小学生が好きな食べ物【寿司】
ある調査によると今の小学生が好きな食べ物ナンバーワンは「寿司」だそうです。
※学研教育総合研究所 調査
2位以下のラーメンやカレーライス、ポテトフライ、から揚げ、ハンバーグ、焼肉を大きく引き離してダントツの1位に輝いたのが【お寿司】
時代ですなぁ、自分らの小学生時代と比較すると「隔世の感」がありますね。
2位以下のラーメン、カレー、ハンバーグは昭和の時代からの定番で、「変わらないなぁ」と笑みが出ますが、「寿司」にはちょっと驚きました。
嫌いな食べ物を見てみますと、1位「サラダ」2位「焼き魚」3位「刺身」
子供は昔から野菜嫌いなので「サラダ」はわかる、小骨や皮が気持ち悪いし(頭付きはよけいに)嫌であろうことは想像できますので、「焼き魚」もわかる。
「刺身」?
寿司好きと矛盾するのでは?
そう思いましたが、何十年も寿司を握って提供してきた経験を振り返ると、とくに矛盾はしていないと思い直しました。
今の子供さんが一番好きな握り寿司は「サーモン」と「トロ」です。一昔前は「マグロの赤身」だったのですが、今は脂が強いネタが好きなようです。
握り寿司といっても、ほぼワサビ抜きであり、サビを希望する子供は100人に1人くらいのもので、まあ皆無に近い希少な存在と言えますね今は。
つまり子供はワサビが大嫌いなのです。
そして刺身といえばワサビが付き物。サビが無ければ気の抜けた食べ物になります。
「寿司大好き」、でも「刺身嫌い」の理由のひとつかも知れませんね。
もっと大きな理由は、すし飯とネタの絶妙な組み合わせでしょうか。
これこそが、寿司をスシたらしめてる原点であり、世界中の寿司職人が切磋琢磨している「寿司の世界で最もcoreな部分」なのです。
握り寿司を、酢飯に刺身をのせて握る単純な食べ物だと言う人もおられます。
でもね、握り寿司は対比効果、相乗効果、抑制効果、そして「口内調味」も計算に入れた複雑精緻な料理なんですよ。
すし飯だけでは駄目、刺身だけでも駄目、しかし二種を合体させる事で「別次元の味」になってしまうのです。絶品の料理になるのですね。
つまり「子供の舌は確かで鋭い」と、おいらは思うのです。
寿司をご家庭で作るのは思っているほど難しくありません。意外と簡単に作れるものなんですよ。まだやった事のない方は挑戦してみて下さいね。子供さんが喜ぶことでしょう。