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医療業界における大変革を、「生成AI」で加速させる

自己紹介

はじめまして。樋口天平です。
簡単に自己紹介をすると、リクルートで18年間、リテールや大手、直販、代理店の様々な人材の営業系のキャリアを歩み、リクルートメディカルキャリアにて医療系人材事業の営業統括部長の後、2020年にUbieに入社しました。Ubieでは、病院やクリニックへのサービス提供を担っています。
(以前noteに転職動機を書いたので、ご興味ある方はこちらをぜひご覧ください)

今回のnoteは、以下のようなことに興味がある人にぜひ読んでいただきたいです。

  • 医療業界で今、何が起きているのか知りたい

  • 医療業界での生成AIの取組

  • 組織改革の結果、生み出されたこと

今、医療業界で大きな変革が起きている

2024年、医療業界は大きな変革の年となりました。
ニュースでもかなり取り上げられていたのでご存じの方も多いと思いますが、「医師の働き方改革」と呼ばれる変革です。雇用されている医師に労働基準法が適用されるという大きな変化で、医療法人、医師個人、周囲の医療従事者といった多くの人たちに影響がある出来事でした。
上述の自己紹介で書いたように、医療従事者の働き方をより良くするということをテーマに医療業界に飛び込んだ私としては非常に重要な転換点となりました。
下記表(資料は下記厚労省のホームページ)にあるように、勤務医の勤務実態は非常に過酷であり、

  • 37.8%が時間外労働960時間/年を超える

  • 上位10%は時間外労働1824時間/年を超える

というのが現状です。

厚労省HPから抜粋

このままでは、今の医療水準を維持し続けることができないという危機感から、国をあげて取り組んでいるテーマであり、①勤怠管理(残業規制)②業務の別職種へのシフト、③医師の事務作業補助者の配置、④デジタル化・DXが主な課題・テーマとなっています。
※詳細は厚労省が分かりやすい資料を作成しているのでご覧ください。。マンガでわかる医師の働き方改革とかあります!

Ubieの医療機関事業における取組

新サービス「病院向け生成AI」の誕生

Ubieとしてもこの大変革に対して、DX化を通じた抜本的な生産性の向上に寄与することで、大きな貢献ができると信じて取り組み続けています。

医療従事者の働き方を改善していくために、Ubieは創業からAI問診というサービスを展開し、約1500施設の医療機関にご活用いただいてきました。
多くの顧客に導入させていただき、実際に業務改善を通じてお役に立ってきたと自負しています。一方で、これだけでは不十分であると感じ続けていたことも事実です。
なぜなら、AI問診は病院やクリニックの外来業務の効率化には貢献できるが、それ以外の業務にまで踏み込むことができなかったからです。
この課題に対し、2023年から実証実験を行い、業界に先駆けて2024年5月に生成AIをリリースしました。


新サービスを通じて、我々は外来業務だけではなく、入退院のサマリ作成、紹介状作成、音声認識を活用した業務効率化など、幅広い業務の生産性改善に貢献できるようになっています。

また、10月には最新の資金調達ラウンドにgoogleが参加し、両社で日本の医療システムのDX推進していくことに合意したことは、新サービスをさらに加速させる大きな契機となると考えています。


実際の顧客の声

24年5月にリリースをした新サービスですが、導入の定量的効果が見えてきているのも嬉しいことです。

ubie HP から抜粋

そして、顧客からは以下のようなリアルな声を頂いています。
「生成AIがないと、退院サマリが間に合いません」
「紹介状の下書きをAI問診で作成することで、圧倒的に時間削減になりました」
「カンファレンスでの議事録作成にも使えそうですね!」
「このサービス、採用広報でアピールしていいですか?」

医療従事者の方々は、日々、患者さんに向き合う時間をどうやって増やすか。というテーマに取り組んで頂いています。
これら、一つ一つの声に真摯に耳を傾け、これからもサービス改善に努めていきたいと改めて思います。

ここに至るまでの「創造と破壊」の道のり

ここまで書いてきて、私が入社をした約5年前を振り返ると長い道のりでした。(あっという間でしたが)
当然、紆余曲折もいっぱいあり、特に2024年の初期はかなり苦しい事業のかじ取りをしていました。
※その時の一部は下記noteの記事をぜひ読んでください。

記事に書かせていただいた「スケールへの投資と事業開発への投資のジレンマ」を解決すべく、その為に行った組織改革は大きく3つでした。

①人材タイプの多様化②機動的な投資コントロールを可能とするための役割分担③目標の考え方、文化風土の刷新

です。
この改革を通じて、我々の組織は以下のように変わりました。

  • 不確実な領域の投資を恐れずに、機動的な人的投資を適切に行う

  • プロダクト開発とマーケ&セールスの垣根がない組織

  • (まだまだ不足しているが)スケール一辺倒ではなく、事業開発初期フェーズの探索ができる人材の増加

23年末から取り組んだ組織改革が、1年たって振り返ると生成AIという新サービスのリリースにつながり、大きな顧客価値を生み出そうとしています。
そしてまだ発表できませんが、これからクリニック領域でも新サービスをリリースしていく予定です。
こうやって考えると感慨深くもなりますが、感傷に浸っている暇は全然ありませんwww
今の事業が十分かというと、顧客からの要望にはまだまだ不足しています。
事業としてはまだ0→1から1→10の間くらいかなぁという感じです。
エンジニア、マーケティング、アカウントマネジャーをはじめとして、多くの仲間が必要であり、その仲間たちと一緒により良い組織になるために、これからも「創造と破壊」を繰り返していくのだと考えています。

we are hiring

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
病院向け生成AIのリリースを行い、この事業を加速していくために、仲間を集めています。
カジュアルな面談も含めて、ぜひ皆さんとお会いしたいと思っています。
また、ここで記載させていただいた事はごく一部の上澄みなので、もっと知りたいよ~という方は気軽に声をかけてもらえると嬉しいです。裏話も含めてお伝えします!
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