竪琴のへそ
てるる詩の木(うたのき)工房メールマガジンへようこそ!Vol,5
2021年7月10日号
こんにちは。
てるる詩の木(うたのき)工房、高良のり子です。
今日は7月10日、旧暦6月1日、新月です。
今年は梅雨が長かった沖縄ですが、
すっかり夏らしくなり晴天が続いています。
「サンサンサン・・・」と鳴くクマゼミの大合唱、
海には「スク」と呼ばれるアイゴの赤ちゃんが群れで押し寄せ
生命を生き生きと謳歌する季節の到来です。
今回は「竪琴のへそ」についてです。
ヒスイの勾玉に紐を通す穴をあける時、
古代の人は竹を使っていました。
細い竹筒に、
研磨剤となる鋼玉石の粉を付け、
キリをもむように手をこすり合わせて開けたのだそうです。
水を付け、研磨剤を付け、
何度も手でこすり合わせて穴を穿つことは
気の遠くなるような作業だと思ったのですが、
実際に開けたことのある方の話では
思ったよりも短い時間で開くそうです。
(いつか挑戦してみたい!)
穴をあけた細い竹筒の中には
勾玉と同じ、ヒスイの細い棒が残ります。
これを勾玉の「へそ」と呼び
大切にするのだそうです。
現代の電動工具で開けた場合、
穴の部分のヒスイは粉になって
「へそ」は残りません。
それになぞらえて
てるる詩の木(うたのき)工房では、
竪琴のサウンドホールを開ける際に出る木片を
「竪琴のへそ」と呼んで大切にとっておきます。
名前と制作番号を記入し
一つは楽器を弾いて下さる方の元へ楽器と一緒にお届けします。
もう一つは工房で大切に保管します。
この楽器が工房で制作された証であると共に、
私たちが楽器を作ってきた歴史でもあります。
クロマチックのあやはべる・てるるには丸い形の「へそ」。
9弦ではことのはのみに「へそ」をお付けしています。
ことのははサウンドホールが一つなので、
勾玉のような形に2分割して「へそ」を作っています。
*今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
今日も良い日となりますように。
次回もどうぞお楽しみに(^▽^)/
私たちは沖縄県うるま市で、 楽器を制作する工房です。
2002年より、 厳選した沖縄の木を用い、
手加工で竪琴・ライアーをはじめ
心を込めた手作りの楽器をお届けしています。
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編集後記
7月に入り、急に暑さが厳しくなりました。
最近のマイブームは朝、梅昆布茶を飲むことです。
去年浜比嘉島の塩で次男が作ってくれた梅干しと
細く切った日高昆布に
お湯を注いで飲んでいます。
大福茶と呼ばれるらしく、一日のスタートを元気づけてくれます。
どうぞ皆様も体調に気を付けて暑い夏を乗り切ってください。
(のり子)