3分で読める本日の注目ニュース(2024年11月5日): 経済、芸能、スポーツ、話題
経済ニュース
・ 手取りが増えるかもしれない「年収103万円の壁」。国の財政をつかさどる財務省の本音を聞いてみました。
年収が103万円を超えると所得税が課税され始める、いわゆる「103万円の壁」。
与党側に見直しを迫る国民民主党は103万円から178万円に引き上げたいとしていて、実現すれば年収200万円の場合8万6000円、年収500万円の場合13万2000円が減税となり、手取りが増えるとのこと。
その一方で、国と地方で合わせて7兆円から8兆円の税収が減ると試算されています。
国民民主党(財務省出身) 玉木代表
「私も財務省にいたので財源のことを心配するのは、よく分かります。例えば7兆円を減税したら7兆円が国民の懐に行くわけですよね。当然、消費も企業活動も活発になって法人税収も増えるし、消費税収も増えるので、そういったところをトータルに見て考えていかないと」
国民民主党は年末に閣議決定される2025年度税制改正大綱への反映を目指していますが…。
■“103万円の壁”見直し 実現はいつ?
経済部(財務省担当) 佐藤美妃記者
「103万円を見直すこと自体はできない話ではありません。ただ、税の制度の根本に関わる話であり、財務省としては『時間が足りず、年内には困難だ』というスタンスです。そうなると、最も早くて『来年、議論して2026年4月から』となりますが、政治の状況を考えると、それも難しいとみていて、『では、どうするか』を今まさに検討している状況です。もう一つ、財源の問題もあります。玉木代表は税収で賄うとしていますが、7、8兆円を捻出するには、かなりの経済成長が必要で、実際は減税しても貯蓄にまわるお金が相当程度あることなども考えると、税収増で賄うというのは現実的ではありません。来年、参院選があるなかで、国民の負担を増やす増税や国民へのサービスを減らすことになる歳出減も打ち出しにくい状況です。となると、最も可能性が高いのは『国債』です。ただ、これは恒久的な減税なので毎年、国債を出して将来世代に負担の先送りをし続けることに理解が得られるのかは疑問です」
芸能ニュース
・テレビ朝日系刑事ドラマ「相棒」の杉下右京(水谷豊)の3代目相棒(2012~15年)などで活躍した俳優・成宮寛貴が4日、大阪市住之江区の住之江ボートレース場で、トークショーのゲストとして出演した。
42歳になった成宮は以前と変わらない若々しい笑顔で、中央ホールに集まった多くの女性ファンの「キャー!」という声援を浴びて「すごい人、うれしい!」。続けて「僕、少しお休みしてたんですけど、8年ぶりに俳優の仕事を再開しました。今、ちょうどドラマの撮影をしているんです」と、初めて訪れたというレース場で生報告した。「待ってくださったファンの方々がたくさんいるので、その思いを乗せてお芝居しています」。この日は、撮影の休みでイベントに登場したという。
ファンのみが集まるイベントには出演してきたが「こうやってたくさんの方に囲まれて、イベント会場に立つのは本当に8年ぶり。ちょっと緊張していますけど」。司会から「アイデンティティーは俳優?」と問われると「それ以上でも、それ以下でもない」としながらも「真剣にプロデュースしている」という美容マスクなどのブランド活動もPR。自分の商品を持ってきたファンを目にすると「サクラじゃないですよ」と言って会場を沸かせ、「これからまた俳優の仕事を始めますので、どうぞ成宮寛貴をお願いします」と締めくくった。
スポーツニュース
・フェイエノールトは4日、日本代表FW上田綺世の負傷状況を伝えた。
上田は10月30日に行われたエールディビジ第4節延期分のアヤックス戦で40分に負傷交代。試合後、ブライアン・プリスケ監督は「ハムストリングを負傷している。数週間、彼に会えなくなるかもしれない」と口にしていた。
クラブによると、少なくとも冬のリーグ戦中断期間まで欠場。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの負傷離脱でチャンスが舞い込むなか、公式戦3戦連発を記録したりとアピール中だったが、年内復帰が難しくなった。
日本代表は11月、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でインドネシア代表、中国代表とのアウェイ2連戦。森保一監督は上田抜きでの戦いを強いられる。
話題のニュース
・米大統領選は5日、投開票が行われる。民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が、終盤まで横一線で争っている。選挙戦最後の日曜日の3日、両氏は勝敗のカギを握る激戦州で支持を呼びかけた。
米政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス(RCP)」の3日時点の世論調査平均によると、トランプ氏の全米での支持率は48・5%、ハリス氏は48・4%でほぼ並んでいる。
大統領選は、全米50州と首都ワシントンに割り振られた計538人の選挙人の獲得数を争う。激戦となっているペンシルベニアやミシガン、ジョージアなど7州の勝敗が全体の結果を左右する。7州に限ると、RCPまとめでトランプ氏が0・8ポイントの僅差でリードしている。
民主党のハリス氏は、女性、アジア系として初の大統領を目指す。3日にミシガン州で演説し、「常に党と個人より国を優先し、すべての米国人のための大統領になる」と強調した。
共和党のトランプ氏は2020年大統領選でバイデン大統領に敗れ、今回の選挙に雪辱を期す。トランプ氏は3日、ジョージア州メーコンでの演説で国境の警備強化などを主張し、「5日は米国史上最も重要な日だ。ともに米国を再び偉大にしよう」と気勢を上げた。
開票作業は5日に各地で始まるが、郵便投票の確認作業などにより、結果判明までに時間がかかる可能性もある。