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竪琴との出会い・その2

てるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンへようこそ!Vol,2

2021年4月12日号

こんにちは。
てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。

今日は4月12日、旧暦3月1日、新月です。

沖縄は「うりずん若夏」、
新緑がまぶしく風もさわやかな季節となりました。
旧暦3月3日は「サングァチャー」といって、
浜に下りて潮干狩りをする、
桃の節句と同じく女性が主役の日です。
新学期もスタートして、
まっさらな気持ちで何かを始めたくなりますね!


最近忙しくて楽器を弾いていないなあ・・・という方も、
新月のこの日、是非ケースから取り出して、
音を出してあげてください。
きっと楽器が喜びますよ(^▽^)/

今回も工房に皆さんをお迎えするように、
このメールマガジンへお迎えして、
楽しい情報をお伝えできたら、
と思っています。

前回は「竪琴との出会い・その1」でした。
工房を始めた時期、
法外な工事代金の工面に頭を悩ましていましたが、
そんな時ふと見つけた
「竪琴コンサート」のお知らせでした・・・


「その2」

~初めて出会った竪琴の音色~

当時首里にあった「ラフォンテ」というレストランで
そのコンサートは行われました。

初めて聴いた竪琴の音。
奏者の平岡祐子さんの素晴らしい演奏が心に沁みました。
暗い気持ちは消えて、
陰から陽へと、希望が芽生え始めていました。

演奏後、各テーブルを周っていた平岡さんに
「もし私が竪琴を作ったら弾いて下さいますか?」
と夫が思わず言ってしまったところ、
最初はちょっとびっくりしたお顔をされていましたが、
少し間をおいて
「竪琴を作るなら深い泉から水を汲んでください」
と言ってくださいました。
これが竪琴との最初の出会いです。


ただ、彼女の持っていたドイツ製のライアーは、
音は素晴らしいと思ったのですが
自分の中にあった竪琴とは違うものでした。
そこで、自分の中の深い泉を探しに行くことになるのです。

竪琴と出会ったことで、
小さな悩みは吹っ飛び、
ワクワクする気持ちでいっぱいになりました。
子どものころ竪琴を作ってみたいなあと
思っていた夢を思い出したのです。


~そして何とか払った工事費~

竪琴に出会って気持ちが前向きになったことで
落ち着いて対策を考えることが
できるようになりました。

業者に直談判し、
前金で100万円を先に支払い、
その後2年かけて180万円を、
内装工事や注文家具を作り、
その報酬の中から無借金で完済しました。
粘り強く解決する道を選んだのです。

今では、夫はその業者のことを
「天使」と呼んでいます。
「だってあいつが来なかったら
コンサートに行かなかったかもしれないし、
竪琴を作ってなかったかもしれない」
と言って笑っています。
ちょっと可愛くない天使だとは思いますが(^▽^)/



また次回のメルマガをお楽しみに!

☆彡最後までお読みいただきありがとうございます。


私たちは沖縄県うるま市で、 楽器を制作する工房です。
2002年より、 厳選した沖縄の木を用い、
手加工で竪琴・ライアーをはじめ
心を込めた手作りの楽器をお届けしています。

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ペンタトニックライアー『ことのは』

編集後記 
そして工房で最初に生まれたのが、
「ことのは」というペンタトニックの竪琴です。
一つの木を、くり船のように丁寧に彫って制作しています。
(くり船とは、一本の大きな丸太をくりぬいて形作る古い形の船です。)
完成した時は、嬉しくて嬉しくて、ずーっと弾いていました。

てるる詩の木(うたのき)工房では新月の日、満月の日に
製作している竪琴に弦を張り、
「竪琴が生まれる日」としています。
完成して、初めて音を出すときの嬉しさやワクワクは、
やっぱり今も変わらぬ思いです。
(のり子)


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