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疲れてるなら行っとけ。絶頂睡眠でブッ生き返る1時間【悟空のきもちレビュー】

最近、頭が痛い。
昔から片頭痛もちではあったが、それにしても痛い。

痛い、という表現は正確ではない。
むしろ、重い鈍い
その中に痛みが含まれている感じ。
頭の回転が遅くなっている気がする。

マッサージに行こうとしたけれども、本当にきくかわからない。
というか、以前てもみんに行ったらその場は気持ちよかったものの、直後から強烈な揉み返しに襲われた。

マッサージには懐疑的な自分。
でもヘッドマッサージャーなどを購入する踏ん切りもつかない。
人の手のほうが効果があることはよく知っているからだ。

ところで私はマンガが好きだ。
今でも月に30冊程度、多い時は100冊以上の漫画を購入している。

基本的には少年マンガを中心に読むが、日常系、グルメ系のオムニバスも結構好きで、最近特にお気に入りなのが『一日外出録ハンチョウ』

本編では油断ならない敵役として登場した大槻らだが、ここではカイジにやられるまでのエンジョイライフの様子を見られる。

……というのは初期の話で、最近はなんだかんだ外出しない話も増えてきた。
例えば第七巻収録49話『夢遊』。
これは、地下にいながら幽体離脱をして世界中を旅する男の話を聞いた大槻らが半信半疑で試したところ、成功して豪遊する話。

いや、それって厳密には外出ちゃうやろがい
とツッコみたくなるが、まぁ結局彼らが地上生活をエンジョイしている様子さえ見られればこちらはいいので、オーケーです。

大槻たちが幸せならOKです

幽体離脱に成功した大槻たちは、夢の中であることを悪用して、様々な「現実では到底不可能な過ぎた願い」を叶えようとする。
いったい、どんな願いなんだ……。

足立区に実在する焼肉の名店『スタミナ苑』

いや高校生か。

夢の中でなんでもし放題でやることが焼肉の名店って。
ちなみにスタミナ苑は足立区に実在する名店で、どんな人物が相手でも絶対に予約を受けないことで有名。
あの小渕恵三すら並ばせたとか。

極上の焼肉で腹を満たした一行は、次に「すご~~~く気持ちのいいこと」をするためにどこかへ。
こ、これはまさか……。

まずいですよ!

ついに、この漫画も18禁入りか……。
おっさんたちが毒にも薬にもならないテキトーな日常を過ごしている様子を見るのが好きだったのに……。

確かに気持ちいいけども。

OLか。

こいつらちょっと女子っぽい部分があることは知っていたけれども(第十巻97話『食叫』)。
りぼん大槻の勢力は意外と大きいのではないか?

と、ここまで読んで疑問が生じた。
「予約3カ月待ちのヘッドマッサージ」「絶対寝ちゃうって有名」

ほんまか?

気になって調べてみた。
以下、公式ホームページより抜粋。

「21の手技」をはじめ、「大人を眠らせる技術」・通常の安堵型睡眠と違い、快感の絶頂で眠りに落とす「絶頂睡眠」が評価を頂き、クチコミで人気が拡大。

悟空のきもち公式ホームページより https://goku-nokimochi.com/ 

たかだかマッサージに、そこまでハードルをあげるなっ……!
馬鹿がっ……!
ただでさえ高いハードルをっ……!
まだ上げるつもりかっ……!

しかも「絶頂睡眠」ってなんだっ……!
ついたが最後、寝られなかったら「ハードルをくぐる」シナリオすら使えんではないかっ……!

だがしかし、高すぎるハードルを超える快感は何事にも代えがたい。
これは、行くべきか……? 8200円払うべきか……?
だが、8,000円は大金……仮に無駄にしたら、俺は正気を保っていられる自信が……。




行ってきました。

公式ホームページよりキャプチャ https://goku-nokimochi.com/harajuku.html

ホームページがこんな感じなので、結構楽しみだったんですけど、思ったよりも外観は地味でした。
ちなみに外観の写真は撮り忘れました。

中の写真も撮りたかったけど、結構混んでいたので断念。
まずは1Fの受付で予約した旨を伝えます。

初めての利用なので、スタッフさんが丁寧に説明してくれました。
その中でも「当店では絶頂睡眠といって~」と登場しましたよ「絶頂睡眠」のヤロウが。
俺はおまえを倒しに来たんだぜ、ボウヤ。

前会計なので説明後に支払い。
ちなみにキャッシュレスオンリーなので注意。
支払い後はエレベーターに乗って建物3階に案内されました。

3階はみんな施術中で、普通に寝ている人もいるので私語厳禁
全体的にかなり薄暗く、ほぼ真っ暗でした。
タイムマシンをイメージしたらしい近代的な黒いブースがいくつも。
写真撮りたかったけど、「カシャッ」とか鳴らしたら殺されそうな雰囲気だったので許してください。

ブースの中には幼いころに抱いたモルモットよりもふかふかなソファーとオットマンが。
ソファーにかけて、足をオットマンにあげて、リクライニングでほぼ寝ているような状態になってから施術開始。

いきなり頭に行くのかと思っていたら、まずは肩回りからゆっくりほぐしていくようで、デコルテ~肩回り~肩甲骨~首と体感10分~15分くらいかけてゆっくりほぐされました。

その後できました本日のメインディッシュである頭の施術。
頭皮をぎゅっと縮めながらほぐしていく。
ちょっと痛いけど、痛すぎ!にはならない絶妙なところ。
髪の毛はもちろんぐしゃぐしゃになりますが、施術後はパウダールームに案内されるのでちゃんと直してから帰れます。

最初の10分で眠るといわれていた割には、確かにすごい眠くはなったけれども、正直「即落ち!」みたいな感じではなかったかな。
でも3階の部屋全体にただよう眠い雰囲気(上等な寝室みたいな、けだるくて重い、吸いこんだだけで少し眠くなる空気)のおかげで、緊張はかなりほぐれた

むしろ、施術を受けながら「ここは考え事に最適かもしれない」と感じました。
ソファベッドはふかふかで体に負担は一切かからないし、施術のおかげで程よい刺激を受け続けられるので、眠くなって単調になりがちな思考を整理するのにもぴったり。
なにより、1時間たったら起こしてくれるので、「気が付いたら寝落ちして時間を無駄にしていた」なんてこともない。

欧陽脩いわく、考え事には「三上」がいいのだとか。
三上とは、馬上、枕上、厠上のことで、ようするに乗り物に乗ってるとき、ベッドに入ってるとき、トイレの3つ。

確かに、高校生の時はチャリ通学で、毎日往復しながらずっと何かを考えていたし、ベッドで寝ようとしているときに突如アイデアを閃いて原稿作業に移ることも珍しくない。

ただし、ベッドの上は一つ問題があった。
睡魔に負けるとお陀仏なのだ。
一度寝てしまうと、つかみかけたアイデアはどこかへ消えてしまって、二度と姿を現さない。

ほどよく眠りにつきながら、考え事を進めて、どこかで起こしてもらう、みたいなのがちょうどよいが、アラームがあると緊張してあまり意味がない

そこで、「悟空のきもち」だ。
最高の施術によって強制的にリラックスさせられながら、頭の深いところで考え事をする。

身体を癒しながら、時間になったら起こしてもらって、考えていた内容を文字に起こす。
文字に起こした内容でビジネスを進めてお金を稼いで、また「悟空のきもち」に来店する。

これ、永久機関の完成では?

これでノーベル賞は俺んモンだぜ~!!

つーわけで、気が付いたら60分すぎてました
金はもう払ってあるので、髪だけ整えて、退店。

ちなみに、「予約3カ月待ち」と噂される(実際予約困難な)「悟空のきもち」ですが、一回来店すれば、店舗で常連枠として優先予約が取れます
僕が見たときもホームページ上では11月中は1日か2日しか空きがなかったのが、常連枠予約なら10日くらい選択できました

また、3回来店ごとに、一人だけ知り合いを紹介できるようです。
なので、どうしても「悟空のきもち」に行きたい!って人は、キャンセル待ちを狙うか、ヘビーユーザーにお願いして同伴させてもらうといいでしょう。
二回目以降の予約は店舗でとれるので安心です。

今回のハードル、非常に高く険しい道のりではありましたが、それを補って余りあるポテンシャルを感じました。
ですので、ハードルはクリアーとさせていただきます。

実際結構余裕でハードルを超えてきた

もちろん次回予約もしているのでヘビーユーザーになるつもり。
このレビューは一円ももらっていないし僕が勝手にやっているだけなのですが、あわよくば広報担当の人に届いて、公式でレビューさせてもらえないかなぁ。

僕は年中タイアップ企画を募集しています

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布施川天馬
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