3分で読める本日の注目ニュース(2024年12月21日): 経済、芸能、スポーツ、話題
経済ニュース
・日本郵便がヤマト運輸を相手取り、賠償を求める訴訟を起こす方針を固めた。ヤマトが昨年6月に合意した小型薄型荷物の配達委託の計画見直しを求めて譲らず、日本郵便は委託のために配送網を拡充させたコストなどの賠償を求めることにした。
昨年6月の合意では、メール便と薄型荷物の2種類の配達をヤマトが日本郵便に委託すると決めた。ところが、今年11月、ヤマト側から計画の見直しを申し入れた。
計画では、ヤマトの従来商品を順次、ヤマトが集荷して日本郵便が配達する協業商品に切り替えていくはずだった。すでにメール便は移行が完了し、薄型荷物は数量の多い東京エリアやフリマアプリの切り替えが残されている。
芸能ニュース
・元TBSアナウンサーで現CSR推進室室長の高野貴裕さん(45)が20日、TBSラジオ「金曜ワイド ラジオTOKYO えんがわ」に生出演。来年1月いっぱいでTBSを退社することを明かした。
高野さんは中継コーナーに出演。コーナーの最後に「1つご報告というか伝えたいことがあるんですよ」と切り出した。「2003年に入社しまして19年間アナウンスセンターにいました。外山(惠理)さんにはお世話になりました。ありがとうございます。その後異動しまして総合職ということで2年間やって、今CSR推進室の室長を務めてきたわけですが、実は実務的なとこでいうときょうが最終出社日なんです。退職ということでTBSを卒業させていただくんです」と明かした。
「リスナーの皆さんも視聴者の皆さんも本当にお世話になりました。ありがとうございます」と感謝。今後について「色々考えています。地球を笑顔にって言ったらちょっと大きすぎるので、例えば皆さんと身近な人間が笑顔でいられるような社会づくり。そういったところで模索しようかなと思っています」と語った。
高野さんは福島県出身。青山学院大卒業後の2003年にTBSに入社した。アナウンサー時代は「はやドキ!」の初代MCなどを務めた。
私生活では2011年に女優の星野真里と結婚。15年に第1子となる長女が誕生した。今年9月に星野が、小学校3年生の長女が筋肉に先天的な異常があり筋力低下が起こる国の指定難病「先天性ミオパチー」の一種の「中心核ミオパチー」であることを公表。星野とともに社会福祉士の資格をとったことも明かした。
スポーツニュース
・「フィギュアスケート・全日本選手権」(20日、東和薬品ラクタブドーム)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、史上9人目の4連覇を狙う坂本花織(24)=シスメックス=が上々の演技で自己ベストに迫る78・92点の高得点をマークし、首位発進を決めた。世界ジュニア2連覇中の島田麻央(16)=木下グループ=がトリプルアクセルを成功させる演技で、75・58点で2位につけた。GPファイナル銀メダリストの千葉百音(19)=木下アカデミー=が74・72点で3位につけた。
坂本は12月上旬のGPファイナルから帰国後に胃腸炎に見舞われたが、懸命な調整で間に合わせた。「大きなミスなくできてホッとしてます。自己ベストに近づいているのはうれしい」と、納得の表情でうなずいた。
島田は冒頭のトリプルアクセルを着氷。その後の3回転フリップ、3回転ルッツ-3回転トーループも決めた。トリプルアクセルはやや回転不足の判定だった。技術点では坂本を上回ったが、表現に勝る坂本に及ばなかった。「トリプルアクセルを降りるのが目標だったのでうれしかった。この大会を通して絶対やってやるという気持ちだった」と振り返った。03年の安藤美姫以来21年ぶりとなるジュニアでの優勝もかかるが「順位より自分を信じてやれれば」と足元を見つめた。フリーでは4回転トーループを組み込む予定で、トリプルアクセルとの大技2本で憧れの浅田真央さんに並ぶ16歳での初優勝を狙う。
話題のニュース
・かつて元巨人の助っ人選手として活躍したウォーレン・クロマティ氏(71)が20日、下半身不随の車いす生活の真相を初告白した。登録者数82万人の野球系YouTuberチャンネル「トクサンTV」にゲスト出演して、3年前から脊柱管狭窄症で下半身が麻痺している事実を明かした。
「背中の手術を2回受けました。その影響で3年間歩けていません」。3年半前の共演以来、親交のあったYouTuberトクサンらの前で、衝撃的な現状を告白した。クロマティ氏は、スポニチアネックスの電話取材にも応じて「日本のファンの皆さんは、ボクに元気で明るいイメージを抱いてくれているから、弱った姿を見せることに、ずっとためらいがあったんだ。でも、もう隠しきれなくなってね」と答えた。
参加を迷いに迷っていた7月の東京ドームでの巨人対阪神のOB戦に車いす姿で登場すると、各方面から理由を尋ねられた。「公表する決心がついたとき、どこで公表するか考えてね。野球愛に溢れる好青年で、ボクの状況もずっと案じてくれていたトクサンの動画で明かすことに決めたんだ」と、経緯を説明した。
また、自身のYouTube「クロマティチャンネル」でも、さらなる詳細を明かした。2021年12月にコロナに罹患すると、急激な腰痛を発症。翌22年1月には突然、歩けなくなった。動画では、3年前に急に立てなくなって倒れた瞬間の衝撃的なシーンや、下半身に大がかりな器具を装着して、苦悶の形相でリハビリをする映像なども公開した。
「当初はコロナ罹患によるギランバレー症候群の発症と言われて、米国で手術。23年春には日本で、中畑(清)サンやレッドソックスの吉田(正尚)サンも治した医師に脊柱管狭窄症と診断されて、再手術を受けたんだ」。
ただし、多少の改善は見られても、いまだ下半身不随のまま。現在は、体に大きな器具を装着して、リハビリに励む毎日だ。「まるでロボコップのような気分だよ。本当にきつくて地味な訓練ばかりでね」と苦笑いで語る。
以前はMLBの公式親善大使として、日本中を野球教室で回っていた。もう一度、子供たちに手取り足取りで野球を教えたいとの目標がある。4才の三男も最近、バットを振り始めたという。「回復具合は本当に少しずつ。もどかしいときもあるけれど、絶対に諦めない。同じ病気の患者さんたちや、別のいろんな苦しみを抱える人たちに勇気を与えるためにも、ボクはこの逆境を乗り越えてみせる。必ずもう一度自分の足で立って、歩けるようになってみせるよ。ネバー、ネバーギブアップね」。最後は、現役当時のような鋭い眼光で、力強く復活を誓った。
今月からは、周囲の有志が、保険対象外の高額で枯渇してしまったリハビリ治療費のためにと、クラウドファンディングも立ち上げてくれた。近い将来、必ずや応援してくれる大勢のファンとともに、東京ドーム右翼席前で“バンザイ三唱”を再現してみせる。