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3分で読める本日の注目ニュース(2024年10月25日):  経済、芸能、スポーツ、話題

経済ニュース

・ 27日に迫った衆議院選挙で多くの政党が訴える最低賃金1500円への引き上げについて、企業の間に戸惑いが広がっている。これまで物価上昇を上回る賃上げを目指す政府に産業界は足並みを揃えてきたが、2020年代の実現を目指す自民党を含め具体策を示す党はなく、拙速さを批判する声が聞かれる。

最低賃金は毎年10月に改定されており、今年の引き上げ幅は全国平均で過去最大の51円。商品の値上げが相次ぐ中、経済の好循環を目指した岸田文雄政権(当時)の下で今夏に平均時給1055円とすることが決まった。

今年の上げ幅に対しても企業、特に中小の事業者からは厳しさを訴える声が出ていたが、今月1日に就任した石破茂首相が20年代に1500円を目指すと初会見で明らかにすると波紋が広がった。これまで政府が目指していた30年代半ばから、達成時期が前倒しされた。

日本商工会議所の小林健会頭は3日の会見で、「中小企業は払えなくて人(従業員)を手放してしまう。人を手放すとオペレートができないので事業をたたむ、あるいは倒産することが起きかねない」と語り、中小企業の窮状を訴えた。

日本の雇用の7割を占める中小企業の多くは賃上げですでに人件費の負担が増し、光熱費なども上昇、コロナ禍で一時的に手厚くなった公的支援もなくなり倒産件数が高水準で推移している。「今の最低賃金1000円でも厳しいのに、1500円になったら我々のような中小にはさらに厳しい状況になる」と、神奈川県内にあるスーパーマーケットチェーン、ビッグヨーサンで働く男性は話す。

石破首相が掲げた最低賃金1500円への引き上げは、達成時期に違いはあるものの、27日に投開票を迎える衆院選で連立与党の公明党、最大野党の立憲民主党など多くの党が公約に取り入れた。しかし、さらなる負担をどう政府が支援するのか、中小による価格転嫁をどのように実現するかなど詳細は示されておらず、どの党が政権を取っても課題は多い。

日本経済団体連合会の十倉雅和会長は22日の会見で、「2020年代に達成しようと思えば、毎年7.3%、3年間での達成であれば毎年12%程度の引き上げが必要になる。できるだけ上げていこうという取り組みは大事だが、あまり乱暴な議論はすべきでない」と語った。

とはいえ、国際的な比較で見ると日本の最低賃金は主要7カ国(G7)を大きく下回っている。9月現在で米国は2400円(ワシントン州)、オーストラリアは2395円、英国は2214円。日本の1055円は韓国の1108円よりも低い。

日本の最低賃金はあくまで全国の平均値で、47都道府県の中で最低額の秋田県は951円にとどまっている。最高額1163円の東京都など大都市と地方の格差は拡大傾向にある。

労働者側は各党の公約よりも早期の引き上げを求めている。全国労働組合総連合はただちに一律1500円とすることを求め、いずれは1700円への引き上げを主張している。    

2000年代の最低賃金の引き上げ額を見ると、年によってゼロ円や1円など10円以下という年が複数回あった。当時は最低賃金が700円超かそれ以下で推移しており、長く続くデフレの要因だった。「まさか1000円を超えて1500円を目指す時が来るなんて思いもしなかった」と、労組の関係者は言う。

経済同友会の新浪剛史代表幹事は18日の会見で、「最低賃金が今後上がっていくという予見の中で経営ができない企業は退出する。それを払える企業に人が移るほうが、人びとの生活は向上する」と話し、最低賃金1500円の引き上げ方針を支持する考えを示した。

野村総研の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは、20年代に1500円を達成するのはペースが速いと指摘する。一方で、「日本の最低賃金は他国と比べると非常に低く、格差縮小の観点からも引き上げていくべきだという議論の余地がある」と述べ、政府が中小企業の生産性向上を支援する必要があると話す。

芸能ニュース

・お笑いコンビのレインボーが、24日深夜放送のニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』(毎週木曜 深1:00)に生出演。自身のネタが、YouTubeチャンネル『オンナのソノ』内で“パクられた”ことについて、現状を伝えた。

 同チャンネルの動画をめぐっては、お笑いコンビ・レインボーのジャンボたかおが自身のX上で、当該のタイトル動画と自身のコンビの動画の画像を添付して「凄いこいつら、俺らのコント何本もパクリにパクってるけど、許されるのか?!何本パクってるのだろう、、同じタイトルのコント皆様、見つけたら教えてくださいっ!」と怒りをにじませていた。その後、同チャンネルが謝罪文を掲載していた。

 この日の放送で、ジャンボは「『オンナのソノ』が、気持ちを逆なでしてくるんですよ。これは許せんよと。けっこう正義感強いんですよ。こういうヤツ許せないんですよ」と声を荒げた。ところが、ナインティナインはなぜか「オマージュや」「ドラマにもある」などと、ジャンボ側の意見に賛同しないコメントを冗談交じりに寄せると、ジャンボが「そんなこと言っちゃダメですよ。芸人の尊厳をかけた戦いなんですから!」と訴えた。

 現状についても触れ、ジャンボが「法務部の人とも話をして、詳しくは言えないけど、どう戦っていくか。戦いは続くのかな」と告白。「(オンナのソノ側にいた人物から)内部文書がきたりして、ひとりで半沢直樹みたいなことをやっているんですよ」と明かしていた。

 今回は「レインボーとトム・ブラウンを封鎖せよ!」と題した特別企画。近頃、何かと怒ったエピソードが話題になっているトム・ブラウンのみちおと、レインボーのジャンボたかお。そんなトム・ブラウン、レインボーの2組をスタジオに招いて、ついつい怒っちゃった話を聞いていく。

 さらに、相方の布川ひろきと池田直人が感じていることも吐き出してもらい、ナインティナインの2人がナインティナインらしくトム・ブラウンとレインボーを包み込むという2時間を届ける。生放送でナイナイの2人はレインボーとトム・ブラウンの暴走を鎮め、封鎖することはできるのか。

 番組の模様は、放送後1週間以内は「radiko」で聞くことができる。

スポーツニュース

・ドラフト会議は育成枠も含めすべての指名が終了した。高校生ではセンバツ優勝でU18日本代表の健大高崎(群馬)箱山遥人捕手、甲子園に4度出場しU18日本代表の広陵(広島)高尾響投手、メジャーリーグ挑戦を表明した桐朋(東京)の森井翔太郎投手らが指名漏れした。

 大学生では清原和博氏の長男、慶大・清原正吾内野手、大学日本代表の早大・印出太一捕手、同じく大学日本代表の立正大・飯山志夢外野手らが指名を受けなかった。

 社会人ではNTT東日本・野口泰司捕手、東京ガス・中尾勇介外野手らが指名漏れした。また今季イースタン・リーグで首位打者を獲得したオイシックス知念大成外野手も指名されなかった。。

話題のニュース

・東京・台東区で4歳の娘らに不凍液を摂取させて殺害した疑いで逮捕された夫婦について、警視庁は6年前に死亡した父親も同様に殺害した疑いが強まったとして、25日にも再逮捕する方針を固めました。

細谷健一被告(43)と妻の志保被告(38)は、2018年に健一被告の姉・美奈子さん(当時41歳)に不凍液を与え中毒死させた殺人の罪で9月起訴されたほか、同様に次女の美輝ちゃん(当時4歳)を2023年、殺害した疑いで逮捕され現在も捜査が続いています。

こうした中、健一被告ら夫婦について2018年に健一被告の父・細谷勇さん(当時73歳)にも不凍液を摂取させ殺害した疑いが強まったとして、警視庁は25日にも再逮捕する方針を固めました。

勇さんは亡くなる数カ月前から体調が急変し入院先で「敗血症」のため死亡しました。

当時は病死と判断されて司法解剖は行われず、2024年に入り、警視庁が残されていた勇さんの血液を慎重に調べるなどした結果、毒物を飲ませた疑いが強まったということです。

警視庁は、夫婦と勇さんの間にはホテル経営を巡るトラブルがあったとみて詳しい動機を調べるほか、同じ年に健一被告の母親が死亡した経緯についても調べています。

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