#11 手まり「基本の菊1」中央が開いたタイプの作り方
中央が開いた菊の作り方
今回は、中央が開いた菊の作り方を解説します。
母のお教室では、この作品を作っていませんでした。
なぜなら、古いテキストには、『花の中央を等間隔に開ける』と書いてあり
母も祖母も、均等に開けることが出来なかったからです。
その為、この菊を好まなかったのです。
しかしいくつかの模様を作るうちに中央を開けないと、作ることが出来ない模様が出てきました。
型紙を置くことで、いびつだった菊の中央を綺麗な円形に仕上げることが出来るようになりました。
そして、入門者さんには、地割部分が広がる事により作りやすい模様になりました。
菊は多くの種類があり、手まりと言えば菊!
と言われるほどポピュラーな模様です。
お流儀によりいくつかの作り方がありますが、今回は2つの菊を、別々にかがる方法をレッスンします。
菊に始まり菊に終わる
手まりを習い始めた方が、最初にレッスンするのがこの菊模様と言われています。
昔のお年寄りの方々で、手まりを作る方を訪ねると、菊ばかり作っていた方が非常に多かったです。
菊しか習わなかったと言われる方も多かったです。
私は、「あめだま」と「菱かさね」の2つをレッスンしてから、この菊を紹介しました。
菊は基本の模様ですが、慣れない人には少しハードルが高いと感じたからです。
最近の方たちは昔の人に比べて針仕事をあまりしないので、糸との対話が難しいとも感じます。
その為、もう少し簡単に出来る2つの作品を先にレッスンしました。
作れば作るほど、菊は奥が深い模様です。
入門作品なのに、さすが古典!と言われるだけあり自分の未熟さを思い知らされる作品です。
私自身、作るたびにあそこが汚い、ここが汚いと反省点が大量に出てくる作品です。
帯の糸の扱い
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読んでいただきありがとうございます。 作品を作るための勉強代などに充てさせていただきます。 今後ともよろしくお願いいたします。_(_^_)_