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「ドン・コロネの葬送曲」

マフィアのドンだった父が抗争で死んだ。息子、嫌々ながら喪主を務める。おうし座の下手さ、そしてオチの弱さ。

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会社から理不尽なリストラを受ける主人公、コロネ。
息子が寝たあとで妻に打ち明ける。抱き合うが、ローンの不安がよぎる。
「お父さんに相談してみたら?」と言われるが「あのヤクザにか?助けてもらったとしても代償が高すぎる」など断る。
再就職活動を始めるも上手くいかない。
そんな折、父の側近・デイビットから電話が来る。
父が抗争で死んだ。喪主を努めてほしい、との連絡だった。

父はダウンタウンマフィアのドンであった。
自分は普通の人生を送りたい、と10代半ばでフェードアウトした。
自分の他にも弟が居たがすでに死んでいて、後継は居ない。
そうして、自分にお鉢が回ってきた、というわけだ。
関わりたくないので勘弁してくれ、と断る。
が、妻は、家族愛が人一倍強く、コロネを説得する。
息子が遊んでいるのを見て、喪主を引き受けることにする。

ダウンタウンに帰ってくる。妻と息子もついてきた。
側近のデイビットに熱いハグをされる。
彼とは叔父と甥のような関係でとても世話になっていて、コロネは彼の鋭い目とその反面、穏やかな口調が特に好きだった。
彼はコロネを「坊ちゃん」と呼ぶ。
新興マフィアに押されていることもあり、ファミリーは解散するらしい。

ギラついたマフィアたちに囲まれながら「自分よりも適任がいるように思う」など愚痴。
デイビットに父の話を聞かされ説得される。
父はおうし座で、自分は慎重派だというのが自慢だった。弟は同じおうし座。息子のコロネは蠍座で「これからの時代はお前が継いでくれたら嬉しい」など言われていた回想。
イチャモンをつけてきたマフィアに凄んで、威圧することで認められるコロネ。
銃で遊ぶ息子にビビって取り上げる。
「これはオモチャじゃない、わかったか?」など。

葬式はつつがなく進む。父の死顔は穏やかだった。
そこへ新興マフィアがやってきて抗争になり、父の棺を奪っていく。
周りのファミリーはいきり立って復讐しようと騒いでいる。
ピンと来ないコロネはデイビットに「なぜ遺体を奪う」と質問。
父の身体に刻まれたタトゥーは隠し財産のありかとなっており、10億ドルほどだと聞く。
妻の目が光った。

棺、もとい身体を奪い返しに行くコロネとファミリー。
相手のアジト。「坊ちゃんはいてくれるだけで良いんで」など。
自分の存在が他ファミリーへの報復の証であるらしい。
みんな、突入していく。
デイビット、殺されかける。コロネ、銃を乱射して助ける。
が、そこに棺はない。
警察に取り囲まれる。いきった若手がコロネを新たなドンだと紹介する。
「勘弁してくれ」
裏口から逃げるデイビットとコロネ。デイビット謝罪。
裏切った仲間に撃たれるデイビット。死ぬ。コロネも殴られ、失神。

電話で起きる。身体中が痛む。
息子と妻を人質にしているとの電話。縛られている写真。
助けに行く。
なんとか戦うが、息子を盾に取られ降参。
「二度と報復など考えないようにコロネの血は根絶やしにする」など。
武器を捨てて手をあげる。
指の合図でファミリーが雪崩れ込む。
隙をついて息子と妻を助ける。いきった若手、相手の幹部を生け捕り大金星。

棺。開けると父の遺体がない。「どこへやった!」など。
息子、ごっこ遊びのつもりで銃でコロネを狙っている。
コロネ、止めるが、息子に撃たれる。

なんともない。
銃はオモチャだった。

死んだはずの皆、出てきてコロネに跪く。
父、生きてた。出てくる。

父の回想。
棺に入る。デイビットと目を合わせる。
葬式のシーン。奪われた棺の中で身体をぶつけまくる。
棺から出てきて「もっと優しくできないのか」「無茶言わんでください」など。
相手のアジトでワインを飲みかわす。
「うちの息子はやる奴だ」など自慢している。
回想終わり。

今時、抗争なんて時代じゃないんだ。などネタバラシされる。
俺はいずれ死ぬ。ファミリーの皆のためにお前が父になってくれ、など頼まれる。弟も出てくる。「兄ちゃん頼むよ、俺には荷が重い」など。
「いや、お前も生きとんのかい」
まあ、いずれにしてもお前はマークされたのでまともには生きていけないだろうけど、など大爆笑している。
「死んじゃえば良いのに」おもちゃの銃を乱射する。
ドンになることを受け入れる。

後日。
屋敷を爆発させて自分の死を偽装するコロネ。
高飛びした空港で、電話でデイビットと話す。
デイビットはショックで父が死んだ、と語る。
嘘だろ、と怪しむが深刻な口調。
悩んだのち、再び飛行機に乗る。

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檸檬
読んでいただきありがとうございます。血が沸騰していますので、本当にありがとうございます。