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学校とテレワーク  てまきねこ2004

コロナウィルスで学校が臨時休校になった。突然のことで先生たちは困惑していることだろう。企業はテレワークを活用している。学校の授業もテレワークでできるが、先生たちに経験者が少ない。実は、私は授業でウェブ会議を使う実験をしたことがある。生徒のモニターに教科書とプリントを映して解説しチャットで質問を受けつける。生徒の評判は上々だった。

高校を退職してから高齢者大学で教えることになった。教える私もレベルアップしなければと思ったが近所に通える大学がない。そこで、ウェブ会議で教えてもらうことを考えた。ツィッターで募集するとテレワークに興味を持っている歴史学の先生がいて、先生は京都で授業、私は自宅で受講ということになった。毎週木曜日の夜に二時間、一対一で日本史を学ぶ。授業は録画しておき復習を兼ねて編集してYouTubeに公開する。

高校や高齢者大学で授業をして得た講師料は、テレワークの先生の謝礼やシステムの費用の支払いに充てる。ところが、コロナウィルスで学校の授業や講演会がストップしてしまった。常勤は給料が保障されているが、非常勤はコマ給だから授業が抜けると収入がなくなってしまう。新学期に学校は再開するのだろうか。YouTubeが収益化できると助かるのだが、私のチャンネルは登録者が少なく収益化は難しい。困ったものだ。

学校は業者が作った動画やプリントを生徒に使わせる形でネットの利用を始めたところが多い。コロナウィルスをきっかけにテレワークを導入すれば、今回のような事態が再び起きてもウェブ会議で生徒の顔を見て安否確認をしたり補充授業をしたりすることができるようになる。

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