40歳、リクルートを出て、医療系スタートアップへの道

昨日Facebookで、4/1から働く場を変えたということをお伝えしました。

とても多くの方々に、いいね!を押してもらったり、コメントを頂いたり、個別メッセージで応援していただいたりしました。
改めて、本当に感謝しかありません。
「周囲の人に生かされている」と感じています。

その場では簡単な報告しかしていなかったので、少し詳細に「思い」を伝えさせてください。

■なぜ仕事を変える決断をしたのか?


今、僕には、

「医師等の働き方をより良くしたい」

という、やりたいこと(リクルート的に言うとWill)があります。

日本における医師の働き方は異常で、
昨年実施された厚労省の調査(いわゆる医師10万人調査)において、
「脳・心臓疾患の労災認定基準における時間外労働の水準」の2倍にあたる年間1920時間以上の残業を10人に1人の医師が行い、3倍にあたる年間2880時間以上の残業を1.6%の医師が行っています。

ちなみに、
先日施行された罰則付きの時間外労働の上限規制においては、36協定を結んでいる場合でも年間720時間以内です。
普通の企業は、720時間以上従業員を働かせると罰則が科されるという事です。
時間外労働720時間以上をあてはめると、約50%の医師が720時間は超えていると思われます。。。

長時間労働も大きな要因として、医師の自殺率が一般の人よりも高いことも明らかになっています(こちらは2007年を最後に正確なデータは分からないのですが)

医師の多くは、ベースとしての、病気の人を助けたい、というピュアな思いを持っています。
だからこそ、ハードワークをするし、その事に誇りを持ってさえいます。

命を救うという尊い仕事にも関わらず、逆に命を削って仕事をしているという事実がある。

僕はおかしいと思い始めました。

とても大きな「不」で、何をどうやって変えられるかも分からないけれど、
自分の中で「変えたい」と強く思い、その仕事をど真ん中にしようと思ったのが一番大きな理由です。


■なぜUbieという会社を選んだのか?

1、Ubieのサービスが、医師等の働き方を変えると思えたから
Ubieという会社は、AIを使った医師等の働き方改革を支援するサービスを展開しています。
具体的には医師の仕事のうち、「問診」をAIで支援します。

待ち時間の間に、事前に患者さんが問診を済ませ、
電子カルテに同期することで、医師は問診内容を電子カルテに記入する時間を削減できます。
この問診をAIで行うことで、疑い病名とセットで医師のカルテ作成を支援していきます。

さらに、事前問診をしておくこで、医師はしっかり患者さんに向き合いながら診察することができ、患者満足度を上げることも同時にできます。

現在約200の医療機関に導入済。
すでに亀田総合病院、慶應義塾大学病院、長野中央病院、日本海総合病院、ヨコクラ病院など、日本を代表する病院に導入されていますが、これを約8000の有床病院に広げること。
そして、同時並行で、クリニック向けのサービスを展開。
その先にはtoC向けのサービス開発と今後がとても楽しみです。


2、Ubieの代表含め、人が素晴らしいと感じたから
代表の阿部さん、久保さんと出会ったのは約1年前。
元リクルートの後輩、重藤との縁でした。

僕より10歳ほど若いのですが、
志や思い、そして事業を前に進めていく力が何よりも素晴らしいと感じていました。
(本当に年齢って関係ないですね)

その後、多くの社員の方たちにお会いしていく中で、
この会社の人柄、文化が次第に好きになっていった感じでした。

リクルートで18年間、飽きもせず充実した毎日を過ごすことができたのは、
「一緒に働く人」

だと思っています。
尊敬する方から学んだことの一つですが、
僕は仕事の報酬は「人との出会い」だと信じています。

仕事を通じて、新たな場で、新たな人と出会っていく。
それが今から楽しみでなりません。


■なぜこのタイミングだったのか?


2年くらい前だったので、38歳の時だったと思います。
もうすぐ40代という大台が見えてきて、次の10年をどう過ごそうかと漠然と考えていました。

がむしゃらにやってきた20代と30代。
長い間、特に「やりたいこと」もなかったのですが、常に刺激的なミッションを与えてもらうことができ、ありがたいことに充実し続けた18年でした。
楽しいことも、苦しいことも、両方ありましたが、辞めたいと思った時はありませんでした。
感謝してもしきれません。

僕は60歳でビジネスの仕事は終えようと思っています。
60歳以降は別の夢があるので、それをしようと考えています。

約20年がむしゃらに働き続け、ちょうど折り返し。
今まで培ってきた人材、営業、マネジメントといった力を活かしながら、上述した日本の医療が抱える大きな「不」を解消することができたら、次の20年も充実したビジネス人生だと思えると感じています。

不惑の40歳と言いますが、惑ってばかりですが、方向性だけは決めたという感じです。
20代や30代のような若さはないけれど、まだまだ体も心も元気だし、ダメになったらやり直せばいいし。
と思い、40歳でチャレンジしようと思いました。


■最後に


新しい挑戦は、不安と期待がごちゃまぜな感じです。
住み慣れた場所から、新しい場所に移るという事を、人生で初めて経験しています。

見る人が見たら、ポジションや収入、大企業の安定性を捨ててまでチャレンジすること?
と言われるかもしれません。

けれど、
僕たちの世代が享受している世界最高水準の医療は、過去の先輩たちが作り上げたものです。
それが今、崩壊しかかっている。

僕の息子の世代に、もっとより良い医療を残せたら、とてもハッピーだと思いました。
それが決断のすべてです。

僕が大切にしている言葉に、
「過去と他人は変えられないけれど、未来と自分は変えられる」
という言葉があります。

今日より少しでもよい明日のために、自分をもっともっとアップデートしながら、今を大切にしていきたいと思っています。

うまくいくかどうかは分からないけれど、うまくいかなくても死ぬわけではないと思って、日々頑張っていきます。

■最後にちょこっと宣伝

Ubieという会社の中で、Ubie AI Consultingというセールスの組織を立ち上げ中です。

仲間を大絶賛、募集中です。

・医療を変えたいと思っている人

・医療×AIに興味がある人

・医療系スタートアップで自分自身を圧倒的に成長させたい人

ぜひぜひ、一緒に働きましょう!

以下の方法で募集してますので、どんな手段でもいいので、まずはご一報ください!!

一番下に4/16に開催されるオンラインセミナー開催しますので、まずは話だけ気楽に聞きたいという方はそちらに是非!!!


<Ubieについて ~We are Ubie~>


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<4/16オンラインセミナー>



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