3分で読める本日の注目ニュース(2024年10月9日): 経済、芸能、スポーツ、話題
経済ニュース
・ 物価高が続き消費者の節約意識が定着するなか、大手牛丼チェーン3社がそろって期間限定で値引きします。
吉野家は9日から7日間限定で牛丼などを100円引きで販売します。100円以上の値引きは13年ぶりだということです。
これに対して競合する2社は、牛丼メニュー全品を対象にしたクーポンを発行します。
すき家は9日から80円引きで、松屋も8日から50円引きクーポンをアプリなどで配布します。
これにより、大手3社そろって牛丼の並盛が300円台になります。
牛丼チェーンを巡っては、コストや人件費の上昇で値上げや深夜料金の導入が相次ぎました。
今回の値引きにより、消費者が他社へ流出するのを防ぐとともに新規顧客の獲得を狙います。
芸能ニュース
・秋元康氏が総合プロデュースする新ガールズグループ発表会が8日、都内で行われ17人のメンバーが「Rain Tree(レインツリー)」として来年1月にデビューすることが決定した。
今回デビューするグループは、2023年4月からスタートし約半年間にわたり行われてきた『IDOL3.0 PROJECTオーディション』で約1万人の応募者の中から最終審査に残った候補者のうち、WHITE SCORPIONとしてデビューした11人に選ばれず、惜しくもデビューに届かなかったイチ、イチゴ、カワチャン、キナコ、コトリ、サナ、タマ、チャイ、ニイ、ペロ、マカロン、マキ、マリオ、ミラン、リー、リンリン、ロゼの17人で結成された。
これまで「FINALIST」としてグループ活動を行ってきたが、きょう8日の発表会でメンバーにもサプライズ「Rain Tree」への改名&デビューが決定。来年1月に1stデジタルシングルを発売する。
映像でデビューが発表されると、多くのメンバーが大粒の涙を流して歓喜。コトリは「こんなサプライズをしていただけるとは思っていなかったので、これから頑張りたいです!」と涙ながらに決意をにじませた。タマは「何かあるんじゃないかと期待しつつも、今まで期待して何も起こらないことが何度もあって、今日も期待しないでおこうと思っていました。でも、こうしてデビューが決まって、この1年間誰も欠けずにみんなで頑張ってこられてよかったなと思います」と笑顔で語った。
グループの由来は「雨になると葉を閉じ、じっと耐えながら日が出ると葉を開くレインツリー。その葉にたまった雫は地面へとあふれ、その下に集まる声明に生きる力を与える。苦難に耐え抜く強さで自らにも周りにも大きなちからを与える、そんな力強く優しい存在になれるように」と命名された。
また、同グループはシングルごとにメインメンバーを選考するセレクションを実施し、常に進化・変化・成長するグループを目指す。デビューシングル表題曲を歌うメンバーも、10月から行われる歌・ダンス。自己表現の審査基準をもとに決定。選ばれなかったメンバーはカップリング曲のメンバーとして活動に参加する。
そのセレクションの様子を含めたドキュメンタリーがドコモの配信サービス「Lemino」にて配信されることも決定した。
同グループのプロデューサーには、AKBグループや坂道シリーズなど国民的女性アイドルグループをプロデュースしてきた秋元氏が就任。運営には、キングレコード株式会社をはじめとするAKB48、乃木坂46、日向坂46、櫻坂46、=LOVEといった人気アイドルグループの育成に携わったスタッフが勢ぞろいする予定。これまでのアイドル像の固定観念を打ち破り、令和の新しい“推し活”スタイルを確立していく。
スポーツニュース
・「楽天2-0日本ハム」(8日、楽天モバイルパーク)
日本ハム・新庄監督が、楽天・辰己を祝福した。試合後の会見で「あそうだ、辰己君ね、おめでとうございます」と自ら切り出した。
辰己はこの日、中飛を3度捕球し、外野手のシーズン最多刺殺392のプロ野球記録を樹立。1948年に巨人・青田昇がマークした391の日本記録を76年ぶりに塗り替えた。
新庄監督も現役時代は外野の名手だったが「地味な記録ですけど。知らなかった、そういう記録があることすら」。それでも「でもたくさん、際どいボールも後ろの打球も確実に捕ったという記録なんで。けがしてないことがすごい。それが一番」と故障することなくシーズンを完走し、外野を守り抜いた辰己を称賛した。
話題のニュース
・1966年に当時の静岡県清水市(現在の静岡市清水区)で一家4人が殺害された強盗殺人放火事件のやり直しの裁判(再審)では、静岡地裁が9月26日、袴田巖さんに対して無罪を言い渡しました。こうした中、検察が10月8日に控訴しない考えを明らかにしたことを受け、弁護団が会見を開きました。袴田さんの姉・ひで子さんは「58年の苦労がすっ飛んだというか、喜びしかありません」と話しています。
1966年、静岡県清水市(当時)で味噌製造会社の専務一家4人が殺害された強盗殺人放火事件、いわゆる袴田事件の再審をめぐっては、9月26日に静岡地裁の國井恒志 裁判長が一度は死刑が確定した袴田巖さん(88)に対して無罪判決を言い渡しました。
また、判決公判で、静岡地裁は(1)袴田さんが犯行を自白した検察官調書(2)犯行着衣とされた“5点の衣類”(3)“5点の衣類”のうち袴田さんの実家で見つかったとされるズボンの切れ端の3つについて「証拠の捏造」を認定しています。
こうした中、検察は10月8日に検事総長談話を発表し、静岡地裁の判決について「到底承服できないものであり、控訴して上級審の判断を仰ぐべき内容であると思われます」と指摘した一方、「袴田さんが結果として相当な長期間にわたり法的地位が不安定な状況に置かれてきたことにも思いを致し、熟慮を重ねた結果、検察が控訴し、その状況が継続することは相当ではないとの判断に至りました」と控訴の断念を明らかにしました。
これを受け、弁護団が静岡市内で会見を開き、袴田さんの姉・ひで子さんは「おかげさまで控訴がなかったようであります。これで一件落着で、本当に裁判が完全に終わるということでとてもうれしく思っております。さっき(控訴断念を)聞いた時に、これで終わるのだと思って、58年の苦労がすっ飛んだというか、喜びしかありません」と述べています。
その上で「すでに私たちは無罪という時に大変喜びまして、こうなると思っていました。だから、それほど感激はありませんでした。だけど本当にこういう風になって、これで一件落着で、誰にも何も言われないということ。それから巖が死刑囚でなくなるということがとてもうれしゅうございます」と安堵の表情を浮かべました。
また、袴田さんに対しては「もう88歳ですから、あまり多くを望みませんが、巖には長生きしてもらいたいと思っております。もう10年くらいは生かしていただきたいと思っております。なるべく長生きをさせたいと思っております。生活そのものはごくごく平凡に静かに暮らしていければいいと思っております」と話し、「今の健康状態では巖はちょっと(遠出は)無理だと思います。でも巖が行くと言えばどこへでも行くつもりでおります」と笑顔を見せています。
検察は10月9日に控訴権を放棄する方針で、これにより袴田さんの無罪判決が確定します。