
アニマルサミット(と、おまけの旅行)レポート
こんにちは。名取さなのオタクです。
那須どうぶつ王国にて開催されたアニマルサミットに参加し、ついでに旅行してきたのでそのレポートです。
はじめに
アホなオタクがアニマルサミット参加日時を勘違いした状態で予定を立てており、1週間前に気づいてX(俗名:Twitter)で交換を募集したところ、幸いなことに応じていただけるせんせえと出会うことができました。
交換していただいたせんせえと拡散いただいた皆さまのお蔭でこのレポートにたどり着いております。心から感謝申し上げます。マジで。
あとオリオンツアーさまのアホなオタクを見透かしたような確認メールにも感謝申し上げます。本当にありがとう。あのメールがなければタヒんでた。
お前の参加日は12/8だからな、という文字が30秒くらい理解できなくて20回くらい読み直した。
バスツアー参加!
そんなこんなでバスツアー参加前日の世界線になんとかたどり着いた。
タスクを放り投げ残業を搔い潜り、バスツアー参加のために新宿へ向かう。
今回はなすどが旅のメインなので、さなぬい含めたガールズはお留守番。

旅のおともに選出されたのはみちもち。
コンパクトにまとめた荷物にするりと収まるその魅力的なもっちりボディはついついニギニギしてしまう。

n時間のドライブを経て、新宿都庁前に到着。
都会はどんな時間でも人がいるなあ。

さて、バスツアーに参加するのは2回目。集合場所までは問題なくたどり着けた。例の赤い防寒具やなすどトートを持った肉人間が集う場所があったので受付もスムースに完了。いざバスに、のりこめー^^!

茄子型のプレートにバスの番号が記載されており、行先表示には「#名取と行くなすど アニマルサミット」 が!うれしい。
今回乗車するのは374号車、スバールバルライチョウ号。

めーいっぱい楽しませていただく所存。
あらためて、旅の始まりだ。
バス出発!
オリオンツアーのスタッフさんに手を振られ都庁大型バス駐車場を出発。
首都高に乗るくらいから名取のアナウンスが流れ始めた。
車内アナウンスが新しくなってからのバスツアーは初めて。ようやく新しいアナウンスを聞けるな~と思っていたところ、やたら緩い声の名取が喋りはじめる。アニマルサミット特別仕様のアナウンスらしい。こいつ、名取のことを知っているオタクしかバスに乗ってないからといって気を抜きすぎではないか?助かる。ちょうど切らしていた。
アニサミ特別アナウンスが終わったのち、通常バス音声も流れ始める。どっちも流してくれるなんてお得じゃんね。そしてやっぱり通常アナウンスはちょっと余所行きを感じる。
車窓に流れる都会から田舎に向かう景色を眺めつつ、ラジオのような名取のしゃべりをのんびりと楽しむ。この女いつまで喋るんだ?周りをちらりと見ると寝ているせんせえもいた。そうだよな。朝早いし。
饒舌に喋るどうぶつ大好きバーチャル女の長話を1時間くらい聞くと、佐野サービスエリアがすぐそこまで近づいていた。オタクをたくさん乗せた黄色いバスが4台並びながら左のウインカーを出してサービスエリアに入っていく。そして4台並んで駐車。

怒涛の勢いでバスから吐き出されるオタクたち。思わず笑ってしまった。
一目散にフードコートに向かうオタク、グッズ片手にさのまるに近づくオタク、すべてを無視してトイレに駆け込むオタク。ワイはいもフライに並ぶオタクと行動を共にした。
いもフライとは、蒸したジャガイモを串に刺して衣をつけて揚げたものにドバドバとソースをかけたやつ。じゃがいもの素朴な味わいとソースの暴力的な旨味がギュッと詰まっていて満足度メチャ高。

澄んだ空気の中で食べるいもフライの乙なこと。
準備を済ませてバスに戻る。青い空に黄色がよく映えている。

バスに乗り込んで2回目のガイド音声を聞きつつ、関東平野から那須野が原へ進む。いい天気だ~と思いきや、那須岳の方を見ると厚い雲が…。

東北道を降りて厚い雲の下へ向かう。なすどに近づくにつれて天気が悪くなるかな…と思っていたところ、厚い雲は思っていたより全然遠くにあったみたい。青い空の下、なすどスタッフの皆様にお出迎えいただき入国。
3ヶ月ぶり4回目のなすどだ。今回もめーいっぱい楽しみたい。
なすど入国&アニマルサミット!

やっぱりまずはマヌルネコにご挨拶。雪の残るなかでモフモフの毛玉が佇んでいた。
アニマルサミットの会場を下見しつつ、那須の素晴らしい景色を眺める。
いい天気だ。ホントに。

アニマルサミット第1部の集合時間にはまだ時間があったので、ラッピングバスにこんにちはしてからペンギンたちの様子を伺う。

ペンギンたち、陸上でののんびりした姿とビュンビュン泳ぐ水中の姿のギャップがたまらない。
ぼんやり眺めていたらアニサミの集合時間だったので、バーベキューガーデンに向かう。
アニマルサミット
入場後すぐに掲示してある座席表を見ながら、自身の席に座る。
席にはアニサミポストカード、手書き!の紙ナプキン、うさちゃんせんせえパン、おしり?パン。そして烏龍茶ェ…。

とてももっちりしてそうなうさちゃんせんせえパン。

かわいいパンを眺めていると、レモンクリームシチューが到着。
こじはんセットの完成のようだ。

レモンクリームシチューには、ハートのニンジン、ブッコロリー、そしてじゃがいもとはまた違った食感のキャッサバ。タピオカのイメージが強いけど、ホクホクでうまかった。
うさちゃんせんせえパンをどこから食べるか迷ったが、耳からいただくことにした。みんなためらいながら食べいていてオモロ。シチューにディップしていただく。もちもちパンとレモンの香り、シチューの旨味が三位一体。

「氷で薄める用なので濃い味わいです」との注意書きを読みながら烏龍茶をラッパ飲みする。バナナも出ます?出ない?迷路は?ない?あ、ほんとぉw
こじはんを美味しくいただいた後、トークショーが開始。
縦型のモニターにスッと現れる制服名取。呼ばれてお越しいただく宮地さん。
どくラジや那須ラジで聞いたあの掛け合いが目の前で始まり感激。ラジオの公開収録に参加したみたいな気分。
声出しに関して規制がなかったので、正直先日のライブのようなヤジを入れたくなる瞬間もあったが、やはりなすどのお約束で丁寧に楽しませていただくこととした。
①:オリビアに聞いてみたコーナー
BROADでもおなじみのオリビアがトレーナーの及川さんとともに登場。
及川さん、ピシッとしていて格好いいよね。
オリビア「オナマエハ?」
名取「名取さなで~~~す❤️」
オリビア「アベサン?」
まずは名取の運勢をオリビアが選・・・ばなかった。
2度目のチャレンジで無事ゲット。中身を宮地さんが読み上げる。
宮地さん「中吉!機会は逃さず挑戦すべき。でも調子に乗らずサボらずに」
オリビア「オナマエハ?」
そしてオタク全員(せんせえさんたち)の運勢。
今度のオリビアは迷わずおみくじを選び、宮地さんが開封。
運勢は吉!将来出世し金に不自由しないが平常心を失うことなかれとのこと。叶ってほしすぎる。
次はまさかの毒か薬か差し上げるコーナー by オリビア。
オリビアによると来年のばくたんは薬=晴れらしい。頼んだ。
その後はオリビアとの対話コーナー。
オリビアの猫のマネが上手すぎて本当にオリビアから発されたのか驚いた。
名取「名取のことかわいいって思いますか?」
オリビア「マンゴー」
せんせえとの対話では、唐突に真名の開放を求められるオタク。
せんせえ「〇〇です」
オリビア「アベサン?」
その後も全員がオリビアからアベサン判定されていて笑った。どうやら2部や翌日でも同様だったらしい。オモロ。
②:トークパート
栃木県民からなすラジのレギュラーだと思われる名取。
栃木県民のラジオ聴取率が高いという話だったが、なすラジで情報解禁されることがまあまあ多くてオタクがradiko.jpで聞いている影響もありそう。
③なすどクイズ大会
おいでナス君とカピナスちゃんによるジェスチャーゲーム。
ジェスチャーで表すにはなかなか難しいお題ばかりだったが、おいでナス君とカピナスちゃんの表現力が思いの外高くて笑ってしまった。
鹿の湯、名称は知らなかったけど行きのバスで名取が「温度の違う浴槽がたくさんあり、最高48℃なんだって~」みたいな話をしていたので伏線回収か?となっていた。
最後の問題では、おいでナス君とカピナスちゃんのジェスチャーがフリッパーズで見たトレーナーさんとアザラシの動きそのままですご~い!って思っていたところ、宮地さんが「これ、他の動物のマネすることにプライドないんですかね?」的なツッコミを入れててめちゃ笑ってしまった。
④エンディング
アニサミ、全体的にゆる~いトークショーって感じでよかった。名取もせんせえたちも丁寧に参加していて、なすどのみなさんも会場と楽しいコンテンツを提供していただけて、良い関係が築けているかもと思えたね。
なすどコラボ集大成にふさわしいイベントだった。ぜひ第2回を。
なすどを楽しむオタク
アニマルサミット終了後、とりあえず物販に並んでみる。

いや寒いんよ。マジで。
ふと周りを見ると、赤い防寒具を付けたオタクに囲まれていた。
並んでいるオタクたちへ平野さんが一人ずつ話しかけており、オタクの居住地、1st LIVEに参加したかどうか、なすどへの訪問回数など個人情報の収集が行われていた。ここだけ読むと尋問のようだ。
お目当てのパーカーは入手できなかったが、カラビナと彫刻カプセルトイを買うことができた。カプセルトイは宮地さんと平野さんにひとつずつ選んでもらい、1st LIVEのときに出なかったスナネコ・ホッキョクオオカミ・カピバラのいずれかをお願いした。
宮地さんにホッキョクオオカミです~と言われて渡されたものは的中していた。さすが!でも平野さんにカピバラです!と言われて渡されたのはマヌルネコだった笑 どちらも大事に飾ります。
大量のオタクを捌いてくださった物販スタッフの方含めて本当に神対応でした。改めて感謝。あと、後日の受注生産も本当にありがとうございます。早速パーカーを注文しました。
体はキンキンに冷えているが心がじんわり温まったあと、ファームを目指す道中でベーコン串を発見。そういえば4度目のなすどにもかかわらず未食だった。こじはんで小腹空きだったので吸い寄せられる。さなちゃんひとつ。

めちゃうまかった。とくに脂が旨味たっぷりで味が濃い。すぐもう一本頼みそうになるくらいにうまい。これでパスタ作りたい。

ホントにもう一本頼もうか?と思ったら急に行列ができてしまい、後ろ髪引かれつつもワンニャンバスでファームへ。
ファームに着くと、タウン行きのバス乗り場に長い列ができていた。ブロードが天候不良で中止になったので戻ろうとしていたっぽい。
行列を横目にメェーメェーキッチンへ。前回と同じトウガラシカレーを注文。辛さと旨さのバランスが取れていてよい。

ちょっと辛いカレー食べたいな~という気分のときがまあまああるので、ぜひレトルトで売ってほしい。お願いします。
カレーで体も温まったので、ファームを散策する。
ヤギだ。前回訪問時は雨だったので見れなかったが、今回は外に出ている姿を見ることができた。いまは細道を歩く気分ではなかったらしい。

近くのヴァレーブラックノーズシープを見に行くと、エリアの一番奥で2頭固まっていた。カプセル回す音で近寄るのかな…と思いガチャガチャの前にしゃがむと、早くもこちらをチラチラと見ている様子。そしてガチャガチャを回すと遠くから近づいてきた。かわいいじゃん。
カプセルが思いの外固く開けるのに手間取っていると、待ち切れないようでじたばたしてオタクを急かす。なんとかスコップに入れて差し出すとすごい勢いで食べてくれた。遠目だと顔まっくろだけど近づいたら割と表情がわかってかわいい。


ファームを進み、奥のBOCCAへ。アルパカは留守なのか見えなかった。
ちょうどベーコンを焼いていたので、ついつい1本注文。豚汁もセットで。
寒さの中で飲む豚汁。うますぎた。ベーコンもうまい。
もう全部これでいい。

そこそこ良い時間になってきたので、タウンエリアに戻る。
さなちゃんバスは眼の前で出発してしまった。ままならないね。
一旦王国入口まで戻り、特典を交換。これで最後かと思うと寂しい。
もう少し時間があるのでタウンの好きなエリアを巡ることにする。
まずはリスの森でエビフライチェック。あった。

保全の森でスナネコにファンサしてもらう。
ホネかわいい。じっと見てしまう。

そんなオタクをアムールヤマネコが見下ろしていた。モフかわいい。

残念だが時間だ。バスに戻らねば。
出口で再び平野さんに出会い、カピバラじゃなかったと報告して笑う。
このポスターも見納めか…。

バスに向かうとオタク運搬バス8台。すげ~ 笑
後日なすラジでアニサミの話題になったとき、パーソナリティの方が「大体1-2台かな~と勝手に想像していたけど、8台も来たんですか!?」みたいに驚いてた。おれも驚いた。

バスに乗り、出発を待っていると”あの平野さん”が挨拶に来てくれた。「今日楽しかった人〜!」と子ども向けのような問いかけに思わず笑ってしまったが、楽しかったのでしっかり手を振って返事させていただいた。
みんなに手を振られながらなすどを出発。
すごく充実した時間だった。ぜひまた遊びに来たい。
那須塩原インターに向かう道のりのなか、名取のアナウンスが流れる。
なすどを出てからおすすめのお土産を紹介する女。いっかい書いてさようならがエンディングテーマにぴったりでちょっとウルッときた。
羽生PAでの休憩にて念願の「え~ん(略)」をやるためにフードコートの入口に直行して写真を撮る。いいじゃん、タイムスリップ感あるぜ…と満足。

スマホから目を離し、ふと店内を見ると一本うどんのコーナーが大行列。
オタクの異様な行列オモロ…と思いながらバスに戻りTLを見たら一本うどん完売とのこと。笑ってしまった。
TLで見た、一本うどんのお店の方が「TVで紹介されたのかしら…」と仰っていた話と、2日連続いもフライ大人気によりオタクへの聞き取り調査がなされた話が好きすぎる。
休憩を経て新宿へ。少し渋滞はあったがそこまで影響は大きくなさそう。
車内ではイヤホンでノイキャンしながら動画を見ていたが、ふとイヤホンを外してみたところ皆無言で静まり返っていた。ノイキャン不要。オモロ。
20時くらいに無事新宿都庁周辺に到着。オタクたち礼儀正しく運転手さんにお礼を言いながら降りていく。
やはり個の集まりなので、降りたところで留まることもなく散ってゆく。
またな、オタク。次はばくたんで会おう。

那須どうぶつ王国コラボも遂に終了。こんなにも長い期間、すばらしいコラボを展開してくれてホントに感謝しかない。
1年前に那須どうぶつ王国を初訪問したが、当時は名取コラボだけが目当てであり、おじさん一人で本当に動物園を楽しめるか?と少し不安だった。
実際に那須どうぶつ王国を訪れると、記憶にある動物園より全然近い距離にいるどうぶつたちが思い思いの過ごし方をしており、広大な敷地も相まってとても開放感ある環境で暮らしているように感じた。

初めて見たBROADは本当に感動したし、ザ・キャッツの気ままなねこちゃんたちにはホント癒やされた。どのパフォーマンスも仕込んだ芸を披露する場というより動物たちの魅力そのものを教えてくれるような良さがあった。
そしてフードは栃木の肉・野菜が存分に活かされており、どのメニューも満足度が非常に高かった。ベーコン串…。思い出しよだれが出る。
当初の思いとは異なり、コラボそっちのけで王国内を楽しみ、名取のガイド音声を帰りのバスで思い出すほどだった。コラボ期間中に計4回訪問したが、どの回でも新しい魅力を発見し、時間の許すかぎり園内を見て回った。
きっかけをくれた名取にも感謝しているし、コラボを受け入れてくれた那須動物王国にも本当に感謝。また遊びに行きます。
それにしても、自然道を歩いているときに見た、名取のラッピングバスに一般のお客さんが乗ってなすどを楽しんでいる姿、とても良かった。
デカくなってまたコラボしてくれ。そのときは新宿からコラボラッピングバスでなすどに向かおうな。

おまけの旅行記
ここからはおじさんの旅行日記が3,750字ほど続きます
さて、なすどとアニマルサミットの余韻を残しつつ、翌朝の飛行機で北海道は釧路、たんちょう釧路空港に飛ぶ。
到着時の気温は0.3度。あれ、なすどと同じ…?

ツンとした冷たい空気を感じながら連絡バスで釧路駅へ。
ごらんさなぬい(アクスタ)、釧路駅だよ…
釧路駅、さなぬい(アクスタ)だよ…。

目的地は釧路より東。釧路駅に入り切符を買う。乗り換えアプリで見ると、「快速ノサップ」という強そうなやつに乗るらしい。駅員さんに聞くともうホームに止まっているそうだが…。
あ、これ。これが、快速なのね…。

ガタゴトと電車気動車に揺られ、針葉樹の森を進む。防風林ってやつだ。
30分ほど走ると視界が開け、一面海が見える。

まもなく目的地に到着し、3人くらいのバックパッカーと共に下車。
厚岸だ。

厚岸は一年を通して美味しい牡蠣が食べられる場所として有名であり、最近はウイスキーでも注目されている。なんでもウイスキーの聖地アイラ島と環境が似ていることから生産が始まったんだとか。
お昼時だったので、とりあえず駅近くの道の駅で軽く食事をとることに。
道の駅の中にはレストランが3つもあり、海鮮を自分で選んで炭火焼できるお店に決めた。
決めたのも、この八角があまりにもまっしろで脂たっぷりでおいしそうだったので…。他にも生きたホタテと本ししゃもを取って自分で焼く。

この八角、うますぎる。もう脂を食ってる。
ホタテもぶりぶり、とても一口では食べきれない分厚い貝柱が濃厚ジューシー。本ししゃももカペリンとは違い身の旨味が強い。
北海道初メシとしては上々の発進である。

さて、第2の目的地に向かう。厚岸漁協直売所だ。
ここでは様々な海鮮・海産物の販売だけではなく、水槽で生かされている牡蠣を電子レンジでチンし蒸し牡蠣にして食べることができる。
売られている牡蠣にはマルえもん、カキえもん、弁天かきと3つの種類があり、それぞれサイズがS/M/L/LLの4つから選べる。もうわからんのでうまそうなやつをオススメでいくつかもらう。

電子レンジに殻付きの牡蠣を突っ込むという初めての経験をしつつ、蒸しあがった牡蠣をちゅるりといただく。濃厚な磯の風味とミルキーな味わい。うまい。LとLLには大きな差があり、LLの食べ応えがすごい。一個で口の中いっぱいになる。さいこうだ。
牡蠣を堪能し、お土産を発送したら今日の宿泊先に向かう。
まあ正直新しくてきれい、とは言えないが、風情のある宿だ。

宿に荷物を置き、一息ついたら15時過ぎ。
日本本土最東端にほど近いこの土地では、この時期日没が15:40と東京に比べて1時間以上早い。周辺を散歩しながらあっという間に暗くなっていく景色を楽しんだ。さっむ。
この日の夜はとあるお店を予約していた。
牡蠣業者が仕事場の2階で経営している牡蠣専門のレストランだ。

メニューにはほぼ牡蠣しかない。先程直売所で食べたマルえもん、カキえもんの2種類と、厚岸周辺で取れたアサリやジビエのみ。そして、厚岸ウイスキー。
とりあえずビールで喉を潤したあと、焼き・蒸し・香草焼きをそれぞれ頼む。やはりうまい。カキえもんは小粒ながら濃い旨味が詰まっており、マルえもんは身に弾力があり旨味がじゅわっと溢れてくる。
カウンター上にはレモン汁やタバスコなど牡蠣用の調味料がいくつか置いてあり、その中でも厚岸ウイスキーを振りかけていただくのが一番うまかった。磯の香りとピート感が絶妙にマッチする。先述のアイラ島でも牡蠣の養殖が盛んで、そこでもウイスキーを掛けて食べるらしい。これはいろんなウイスキーで試してみたくなる。



みちもちとワーイおいしいねと食べる予定だったが普通に夢中になってしまった。このお店目当てでまた来たいと思えるくらいの魅力がある。
良い夜だった。満足。
翌朝。宿のニャンコを眺めながら朝食をいただき、厚岸から釧路に戻る。
7時発の次は10時発って…。

この日の目的は釧路の港。この時期釣れる氷下魚<コマイ>という魚を釣って食べたい。そのためにキッチン付きの宿を予約している。
釧路、結構大きな町だが公共交通網はなかなか悪く、釧路管内の港に行くためにはタクシーか徒歩しかなかった。仕方なしに駅からてくてく歩くともう12時近い。前述のとおり日没が15時40分なので、あまり悠長に構えていられなかった。
当たり前だが初めての場所なので、探り探りで仕掛けを投入していく。
釣具屋で聞いたところ、最近あまり釣れてないらしい。2時間くらい釣れず移動を繰り返していたところ、待望のアタリが。

うお、氷下魚だ…。タラ科の魚だが沿岸部に生息しており、岸から釣ることができる。以前居酒屋で食べた一夜干しが旨くて、自分で釣って食べたかった魚だ。地元の人はサイズによってコマイ、チュウマイ、オオマイと呼ぶらしい。初代ポケモンか?
日没近いし終わるか…と諦めていた頃にもう一匹の魚。初めて見た魚だ!と思いながら針を外そうと魚に近づいたところ、嗅いだことのあるニオイがした。その瞬間、記憶がよみがえる。北海道には体からキュウリのにおいがする魚がいると聞く。コイツだ。
その名もキュウリうおおおおおお、いやキュウリウオ。

ほか、小さなカレイがたくさん釣れはしたが、全部リリース。
コマイx2、キュウリウオx1 で終了。
宿に向かい、諸々処理してひとっ風呂浴び、おたのしみの時間。
大きいコマイはルイベにして、小さい方は開いて焼いた。キュウリウオは片身を刺し身、もう半分は焼き物にした。
コマイは淡白ながら味があり、確かにちょっと干した方がうまそうな身質だ。キュウリウオの刺し身は脂のないアジみたいな感じ。焼きは身がキュッとしていて悪くない。

釣果を楽しんだあとは釧路の夜も楽しんだ。魅力的なお店が多いね。

旅もとうとう最終日。今日はレンタカー。
まずは道の駅にあるポケふたを見に行く。2匹いるのって結構贅沢じゃん。

そして、釧路に来たらぜひ見たかったタンチョウ。
まだ気温が下がり始めた時期だったため野生のタンチョウは飛来しておらず、飼育されている数羽を観察した。はえ~これがツルか。

タンチョウたちを眺めたあとは釧路市動物園へ。
なんか…だれもいませんけど…。



まあド平日の午前中なんてそんなもんだよね。
ちょうどオタリア・ゼニガタアザラシの餌やりタイムだったのでそのエリアに行くと数人すでに待機していた。どうやって来たの・・・?

餌やりを見たあとはのんびり園内を1周した。北海道ゾーンなるものがあったが、あんまり生き物は顔を出してくれていなかったのがちょっと残念。


この動物園、行楽シーズンにはバーベキューできるらしい。
水族館で魚を美味しそうと思う人種だが動物園でも思う人がいるのかな…。
動物園のあとは釧路湿原に向かう。湿原西側の展望台に向かって眺めたが、足元が森で湿原は遠くに見えるのみ。なんか思ってたのと違う。
昼食を挟んで東側の展望台にも行ってみることにした。

昼食は釧路出身の友人におすすめされた、クロレラ入りのそば。
ツルツルとした細いそばが食べやすく高評価。クロレラの味はわからなかったけど健康には良いらしい。

40分ほど走り、釧路湿原東側の細岡展望台へ。
遮るものがない展望のなか、奥には雌阿寒岳や雄阿寒岳が望め、眼下には広大な湿原と蛇行する釧路川が見えている。

久しぶりに景色を見て感動した。豊かな自然はその姿だけでよいものだ。

肉眼で見た印象と同じ写真を撮ることができないとき、カメラを勉強しておけばよかったな…と思う。来年の目標かな。
できれば夕日を見たかったが、それだと飛行機に間に合わなくなってしまうため泣く泣く移動する。ちなみに細岡展望台までの道のりは雪に覆われていてレンタカーで運転するには少し怖かった。
北海道最後の飯として、楽しみにしていた寿司屋へ。地産のネタを注文。どれもうまい。北海道はサーモンが本当に美味しい。身の色からして違うが、味の深みが全然違う。カレイもうまい。ヒラメと違い脂のノリがよく味も強い。
食べてうまい魚が沢山いる北海道、本当に羨ましい。雪さえなければ喜んで移住したい。

タイムリミットとなり、帰途に着く。
やりたいこと、見たいことを叶えることができて良い旅だった。

最後はちょっとチッタに寄り道。次は3月かな。

おわり。