~ケイシー療法の大先輩に聴く ひまし油パワー~ テンプルスタッフめがね 番外編インタビュー
福田 高規(ふくだ たかのり)
昭和9年1月、高知県に生まれる。昭和35年頃から十菱麟氏のグループと交流し、エドガー・ケイシー関係図書の出版活動をする。その後独立。国際鍼灸理療専門学校において治療法を学ぶ。高田馬場の「福田高規治療院」のほか、名古屋の「エドガー・ケイシー健康会」にて定期的な講座を開催。ケイシーのリーディングを実生活に活かすべく活動をしている。
youtubeチャンネル:喜びJoy
テンプル――
これまでは電話で御相談させていただくばかりで、お姿はDVDで拝見したのみでした。今日は、日本でケイシー療法を取り入れた治療師の第一人者である先生に、ひまし油のこと、ケイシー療法のことを伺って、それをそのままお客様にお伝えしようと思って来ました。
福田――
いやー!それは嬉しいね。ありがとう! どんどん書いてケイシーを広めてね。でもDVDを見ていたのなら、今日は、随分なおじいちゃんだと思ったでしょう? 来年(2013年)私は80才ですよ。
テンプル――
えっ、そうなんですか!! 80才で、その肌つやと凛とした立ち居振る舞いとは・・・。ケイシーとともに生きるとこうなる、という良き見本に、お会いできて私も光栄です。
では早速。ズバリお伺いします。ひまし油はなぜこんなに素晴らしいオイルなんでしょう? ひまし油の何が働いているのでしょうか?
福田――
至極簡単。愛が、やさしさがはたらいているんですよ。ハイ、それだけのこと。
テンプル――
先生、インタビューが5秒で終わってしまいます・・・。
福田――
そう? でもそういうことなんだね。愛とかやさしさとか正義とも言えるような命の波動で自分も周りもいーっぱいにしたら、すっごくラクになる。私はこのことを知って欲しくてこれまで本をいっぱい書いて、同じ事をたくさん書いてきたけど、なかなか分かっていただけない。全部日本語だから、皆さん書いてあるのは知っているの。でも私に言わせると読んでくれていない。(笑)
福田高規、ウン十年同じ事ばかり言ってるなーって思って読んでるのかな? まぁ、言葉にしようとすると途端に観じるよりも頭で考え始めちゃうから、理屈が先行してわからなくなるのかもしれない。
例えば、ひまし油は「○○に効きます」「○○にいいですよ」と言ったら、心身の健康にはたらきかけなくなっちゃう。それはもう、面白いくらいにね。私のところにはひまし油についての取材依頼がたくさんくるし、お医者さんも資料やデータを求めてくるけれど、私が「愛がはたらきます。私は、毎日“病気を治さない治療師”として働いています。人々の病気を治すのはお医者さんの役目。私は心身ともに困っている世界中の人々が、そのままですんばらしい存在ってことを意識してもらって元気を感じていただくお手伝いの役目かな」って答えると、ほとんどの方はキョトンとしちゃうの。ホントのことをお話ししているだけなんだけど。
テンプル――
私も少しキョトンとしています。なぜなら、テンプルのお客様に先生をご紹介するとたいてい『よく分からないのですが、調子よくなってきました。行って良かったです』とおっしゃるので、先生が、ひまし油湿布やオイルマッサージなどしながら治していらっしゃるのかと・・・
福田――
多くの人は、「何とか治りたい」って言って、あれやってこれやって色々試して「治りたい」って神様や、自分に言っている。私達は言葉で言うとおりを体験するので「治りたい」という体験をするの。わかりますか?「もっと素晴らしい存在になりたい」と言った瞬間に、自分に向かって「自分は素晴らしくない」と言っているのとそれは同じこと。
とーんでもない!
私達はみんな、「この世の中を明るくするために生まれてきた素晴らしい存在で、やさしさいーっぱい」なのだから。やさしさはケイシーが一番大事にしている人間の資質、魂が持っている資質ですね。その資質がみんなの中に等しく本来はある、とういうことを私達はよく忘れてしまうだけなんだよね。治すものなんて本来はない。何の心配もない。私達は自分たちの命のことを忘れてしまって、一生懸命外ばっかり向いて生活している。
あなたのそのまんまを感じてみれば、必ずそこにやさしさがある。やさしさはいつだってパワフルなんです。すごいエネルギーを持っているから、やさしさそのものを意識するだけでいいんですよ。私が今こんなに強調しているには理由があってね、さっきからめがねさんには“やさしさ”が出るんだよね。
テンプル――
出ているとは? 先生には何が見えるんですか? 私はやさしさが足りないのか・・・
福田――
やさしくないとは申していませんし、何も見えてませんよ。やさしそうな「福音」というお顔をなさっている。(笑)でも、やさしさを意識してない・・・かな。私がめがねさんを感じてみたら、そう出ましたよ。
テンプル――
へぇ~!!そんなこともお分かりになるんですね。噂通り、福田先生は“ちょっと変わった先生”ですね。
福田――
私は治療師なので、オイルマッサージやひまし油湿布を当然行います。でも、ちょっとかわった先生といわれる理由は、2つの特徴を持ってるから。最近世界でもこういう方は増えつつのあるのですが、まず本人が治る選択をしてもらう、あるいは多くの人々のために働きますよと選択していただくということ。
もう1つは、意識に聴くということですよ。とにかく聴いて聴いて聴きまくる。私は人間は意識であるという立場にいます。自分が健康体験をするには「私はたった今健康だ」と断言をすることだけ。そう「決め込み」「思いこみ」「感じこみ」をしたらいいのです。私の健康法の第一は、意識の働きをよく理解し(頭ではなく感じることで)、積極的に、自分が意識に健康をつくってもらいながら生活することと言えます。
この2つを軸にすれば対面していなくとも、たとえ外国の言葉が通じない人が相手でも、治療法が出てくるんです。ケイシーは命のことを意識っていうんですよ。普通みなさんは、命や意識を名詞形や言葉で聞いてしまって「命があるんだ」とか「意識があるんだ」と理屈で考えますが、実は命や意識はイキイキイキイキして働いている、なんでイキイキと繰り返しているかっていうと、意識も神も物質も、この世のものは命という波動で出来ているからなんですね。ちゃんとそれぞれの場でそれぞれの仕事をしている。
例えば、何かを食べたら、自動的に消化吸収して、排泄してっていう一連のすごい知恵が働くでしょう?命っていうのはイキイキイキイキした知恵で具体的に働いているはたらきそのものなんですよ。突然ここでトンボさんに登場してもらうと・・・。池にいるときはヤゴとして生活して、ある時神様から「そろそろ空飛んでみない?」って提案がメールか何かでくる。それを見て「じゃぁ、飛んでみるか」と思うと、やがて背中から4枚の羽が出てくる。羽が乾ききったら、トンボさんは何の狂いもなく、臆面もなく飛んでいくよね。飛び始めた瞬間から宙返りもしたり。私に羽がはえてきても、あたふたしてしまうけど彼らは違う。
これが知恵。私たちはそんな知恵が、自分たちにもあることをちょっと忘れてしまって、頭で一生懸命考えてしまっている気がします。答えの出る問題を考えるのは大事だけど、理屈じゃわからない問題は考えない。(笑)いいですか? 治すというのは知恵がある命(意識)にとっては実に簡単なことなんですね。いつもしていることとでも言えますかね。そしてその知恵と同じ波動ではたらいていくのが、ひまし油なんですよ。しいて言えば。
テンプル――
ひまし油も命と同じイキイキイキイキした波動で、具体的に私達に働きかける。私達が、そのイキイキイキイキを意識して元気になるってことですね?
福田――
めがねさん、また理屈っぽくなっていませんか?(笑)ひまし油の波動は命の波動と同じ。だから、ひまし油はいいに決まっているよ!と私は言ってますよ。40年近く皆さんに、このとてつもなく原始的で安価な健康法をお勧めして、「ほんとによかった」と実感してます。
そんなにいいと、勧めているならば、福田先生いつも湿布をしているの?と言われます。答えはノー。かれこれ1年半くらい自分ではしていないです。でもひまし油は命(意識)の波動と同じだから、誰かが湿布をやっていたら私までニコニコ嬉しいのです。
ある男性が仕事でヨーロッパに向かう空港で電話をくれましてね、「先生、今から飛行機に乗らなきゃならないのだけど、おなかの具合が悪くて・・・。」と。その方の意識を感じると、ひまし油湿布をしなさいと出てくるのだけど、彼は空港でしょう? だから代わりに私がここで湿布をしましたよ。
テンプル――
もしかして、その方の調子がよくなったとか?
福田――
ひまし油は命の波動と同じって言ったでしょう?(笑)他にも色々と例がありますよ。
ご夫婦でケイシーの健康法をしたいけど、ご主人が精神世界はお断り!とそっぽ向く場合は、奥様だけすればいい。あるいは「息子にひまし油湿布させたいのだけど、10年間、部屋から出てきません」、とおっしゃる43歳の息子さんを持つお母さんの場合。私は「部屋から出ないなら、お母さんが湿布をしてください」とお願いする。
高校生の娘の生理周期が乱れていて心配、どうしたらよいか・・というお母さんには「お母さんが湿布したらいいんです」とね。これで大丈夫。命は波動なんでね。もうお分かりのように、意識(波動とも命とも言ったりする)は時間も空間も自由自在なんです。飛び越えてしまうんです。意識とひまし油も同じ波動だから、外国にいようが、当人でなかろうが、関係ないんだね。誰かがひまし油湿布をすればいい。
例えばこんなことも不思議ではないんですよ。私はこれまでに何十人もの妊婦さんをお手伝いして逆子をほぼ修正してきました。10年前ここで働いていたスタッフさんのお子さんの例だと、出産直前まで逆子状態だった。その彼女「そうだ福田先生、逆子戻すの上手だったな」と急に私を思いだして連絡してきたの。彼女に、おなかに受話器を当ててもらうようお願いして、私から赤ちゃんへ「もしもし、人間の赤ちゃんてのは、頭を下にしてるもんだよ。あなた上じゃないの?」って話しかけるの。そうしたら、「あ、そうか」って、赤ちゃんが向きを変えてくれる。面白いでしょう?
テンプル――
私達はみんなで同じ意識、同じ命を生きているんですね。
福田――
アメリカ人の妊婦さんにも同じことをしました。英語がわからなくても大丈夫。赤ちゃんはまだ世の中に出てきてないので、何語でもわかる。あと不妊で悩む方にもよくお会いしますが、赤ちゃんがそこにいると感じてみる。ただそれだけ。
テンプル――
テンプルにもよく、ひまし油ベイビーといってひまし油湿布で待望の出産を経験される方から嬉しい声が届きます。
福田――
頭で考えたり、わかろうとしようとしないでいいんです。ただどんな感じかなと意識を、命を、ひまし油を活用してみてください。
テンプル――
ひまし油についてお聞きするつもりが、思いがけず、自分の意識のパワー、やさしさのパワーにまで及んで、なんだか自分が自分でいいなーと思えてきました。もっとお聞きしたいですが、最後に一つ、先生にとってケイシー療法とは?
福田――
人間とは何か、どう生きたらいいかということが私の人生のテーマです。それに対してケイシーは理想と目的をハッキリさせて生きることを示し、ひまし油湿布をしたり、食事療法をしたり、やさしさを意識したり・・・と具体的な方法まで全部教えてくれるんです。
リーディングはいわば、人間の取扱説明書。そんなケイシーのことを皆様にお伝えするお役目の今生を過ごせて、私は嬉しい楽しい素晴らしい人生!ですね。あと、ケイシー療法やってますよと言うならば、その人はひまし油湿布をしないと。ケイシーは「排泄」ということをよく言いますね。ひまし油湿布なしでは、他のケイシー療法がどうもうまくいかない場合が多い。排泄経路を活発にして、脊柱調整を行い、命の波動に共鳴する・・・
ひまし油湿布のあとは、ひまし油の波動が、健康を造る意識に共鳴して、やさしさというパワフルな波動で身体がいっぱい満たされることでしょう。そうしたら、ご自分の周りにもやさしさいっぱい、愛いっぱいで宇宙中の意識・命がイキイキイキイキしてきますから。
日ごろから自分の肉体の感じをそのまんまに意識して生活してくださいね。それが皆さんのお役に必ずたちます。身体も意識も動かしていないと、具合が悪くなりますからね。逆に言えば、ご自分の身体も意識もそこにあることを忘れずに、動かせばいいんです。
私たちはわざわざ肉体をもったことで、喜び・怒り・哀しみ・楽しみといった様々な感情のはたらきを体験できます。ケイシーは「今ここで世界中の人々がみんなで一つの意識(命)を生きている」ということを教えてくれた気がします。
今日は貴重なお話を聞かせていただきまして、本当にありがとうございました。2012年11月
インタビュー、構成:水津奈央
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