見出し画像

平和の礎

てるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンへようこそ!Vol,42

2024年7月6日号

こんにちは。
てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。

今日は7月6日、旧暦6月1日の新月です。
沖縄は一足先に梅雨が明け、青空が広がっています。
強い日差しに蝉の声が響き夏到来です。

今回は『平和の礎』についてです。

『平和の礎』は「へいわのいしじ」と読みます。

戦争の悲惨さを伝え、平和を願う『礎』(いしずえ)となることを願って
沖縄県の戦後50年の記念事業として節目となる1995年に糸満市に設立されました。
平和の火から波のように石板が広がり、そこに沖縄戦にかかわる敵味方に関わらず全ての戦没者の名前が刻まれています。

実は娘が地元テレビ局に勤務しており、今回『慰霊の日』で
『平和の礎』の平和式典を取材しました。
その時に「うちに関わる人がいたら手を合わせたいから名前を教えて!」と
メールをくれたので伝えました。
輝幸の母のお父さんは浜比嘉島から徴兵され激戦地の摩文仁で亡くなったのではとその場にいた方から伝え聞いています。
父は戦前に両親を事故や病気で亡くしおばあちゃんに育てられましたが、
そのおばあちゃんと弟は爆撃で亡くなり、おじさんは徴兵され亡くなり、
小学校6年生で戦災孤児となりました。
その4人の名前を伝えたところ、写真を送ってきてくれました。

私たちはまだ平和の礎を訪れたことが無いのですが
写真に写る刻まれた名前を見たときに
その人が生きていた証を確かに感じ胸に来るものがありました。

平和の礎は、1993年のデザインアイディアコンペでの大賞作品をもとに
製作されています。
そのデザインを考えたのは私の恩師でもあり高良の友人でもあったW先生でした。
コンペ前に作品図面を拝見し、同心円で波紋のように広がるデザインに
高良が「これは一つ一つR(半径)が違うから作る人泣かせですね!」
と言ったところ、
「でしょうね。でも自分で作らないから。」と笑っていたそうです。

平和の礎を心のよりどころとしてたくさんの方が訪れます。
W先生は「例えばカップがあったときに、
「これは〇〇氏デザインのカップだ」ではなく、使う人が「これは私のカップだ」と思ってくれることがデザインの本質だ」と語ってくれました。

私たちも平和の礎の「私たちの場所」を訪れたいと思います。



*今回もてるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンを
 ご購読いただきありがとうございます。
 今日も良い日となりますように。
 

私たちは沖縄県うるま市で、 楽器を制作する工房です。
2002年より、 厳選した沖縄の木を用い、
手加工で竪琴・ライアーをはじめ
心を込めた手作りの楽器をお届けしています。

~木が詩をうたう楽器~てるる詩の木(うたのき)工房の情報はこちらからどうぞ
 
♪ライアー・竪琴演奏動画はこちらです
てるる詩の木(うたのき)工房YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCpPo-X6WmpHp4V5etThDSvQ?view_as=subscriber

♪もっと詳しい情報はこちらです
てるる詩の木(うたのき)工房ホームページ
https://www.tategoto.okinawa/

♪最新情報はこちらです
てるる詩の木(うたのき)工房インスタグラム
https://www.instagram.com/teruru_utanoki_koubou/

てるる詩の木工房(うたのき)工房フェイスブックページ
https://www.facebook.com/tategoto.okinawa/

 ♪楽器購入についてはこちらです
てるる詩の木(うたのき)工房直販ネットショップ
https://teruru-okinawa.com/



青空に元気に咲くゴーヤーの花

編集後記
梅雨明けして以来気持ちの良い南風が吹き、青い空!
洗濯物を干しながら裏山を眺めていると「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天あまの香具山」という万葉集のうたが浮かんできます。
毎日暑さも続いているのでこまめに水分を取り、熱中症対策をしながら
作業を進めるこの頃です。
皆様も体調にお気を付けて元気にお過ごしください。
(のり子)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?