「街を食べる」 繰り返す、それは正常化???
1、今日の読書
「生命式」 の中の短編
「街を食べる」
常識とは何か。正常とは何か。
引き続き、この短編集を貫くテーマ。
もともと野生で育った人(ヒトと書く方が近いか)は、野生の草を食べる。
けれど、都会で育っている人は町中に生えているものを雑草とみなす。
蒲公英、ドクダミ、オオバコ、クローバー、ぺんぺん草などなど。
たんぽぽってこういう字を書くのね。
ある日公園で子供が小鳥を埋葬している場面に出会う。
主人公は子供に、
「埋葬するなら、食べたほうがいい」
と伝える。
もはやこの時点で変質者。
僕が親なら、間違いなく、通報する。
怪しい女性が、子供に死んだ小鳥を食べろと言う。
怪しすぎる。
この「怪しい」という感覚が、正常なのか?と、作者は問うているのだと思う。
正常とは何か、常識とは何か。
子供というと、子供の殺人や自分の子供を殺してしまうなど、痛ましい事件を目にする。
子供が生まれてから、こういう類の事件が起きるたびに、心が痛い。
心って痛くなるんだ、という感覚自体を初めて知った。
以前からもあって、snsが発達して、今まで知らないはずのニュースが耳に入るようになっただけなのかもしれない。
とても異常だと思う。
それでもこの作者は、それが正常か?を問う気がする。
その意味では、ある種作家は狂気の中にいるのかもしれない。
2、今日のJazz
Herbie Hancockつながりで、
彼の名曲をもう一つ
現代風ではないけれど、かっこいい!の極みの曲の一つだと思う、
Herbie Hancock
“ Watermelon Man”
Album:( Watermelon man )
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3、今日のトレーニング
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