目度が高まる中、唯一無二の特徴を持っている声優たちとAIの向き合い方が問われており、日本国内外問わず、声優や俳優の音声を不正に学習させるという事件が発生し、ルールメイキングの必要性に迫られている。
そのような背景のなか、声優業界を代表する青二プロダクションとAI音声プラットフォームサービスを提供するCoeFontは、AIの脅威にのみ注目するのではなく、演者の権利を適切に守りながら、魅力的な声を持つ方々の“声の可能性を高めるため”、第一歩を踏み出す必要があるという想いが一致し、協業を開始。
両社が強調するのは、アニメーション、外国語映画の吹き替えなど「演技」の領域に関わるものにはサービスを提供しない、ということ。あくまで、「演技」領域を除いた多言語化したAI音声を作成し、AI音声技術と声優の活動領域の棲み分けを適切に行う。まずは両社で、グローバル展開の領域において協業を開始。協業の取り組みを通して得られた知見を、両社の中で留めることなく、日本国内外におけるAI音声技術と演者との適切な関係性の構築に貢献していく。