マガジンのカバー画像

いま購買業務で起きていること ~It’s購買系ダイジェスト等

13
2016年1月から購買調達関連の最新トピックスを投稿を続けてきました。 (概要は「元ネタのIt’s購買系記事トピックスって何?」をご覧ください)。 その投稿内容を月ごとにサマリー…
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

購買時事ネタ:「買えない時代」に考えたい3つの観点~2).発注方式への理解

杜撰な発注が、必要な納期で買える/買えないの分岐点かもしれません 「確定注文(確注)-内示-予測」の3段階発注で、サプライヤーが見込みリスクを負う前提の発注スキームでの取引を、われわれは行っています。しかしこの発注の仕方に不備があり、サプライヤーに支障が出るならば、平時でも良好な納期は望めません。 一方で現在の需給逼迫は、この発注スキームの崩壊とも捉えられます。 前の記事で、納期遵守率には回答納期と指定納期の2種類があることを述べました。回答納期はサプライヤーが「やる」と

購買時事ネタ:「買えない時代」に考えたい3つの観点~1).2つの納期遵守率

2つの視点で考えてみると、 本当に対応すべきことが見えてくるかもしれません ある購買関係者の集まりで、「納期」をテーマにできないかとのリクエストをいただきました。ただ購買関係者には間接材担当の方もいます。ゆえに直接材担当の方の関心が高いと思われる「納期」は、共通テーマとしては取り上げにくいとなりました。しかし現状は日々報道が続くなど、注目のテーマです。そこでそれならばと、私に宿題として声がかかりました。 このような経緯から、基本的な内容ではありますが、「納期」に関連したトピ

It's購買系9月🎑:②バイヤー消滅、AIが業務を代替する時代へ

(遅くなってしまいましたが、9月分ダイジェストの2本目です) ”将来への影響”として見過ごせない発表が、2021年9月17日の「自律調整SCMコンソーシアム」の設立と思います。サマリーはIt's購買系記事「さようならタクティカルバイヤーたち、人手ソーシングが消滅し、AIが代替する「自律調整」への動きがより鮮明に-BIRD INITIATIVE他 (2021年9月24日)」にまとめました。人間のバイヤーによる購買交渉業務が、いよいよAI(人工知能)に置き換わり始めそうです。